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古き良き日本のスタンプラリー!?七福神巡りのススメ
七福神巡り年末年始のご予定は皆さんもうお決まりですか?旅行する方やご自宅で過ごす方など人それぞれだと思いますが、どんな方でも足を運ぶといえるのが神社やお寺です。一年の無病息災、家内安全を願う初詣。しかし初詣のご利益は正月三が日のみとは限りません。「駅すぱあとアンテナ」2008年1月号の特集「新春の祝い祭」のように、お祭りというカタチで神様に祈願する習わしも日本中にあります。

そこで今回オススメしたいのが、複数の神様を訪ねて回る「七福神巡り」です。「恵比寿」は商売繁盛、「大黒天」は五穀豊穣、「弁財天」は学業や芸事の成就、「毘沙門天」は厄除けと勝負運、「布袋」は良縁や子宝、「寿老人」は長寿、「福禄寿」は招徳人望といった具合に、それぞれの神様を巡り歩いて7つの福を得るのが七福神巡り。この風習は日本全国にあり、古くから尊ばれてきました。

新春以外の時期であってもご利益があるといわれる七福神巡りですが、1月は地域によって七福神をかたどった置物がもらえたりするなどの「特典」がついていることが多く、「七福神巡りは1月」といった風習が定着しています。

たとえば東京・亀戸の「亀戸七福神 」。ここでは「亀甲七福神あわせ」と題し、それぞれのお寺や神社でパズルの1ピースがもらえます。これを組み合わせると、七福神の一枚の絵になる仕組みです。

古き良き下町情緒を残す街を巡る「深川七福神 」は、元旦から1月15日までの期間中、各寺社から色紙にご朱印を受けることができます。さながら「ご利益のスタンプラリー」ですね。さらに七福神をかたどった「鈴」も各寺社で授与しています。この鈴を福笹にひとつずつかけていきます。色紙や福笹は7つのどの寺社でも授与しているので、どこから回ってもOKです。

七福神巡り 新春の賑わいをみせる浅草界隈を巡る「浅草名所七福神 」では、浅草寺や酉の市で有名な鷲神社など九寺社を巡ります。こちらも朱印の授与とともに、七福神が描かれた小さな絵馬を集め、これを福笹につける習わしがあります。

皆さんがお住まいの地域周辺にも、七福神巡りがあるかもしれません。一年の「福」を授かるように、ぜひトライしてみてください。また、食べ過ぎや飲みすぎに陥りがちな年末年始ゆえ、ちょっと運動もしたほうがいいですよね。そんな時にも、複数の神社やお寺を巡り歩く七福神巡りは最適。7つの福に加えて「痩身」も手に入るかもしれませんよ!

駅すぱ「特集」後日探訪:2008年1月号の特集『新春の祝い祭』より
この冬オススメのイルミネーションスポットはココだ!

東京タワーこのところ東京では急に寒さが増し、本格的な冬将軍到来まであと少し、といった雰囲気が漂っています。寒くなると出不精になりがちですが、積極的にお出かけして「冬ならでは」の風景を楽しみたいものですよね。今年1月の駅すぱあとアンテナで「新春の祝い祭」を特集しましたが、「年末」といえば、なんといってもクリスマス。そこで今回は、聖夜を彩る「イルミネーションスポット」をいくつかご紹介したいと思います。

まずは、建物自体がイルミネーションといっても過言ではない「東京タワー」。東京タワーは今年の12月に、満50歳の誕生日を迎えます。その足元に都内最大級の高さ12mを誇るツリーが出現。モミの木に約3万個のイルミネーションとオーナメントが飾られています。光り輝く東京タワーとクリスマスツリーのコラボレーションをぜひ満喫してください。


横浜もまた、イルミネーションの聖地です。日常的に光り輝く夜景を楽しめるスポットですが、イルミネーションの季節になるといっそう幻想的な雰囲気に包まれます。オススメは、「クイーンズスクエア横浜」内にある屋外スペース「クイーンズパーク」。約6万球のイルミネーションが木々や建物に施されます。また、大観覧車やコスモワールドの光を眺められる場所としても絶好のロケーションを誇ります。さながら童話の国に迷い込んだかのような気分に浸れるイルミネーションスポットといえるでしょう。

クイーンズスクエア横浜

そして、江ノ電。来年1月31日(土)まで、沿線の4つの駅でイルミネーションを実施中です。海から程近い鎌倉高校前駅は「光の波」、江ノ島駅は「星降る駅舎」、長谷駅は「色づく光の木々」、鎌倉駅は「光の駅舎」といったように、それぞれにテーマを掲げています。駅舎やホームの梁、柱などに電飾が施され、くっきりと光のラインで浮かび上がる各駅。ぜひこの冬、堪能してみてはいかがでしょう。

鉄道関連のイルミネーションですと、わたらせ渓谷鐵道も例年イルミネーション(各駅2万球)を実施。15の駅(桐生駅、下新田駅、相老駅、運動公園駅、大間々駅、上神梅駅、本宿駅、水沼駅、花輪駅、神戸駅、沢入駅、原向駅、通洞駅、足尾駅、間藤駅)で光のペーシェントが繰り広げられます。

ちなみに同鉄道では往復運賃やお弁当など込みのツアー「わたらせ渓谷鐵道・イルミネーションの旅」も実施中です!

きらびやかで幻想的な光を放つ駅に電車が滑り込む・・・まるで銀河鉄道で旅をしているかのような感覚に浸れることでしょう。ぜひ大切な人と、冬の夜のロマンチックな旅をお楽しみください。

駅すぱ「特集」後日探訪:2008年1月号の特集『新春の祝い祭』より

秋の冒険系スポーツ「熱気球」と「秋空」を眺める休日

熱気球 「天高く馬肥ゆる秋」といわれるように、秋の空はなんとなく「高く澄み渡っている」印象がありますよね。これは、夏から秋にかけて地面が冷えることにより大気が安定することや、台風や秋雨などで(春に比べて)「ちり」が舞わず、大気が澄んでみえることが一因だそうです。そこで今回は「秋の空」を存分に楽しむイベントをご紹介しましょう。駅すぱあとアンテナ8月号の特集では、沢を登る「シャワークライミング」や、激流を下る「ラフティング」など、夏の“冒険系”スポーツを紹介しましたが、秋の冒険系スポーツといえば「熱気球」です。11月は全国各地で熱気球のイベントが催されます。

10月30日(木)から11月3日(月・祝)にかけて行なわれるのが「2008佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。佐賀市嘉瀬川河川敷にて約110チーム(機)による熱気球が秋空に浮かび上がります。色とりどりのバルーンが大空に一斉に上がる競技飛行は期間中毎日実施。そのダイナミックな風景はきっと忘れられない思い出になるはずです。10月31日から11月3日までの期間、午前9時から行なわれるバルーンファンタジアは、アニメの人気キャラクターや動物などをかたどったバルーンが登場。こちらは子ども達に大人気です。11月3日には、気球を操って柱に吊り下げられた鍵の模型を獲る競技「キー・グラブ・レース」を実施。秋空を舞台に、高度なテクニックを競い合います。

11月20日(木)から11月24日(月・祝)にかけては、栃木県のサーキット「ツインリンクもてぎ」や宇都宮市の鬼怒川河川敷などを舞台にした「とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」が開催されます。世界各国のトップパイロットがエントリーする「熱気球ホンダグランプリ」の最終戦で、各チームが「飛行の正確さ」を競い合う競技を展開します。細かいルールはさておき、色鮮やかな気球が秋の空に浮かび上がる様子を眺めているだけでも、一見の価値があります!

熱気球宮城県大崎市で開かれる「岩出山バルーンフェスティバル」は、11月22日(土)から11月24日(月・祝)まで開催。約30機のバルーンが岩出山の上空で競技を展開します。競技スタートは午前6時30分から。熱気球競技は早朝もしくは夕方に行なわれるのが一般的。昼間は上昇気流が発生しやすいため、気球競技には不向きとのことです。さらに早起きして出かけたい理由がもうひとつ。先着200名限定で、係留気球の体験試乗ができます。気球に乗りたい人は前日早寝しましょう!他にもラジコン飛行機大会やノスタルジックカーの展示なども行なわれます。

ぜひとも熱気球と秋の空のコントラストを楽しみにお出かけください。

駅すぱ「特集」後日探訪:2008年8月号の特集『冒険系スポーツを楽しむ!』より

10月の秋祭りは横浜線沿線&中華街で!

JR横浜線が開業100周年
本日23日で、JR横浜線が開業100周年を迎えました。本日はあちこちでイベントが行なわれますが、8月号の記事を書いた際にはまだ明らかになっていなかった記念グッズや駅弁の全貌が明らかになっていますのでちょっとご紹介しましょう。

まずは「横浜線せんべい」。横浜線では様々な色の車両が走っていたことから、4色4種のおせんべいがセットになっています。パッケージは103系の電車の形です。

100周年記念の「横浜線パン」は本日の小机駅イベントで初披露され、24日からは鴨居駅構内にあるリトルマーメイド鴨居店で1日20個販売されるとのこと(28日まで)。窓枠はチョコでコーティングされ、車体のラインはピスタチオで表現されています。

気になる駅弁ですが、まずは「横浜線開業100周年記念弁当」。こちらは本日の小机駅イベントで限定200個、八王子駅の駅弁屋で限定50個の販売となります。その他、「復刻版 昔ながらのシウマイ」「鯵と紅鮭のミックスすし」「特製2段弁当」なども販売されるとのこと。

また、JR橋本駅改札外のベーカリーショップ「サンピエロ橋本店」では「駅弁パン」を販売中(28日まで)。ちゃんと駅弁らしく、大正6年の横浜線、原町田駅~橋本駅間を走る2120形蒸気機関車の勇姿を捉えた「掛け紙」もあるので、記念になりますヨ!ちなみに「駅弁パン」は、横浜線が根岸線に乗り入れて中華街の近くを走行することから、中華の食材とパンを組み合わせたものとなっています。おにぎり型カレーパン、餃子パン、酢豚パン、パンダクリームパンの4個詰め合わせで、こちらも1日限定20セット販売(予定)です。

それではここで、秋のイベント満載の中華街についてちょっとご紹介しましょう。前述のとおり、横浜線は根岸線に乗り入れて中華街の近くを走行しています。その際の最寄り駅は石川町駅です。もうひとつ、横浜線からのアクセス方法としては、菊名駅で東急東横線に乗り換え。東横線はみなとみらい線へ直通運転していますので、そのまま乗っていけば元町・中華街駅につきます。地図上では、石川町駅よりも元町・中華街駅のほうが中華街に近いですが、そんなに差はないので、どの沿線から出向くかによって判断しましょう。

中華街中華街のイベント、まず第一弾は10月1日。中国の建国記念日にあたる「国慶節」です。その前祝いとなるイベントが9月28日(日)、中華街にある山下町公園で行なわれます(山下公園ではないので要注意!)。縁日が立ち並び、舞台では中国獅子舞、中国民族芸能などが披露されます。そして国慶節当日は、慶祝獅子舞として獅子四頭が中華街をねり歩きます。獅子は各店舗の軒先につるされた赤い祝儀袋を採り、祝いの舞を披露。きらびやかな異国の祭りを目の当たりにできます。

そして10月10日は「雙十節(そうじゅうせつ)。こちらは中華民国の建国を祝うお祭りです。古典舞踊、獅子舞、龍舞、中国のきらびやかな衣装を着た人々が練り歩く祝賀パレードなどが街中で行なわれ、この日もお祭り一色となります。

秋の休日を横浜線沿線や中華街で、ぜひお楽しみください。


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年9月号の特集『100周年!横浜線』より

チーズを食べて墓参り!?副都心線沿線をさらに攻める!

麺今年6月に開業した東京メトロ副都心線。もう皆さんは実際に乗りました?「駅すぱあとアンテナ」7月号の特集「東京メトロ副都心線で東京散歩」でいくつか魅力的なスポットをご紹介しましたが、まだまだあるんです!今回は特集でご紹介しなかったスポットを辿ってみました。

まずは西早稲田。戸山公園や古本街なども魅力的ですが、やっぱり花よりだんご!いや、だんごより「麺」でしょう、という冷静な判断のもと再び激戦区に足を運びました。当然ながら朝ご飯は抜いています。

場所は早稲田通りの馬場口交差点。ラーメン激戦区の中枢といってもいいかもしれません。この角にある「フジヤマ製麺」さんを訪問。このお店は東急東横線中目黒駅にあるフジヤマ製麺の早稲田支店です。中目黒店が人気沸騰し、この激戦区に名乗りを上げてきた、というところでしょう。「製麺」の名の通り、実際に店内に麺打ち場があります。メニューには「国内産最高級小麦」の文字と、美味しい麺作りに成功したため「ラーメン」では釣り合わず、「つけ麺」となった等々、期待感を煽る言葉が踊っています。さまざまな種類のつけ麺がありますが、ここは“この店ならでは”の「濃厚チーズソースつけ麺」をチョイス。文字面を見ただけで体脂肪がつきそうな気さえしますが、気にしない。

程なくして運ばれてきましたのが写真の一品。みずみずしく輝く麺、そしてなんだか手が込んでそうなつけ汁、そしてチェダーチーズを熱したソース!このソースをまず麺に絡め、つけ汁につけて食べるのが正しい作法ですが、まずはチーズなしでトライ。これは・・・美味い!辛すぎず甘すぎずただひたすら濃厚で、柚子の香りがファーッと広がります。これだけでいいんじゃないか!?いえいえ、チーズをさっそく絡めていただくと、さらに感涙。よくもまあつけ麺にチーズという取り合わせを考え、そしてここまでマッチするようにしたなぁと感心です。和であり、中華であり、イタリアンであり。そんな味です。まろやかでマイルドで優しい味。お好みでつけ汁を辛くしたり、さらにパルメザンチーズをトッピングしたりすることもできるそうです。

旧宣教師館さて、腹が満たされたところで戸山公園で昼寝・・・といきたいところですが、ちょっと運動しないといけませんね。副都心線に乗って雑司が谷へ行ってみました。特集では鬼子母神をご紹介しましたが、他にも見どころがあります。そのひとつが旧宣教師館。明治40年に建てられた木造の洋風二階建て建築で、閑静な住宅街の中にしっとりと溶け込んでいます。白塗りの建物にアクセントとして緑色が入り、とてもオシャレ。東京都有形文化財(建造物)に指定されていて、中に入ることもできます。

その後はお墓巡り。墓なんてめっそうもない、とお思いでしょうが、雑司が谷霊園にはあまたの文人墨客が眠っています。偉人のお墓巡りはひそかなブームになっていて、お墓巡りを趣味とする人を一部では「ハカマイラー」なんて言ったりするほど。ブームでなくとも太宰治の命日「桜桃忌」には、太宰の墓のある三鷹・禅林寺に多くのファンが詰め掛けますよね。敬意を表しつつお墓参りをして巡る、といったイメージです。

当の霊園も用意万端です。案内所に100円ほど寄付をすると有名人のお墓マップがもらえます。夏目漱石のお墓はちょっと変わった安楽椅子のようなデザイン。そしてデカいです。同時代を生きた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のお墓は、木に囲まれて古式ゆかしい雰囲気。外国人でありながら日本国籍を取得し、『怪談』を執筆し、古き良き日本の「わびさび」を愛したハーン先生ならではのお墓です。日本初の女医、荻野吟子のお墓にはご本人の洋風銅像があります。その他、竹久夢二やジョン万次郎、泉鏡花、永井荷風などの偉人のお墓も。特定の宗派がない霊園のため、故人の個性をもうかがい知ることができます。お墓を巡る前に彼らの作品を読んだり、生き様を知っておくと、さらに感慨深まること請け合いです。

まだまだ残暑厳しいですが、これから涼しくなるにつれて副都心線沿線のお散歩はさらに良いものになると思います。ぜひお出かけください!


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年7月号の特集『東京メトロ副都心線で東京散歩』より

夏の臨時列車でラベンダー畑へ

ラベンダー畑お盆の時期をはじめ、夏休みは臨時列車が相次ぎます。単なる増発もあれば、夏の鉄道旅行にふさわしいイベント列車も全国各所で走ります。昨年7月の「駅すぱあとアンテナ」で「臨時列車で夏の旅」特集を組みましたが、ご紹介した中で今年も運行予定のものがいくつかあります。四国ですと「清流しまんと号」「四万十トロッコ号」「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」が、北東北では「リゾートしらかみ」などが運行。詳しくは下記ホームページよりご確認ください。

JR四国 夏の臨時列車のお知らせ

JR東日本 秋田支社 リゾートしらかみ

さて、今年の夏の臨時列車の中で目を引くのが、北海道を走る列車の数々です。雄大な駒ケ岳の姿が車窓から楽しめるのは「SL函館大沼号」。函館駅~森駅間を走ります。大沼公園駅前からはツインクルバスや流山温泉への無料送迎も。大沼観光を楽しむのも一興です。

「くしろ湿原ノロッコ号」もオススメです。自動車では立ち入れない湿原の中をのんびりと走る列車。釧網線の釧路駅~塘路(とうろ)駅間で運行しています。北海道の大自然を満喫する、ゆったりとした鉄道の旅が実現すること請け合いです。

そして、夏の北海道の魅力といえば、なんといってもラベンダー。見渡す限り薄紫に染まったラベンダー畑は圧巻の一言です。そんなラベンダー観光にまつわる臨時列車が2つ。まずは「特急フラノラベンダーエクスプレス」です。

特急フラノラベンダーエクスプレスは、クリスタルエクスプレス車両、ニセコエクスプレス車両、ノースレインボーエクスプレス車両などのリゾート列車で運転。札幌駅~富良野駅間を約2時間で結びます。途中停車駅は滝川駅のみ。「北海道旅行なら、まずは札幌へ」という方も多いと思いますが、同列車を使えば富良野、ひいては旭川といった自然を満喫できるスポットへ短時間で行けるため、とても便利です。

そしてもうひとつ、注目したいのが富良野駅~美瑛駅・旭川駅を走行している「富良野・美瑛ノロッコ号」です。10月13日(月・祝)までの期間限定で設置される「ラベンダー畑駅」で降りれば、ラベンダーが咲き誇るファーム富田まで徒歩7分の距離です。ファーム富田は富良野のラベンダーの代名詞。ラベンダー畑の素晴らしさはもちろん、世界のラベンダーの香り比較体験やエッセンシャルオイルを抽出するための蒸留工場や香水調合作業の見学なども可能です。

また、来るものあれば、去るものも。札幌駅~釧路駅間を走る夜行寝台特急「まりも」は道内のみを走る最後の夜行列車(臨時列車)として活躍していましたが、名残惜しくも8月31日で運転終了となります。こちらもぜひ、ご注目ください。

夏の北海道を満喫する鉄道の旅。まだ夏の旅行計画を立てていない方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。


JR北海道 観光列車

駅すぱ「特集」後日探訪:2007年7月号の特集『臨時列車で夏の旅』より

一度は行きたい日本の「夏祭り」 -7月の京都祇園祭り-

夏祭り日本列島はいまだ梅雨の雲に包まれていますが、これから夏の足音も少しづつ聞こえてくるようになります。今年の「駅すぱあとアンテナ」5月号で特集した「梅雨を吹き飛ばす!初夏の祭」も全国で相次いで行なわれていますが、7月になればいよいよ本格的な「夏祭り」の気配。その代表格といえるのが、京都・祇園祭です。

一年中観光客がひっきりなしに訪れる京都。なかでも夏の祇園は毎年大賑わいとなります。全国には数々の「祇園祭」がありますが、その源は本家・京都にあり。京都の八坂神社は明治時代に入るまで「祇園社」と呼ばれていました。平安時代、京の街に疫病が流行したため、 疫病退散、厄除けを祈願する祭りとして始まったといわれています。

まだ祇園祭に行ったことがない方、「いついけば楽しいの?」という方にむけて少し説明しますと、まず見どころといえるのが7月14日の「宵々々山」から16日の「宵山」にかけて。山鉾町ごとに飾り付けた32基の山鉾が完成。祇園囃子が街中に響き渡る中、駒形提灯に灯がともされます。同時に町内を歩いていると、家の軒先に人だかりができている景色に出会います。普段は見せない秘蔵の美術品が公開される「屏風祭」という習わしです。お宝をこの日限定で「ご開帳」しているわけですね。山鉾だけでなく、とても「目の肥える」時間を過ごせるのが宵山の醍醐味です。

夏祭りこの宵山は、いわば前夜祭。17日に行なわれる「山鉾巡行」が祇園祭のクライマックスです。いよいよ山鉾が京都の街を練り歩きます。その中でも勇壮なのが、「辻回し」といわれるもの。山鉾は大きく、後退できない構造であるため、方向転換をする際に竹を車輪の前に敷き詰め、水をかけて摩擦を減らし、滑らせるようにして力いっぱい引き手が回転させます。

祇園祭の季節となると、ニュース番組などできらびやかな山鉾が映し出されますよね。宵山・山鉾巡行=祇園祭とみなしている方も多いと思いますが、実は7月1日から31日まで、まるまる一ヶ月続く長丁場のお祭りなんです。「宵山」と「山鉾巡行」が行なわれる日以外も祭事が目白押しです。13日に行なわれる「長刀鉾稚児社参」も見どころのひとつ。「長刀鉾稚児社参」は金の立鳥帽子、狩衣姿の稚児が白馬にまたがり、八坂神社を社参する神事です。7月1日から始まる「吉符入」、2日の「くじ取式」、そして「あとの祭り」の語源にもなった、24日の「花傘巡行」もぜひ一度は眺めてみたいところです。

祇園祭の華、山鉾巡行が終わるとともに、例年京都の梅雨が明けます。エネルギッシュな雰囲気に包まれる「祭りの前」も、山鉾練り歩く「本番」も、祭りのあとの余韻漂う「祭りの後」も、いずれも情緒たっぷりの祇園祭。是非一度、お出かけください。

八坂神社

祇園祭(京都・祇園祭ボランティア21)


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年5月号の特集『梅雨を吹き飛ばす!初夏の祭』より

鉄道会社がほたるを育てる!?初夏の夕闇にほたる舞う

ほたる「初夏」といえば聞こえはいいものの、日本は南から次々と梅雨入りしています。じめじめしてうっとうしい梅雨ではありますが、梅雨ならではの風物詩があることも見逃せません。花は紫陽花。そして初夏の夕闇は、ほたるです。

昨年の「駅すぱあとアンテナ」6月号の特集「ホタル舞う里」では、長野県上伊那郡の松尾峡と、滋賀県米原市をご紹介しました。長野県上伊那郡では今年も「ほたる祭り」が6月21日(土)から6月29日(日)まで催されます。一方、滋賀県米原市では6月9日(月)から6月15日(日)の期間中、「天の川ほたるまつり」を開催。ぜひ足を運んでみてくださいね。

他にも、ほたるの名所は全国各地にあります。そこで今回は、ほたるの名所と、アクセスに便利な臨時列車をご紹介しましょう。

まずは山口県岩国市。同市を流れる府谷(ふのたに)川の流域は、天然のほたるの群生地として知られています。6月14日(土)には「ほたる祭り」が開催され、ほたる鑑賞はもとより、神楽やふるさと市、じゃがいも掘りなどのイベントも開かれます。会場となるのは府谷川沿いの土手。錦川清流線錦町駅からタクシーで10分程度の距離です。錦川清流線は、山口県岩国市を走る錦川鉄道の鉄道路線。お祭りの日には「ホタル列車」が運行されます。また、同鉄道では「岩日北線記念公園」内の遊覧列車「とことこトレイン」を運行中。宇佐川沿いの美しい自然や光のトンネルなど、見どころ豊富。ぜひこちらも乗車してみてください!

さて、お次は車窓からほたるを鑑賞できるとっておきのスポット。みちのくの地を走る第三セクターの鉄道、秋田内陸縦貫鉄道(通称・秋田内陸線)です。昨年、ほたるが舞う季節に臨時列車「ホタル号」を運行。とりわけ多くのほたるが生息している米内沢駅~桂瀬駅間では、一部の区間で車内灯を消し、減速・停車しました。

ほたる秋田内陸線では観光客誘致の目的で、ほたるの卵の産卵、孵化を社内で行っています。社員の皆さんが仕事の合間を縫って、交代で世話をしているそうです。今年の運行日程の詳細はまだ発表されていませんが、6月下旬から7月上旬頃になる予定とのこと。車窓からほたるが眺められるのは、おそらくここだけではないでしょうか。ぜひ一度、見てみたいですよね。

ほたるを巡る鉄道の旅、ご家族やお仲間とぜひお出かけください。

駅すぱ「特集」後日探訪:2007年6月号の特集『ホタル舞う里』より

春の味覚は山にあり!オススメ山菜採りスポット

山菜「駅すぱあとアンテナ」 3月号でお送りした 「春の旬を巡る旅」。たけのこ狩りも、ほたるいかの観光漁も、今まさにシーズンを迎えようとしています。他にも、地域によってはわらびやふき、タラの芽など、旬の味覚狩りが真っ盛り。よーし山へ採りに行こう!と思っている方、ちょっと待った。せっかく採ってきた山菜だけど、ほとんどが食べられないものだった・・・ということも多々あります。なにより、キノコ同様、毒があったり、触っただけでかぶれる山菜もあるんです。図鑑を持参したとしても、なかなか見分けがつかないこともあります。

やっぱり山菜採りは、専門家による案内があると安心です。現在はグリーンツーリズム等の普及によって、しっかりナビゲートしてくれるツアーがあります。今回、いくつかご紹介しましょう。

琵琶湖の北西に位置する滋賀県高島市。福井と京都の県境に接する朽木村で、中山間地農業の山菜栽培と体験・調理実習園を営んでいるのが 「体験・山菜摘み農園 じゅうべえ」 です。3月のふきのとうに始まり、春はコゴミ、タラの芽、シイタケ、山ウド、ぜんまい、わらび。夏は山ウドのわきめと葉や、ふき、みょうが。秋はなめこ、天然きのこ、寒ウド。寒ウドやフキ等は無農薬栽培をしていますが、その他の山菜などは周辺に自生している「山の恵み」。収穫した山菜で郷土料理の調理実習ができ、お食事の提供も11月頃まで行なっています。ただし天然モノゆえ、鳥獣害にあった場合などは収穫できる量も減ります。予約の問合せの段階で、今は何が収穫できるかもしっかり確認しておきましょう。

山菜那須高原に居を構える野草・薬草料理店 「草花宿(そうかじゅく)」 では、季節に応じた様々な野草や薬草を駆使した料理が楽しめます。春はふきのとうやノビル、せり、ナズナ、蓬などが主役。地豚や栃木和牛の料理もあります。クコやざくろ、セロリ、くちなし、かりんなどを使った薬酒もあり、ヘルシーなこと、この上なし。春の味覚を存分に味わいたい方ならきっと満足すると思います。

カラマツが生い茂る福島県南会津町 (旧南郷村)。この地では5月から6月にかけて約1ヶ月間、 「会津高原・山菜フェスティバル」 を実施。会津駒ヶ岳、浅草岳の山並の壮大な景観の中で山菜採りが楽しめます。


「楽しい」 に 「美味しい」 がプラスされる春のレジャー、山菜採り。しっかりマナーを守りつつ、山から 「おすそわけ」 をいただく、という気持ちでぜひお出かけください。

駅すぱ 「特集」 後日探訪:2008年3月号の特集『春の旬を巡る旅』より

夜桜と ともに儚き 朧月 -春のお月見のススメ-

月見「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。ちょうど昨日が「彼岸明け」でしたので、これから次第に暖かさが増してくることでしょう。今回の後日探訪は、この「彼岸」にも少し関わるお話です。

秋の彼岸の頃といえば、お月見のシーズンです。昨年9月の「駅すぱあとアンテナ」では「中秋の名月に出逢う旅」特集を組みました。その頃によく食べられるものに「おはぎ」がありますが、これは秋の七草のひとつ「萩」に由来します。一方、春の彼岸は「ぼたもち」。これは「牡丹」からきています。そして春の彼岸の時期も、月が風情を増すとして、いにしえの歌人達は月見を楽しみ、歌を詠みました。そこで今回は、春のお月見をおすすめしたいと思います。

天候にもよりますが、秋の月がくっきりとしているのに比べ、春の月はぼんやりと靄(もや)がかかったように見えることがあります。これがいわゆる「朧月(おぼろづき)」です。与謝蕪村は「朧月 大河をのぼる 御舟かな」と詠み、松尾芭蕉は「猫の恋 やむとき閨の 朧月」と詠みました。芭蕉の句は猫のさかりの声と朧月、双方が春の夜をよく現していますよね。明治の俳人、高浜虚子の句は「犬吠の 今宵の朧 待つとせん」。犬吠とは、銚子の犬吠埼のこと。日の出の名所として有名ですが、海の上にぷかりと浮かぶ犬吠埼の月も格別ですよ!

そして、私達日本人の心に染み渡る名曲「荒城の月」。この歌は「春高樓(こうろう)の花の宴 めぐる盃かげさして」と始まります。ちなみに二番は「秋陣営の霜の色 鳴き行く雁の数見せて」と始まるので、歌そのものが「春の歌」というわけではありませんが、ぼんやりと霞む春の月と城の姿、なんともよく似合いますよね。では、この「荒城」とは一体どのことなのか?この歌の作詞者、土井晩翠は仙台の青葉城(現在は仙台城跡)と、会津若松の鶴ヶ城でイメージを膨らませたといわれています。一方、作曲者は滝廉太郎。彼の育った大分県竹田には、かつて堅城として名を馳せた「岡城(現在は岡城跡)」がありましたので、ここをイメージしたのではないかと言われています。よってこの3つのお城いずれにも、歌碑が建っています。ちなみに仙台城跡(青葉山公園)、鶴ヶ城(鶴ヶ城公園)、岡城跡は桜の名所としても有名です。鶴ヶ城ではライトアップも行なわれますので、ぜひ春の闇に浮かぶ城と桜、そして月を鑑賞してみてはいかがでしょう。

月見もちろん、信州の姥捨高知の桂浜、月の名所といわれる地は他にもたくさんあります。以前「駅すぱあとアンテナ」に月見の名所として掲載した横浜・三渓園では3月29日~4月7日にかけて「観桜の夕べ」が催され、夜の21時まで園内で春の宵を楽しむことができます。ちょうどその期間は、半月から三日月を経て、新月になる頃合いです。

ぜひ皆さん春の月に注目して、雅なひとときを過ごしてみてください!


駅すぱ「特集」後日探訪:2007年9月号の特集『古き良きニッポン「中秋の名月に出逢う旅」』より

大地に広がるチューリップのじゅうたん

チューリップ梅に菜の花、桜にレンゲ。花に彩られるニッポンの春、その訪れまであともう少しといったところです。メールマガジン「駅すぱあとアンテナ」2月号の特集は「いちめんに咲く花」。千葉県を走るいすみ鉄道沿線と、兵庫県にある永澤寺界隈の花スポットをご紹介しました。そこで今回ご紹介したいのが、「いちめんに咲くチューリップの花」。菜の花などは「一面が黄色一色」となりますが、チューリップの場合は色分けされて植えられていることが多いため「一面が色とりどりのストライプ模様」になり、その美しさは春の風物詩のひとつといえます。桜前線と同じように南から開花し、北上するチューリップの前線。さっそく南から順にご紹介していきましょう。

長崎県のハウステンボス。3月1日から4月6日にかけて「チューリップ祭」が開催されます。園内で再現された、ヨーロッパの美しい街並み。運河や風車を背景に咲き誇るチューリップを眺めると、日本にいることを忘れてしまうほどです。3月8日から3月23日の期間中にはチューリップで描いた縦26m、横52mの地上絵が登場。おなじみの形状のものから、今までみたことがないような品種までが美しいコントラストを描きます。花弁の先がフリンジ状になっていて、淡いピンクのグラデーションが可憐な乙女を彷彿とさせるオリジナル品種「ハウステンボス」も必見です。

信州に本格的な春を告げるのは、長野県千曲市のチューリップ。球根を掘り取って持ち帰れるチューリップ園としては民間最大規模を誇る「チューリップの里」では、新潟、富山、オランダから輸入した球根200種以上を3ヘクタールの畑で栽培。今年は4月11日から5月6日にかけて「第44回 信州NAGANO チューリップまつり」が開催されます。期間中は、咲いているチューリップを球根ごと掘り取って持ち帰れる「チューリップ狩り」を実施。掘り取り用バケツや竹ベラの貸し出しも行なっています。

チューリップ少し北上して、新潟県胎内市。市内の旧中条町地域は球根の生産量日本一を誇るチューリップどころとして有名です。ピークを迎えるのは例年ゴールデンウィーク頃。時同じくして「胎内市チューリップフェスティバル(リンク先は2007年度の情報です)」が開催されます。今年の開催は4月26日から5月5日まで(予定)。会場となる長池憩いの森公園では、70品種80万本のチューリップが2万平方メートル、さらに菜の花が2万平方メートルに渡って野を埋め尽くします。ひとえに「赤」といっても淡いピンクや濃いピンク、濃い赤色などさまざまで、そのグラデーションの美しさに誰もが息を飲むことでしょう。フェスティバル期間中は各種イベントや球根堀り取り販売も行なわれます。また、同公園では森林浴、バーベキュー、魚釣りなども楽しめるので、家族揃ってのお出かけにピッタリです。

そしてチューリップの前線は北上し、北海道へ。北海道上湧別町のチューリップ園では、例年5月から6月上旬にかけてチューリップが開花します。同園の広さは12.5ヘクタール。北海道ならではのスケールですよね。そのうち7ヘクタールに渡ってチューリップが咲き誇ります。開花に合わせて、同園では「2008かみゆうべつチューリップフェア」を開催。今年の開催期間は5月1日から6月8日にかけて(開花状況により変更となる場合あり)。他のチューリップの名所と一線を画しているのは「上空から見ることができる」点です。チューリップ公園の東側から離着陸するヘリコプターで、3分間の遊覧飛行を楽しめます(有料)。大地にじゅうたんのように広がるチューリップ、そして遠くに臨むオホーツク海やサロマ湖。一生に一度は見たいと思える風景が、眼下に広がります。

いちめんに咲くチューリップの花、今年はぜひとも満喫してみませんか?


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年2月号の特集『いちめんに咲く花』より

清少納言も詣でた、新春の祝い祭「初午大祭」

お稲荷さん今月の「駅すぱあとアンテナ」の特集は「新春の祝い祭」として青森県の「八戸えんぶり」と、長崎県の「2008長崎ランタンフェスティバル」をご紹介しました。両方とも2月開催のお祭りですが、他にもまだまだ全国で「祝い祭」が開催されます!

そもそも2月3日の節分も、一種の「祝い祭」。「鬼は外、福は内」で知られるように、一年の平安を祈る風習です。そして、節分ほどポピュラーではありませんが、2月の最初の「午(うま)」の日、「初午(はつうま)」もまた、新春の祝い祭。祭の舞台となるのは、全国各地の稲荷神社。狐で知られる「お稲荷さん」です。

全国に4万もあるといわれている稲荷神社の総本山、京都・伏見の伏見稲荷大社では大々的に「初午大祭」が催され、古くから京都の春を告げる祝い祭として賑わいをみせていました。お正月に神社に赴くのは初詣、これに対し初午の日に神社をお参りすることは「初午詣」「福詣」とも呼ばれ、「枕草子」にも、著者である清少納言が初午詣に出かける様子が描かれています。

今年の初午は2月12日。伏見稲荷大社では、稲荷山の杉と椎の枝で作った「青山飾り」が本殿などに飾られ、参拝客には商売繁盛・家内安全のお守りとして「しるしの杉」が配布されます。平安時代の女流日記「蜻蛉日記」にも「稲荷山 多くの年ぞ 超えにけり 祈るしるしの 杉をたのみて 」といった歌が詠まれており、歴史の深さをまざまざと今に伝えています。

鳥居加えて、お稲荷さんは農業の神様が転じて、現在ではさまざまな「産業」の神様といわれています。会社のビルの屋上などに鳥居を構えた小さなお稲荷さんは、事業繁栄を願って祀られているといえるでしょう。また、伏見稲荷大社は写真にあるように、朱塗りの「千本鳥居」も見どころのひとつ。初午詣に出かけた際は、ぜひ本殿から奥社奉拝所まで立ち並ぶ鳥居のトンネルをくぐってみてください。

ここでもうひとつ、「初午」に由来する催しをご紹介しましょう。それは「地口行灯(じぐちあんどん)」と呼ばれるもの。「地口」とは、いわば江戸時代のダジャレ。「猫に小判」ということわざをもじって「下戸(げこ)に御飯」、「舌切り雀」をもじって「着たきり娘」といったぐあいに、日本古来のユーモア溢れる言葉遊びです。これを書いた行灯を、初午の日に飾る風習が江戸時代にありました。現在でも歌舞伎座などでは2月になると地口行灯が飾られています。

静岡県の三島では、2月7日から12日にかけて地口行灯が中央町商店街及び三ツ石神社に飾られます。闇に浮かぶ幻想的な灯り、そこにクスッと笑える、もしくは「うまい!」と唸らせる地口や川柳、戯画がしたためてあり、のんびりと散歩しながら眺めると、なんとも粋です。2月9日には新春開運初午ツアーも開催されます。

遠出できない場合でも、お住まいの近くにお稲荷さんがあれば、ぜひ初午の日に立ち寄ってみてはいかがでしょう。


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年1月号の特集『新春の祝い祭』より

花火は「夏だけのもの」ではない!澄んだ夜空に咲く「冬花火」

冬花火冬の醍醐味のひとつといえば、夜空。明るい星が多い上、空気が澄み渡っているため星がまたたき、なんとも幻想的です。そこで素朴な疑問がひとつ。澄んだ空気ゆえ、きっと「花火」も美しいはず。なのになぜ花火は夏ばかりなのか?ちょっと調べてみましたところ、夏の「川開き」に端を発しているとのこと。川開きには飢饉が起こって大勢の人が亡くなったり、川で亡くなった人の霊を弔う意味と、鮎漁などの解禁に際して川の安全と豊漁を祈る意味があります。かの徳川吉宗も慰霊の意味で両国橋で水神を祀り、花火を打ち上げる令を出しました。それが隅田川の川開きであり、隅田川の花火大会のルーツです。川沿いの見世物小屋や飲食店は夜遅くまでの営業が許され、祭りさながらに盛り上がりました。

なるほど~と思いますが、冬は冬で花火、あってもいいですよね。そこで今回は全国の「冬の花火大会」をいくつかご紹介しましょう。まずは写真の「十和田湖冬物語」。北東北最大級の冬祭りで、2008年は2月1日から2月24日まで開催されます。花火の打ち上げは20時から10分程度ですが、期間中毎日行なわれるところが嬉しいですよね。十和田湖畔の「乙女の像」や遊覧船のライトアップ、雪と光が織りなす幻想的でロマンチックな「灯りの広場」、三味線ライブやなまはげ、花輪ばやしなどの文化芸能に触れるステージ、さらにかんじき作りや雪灯篭作りができる体験工房など、「北国の冬」の風物詩勢ぞろいといった感覚。昨年は十和田湖畔に杉で出来た樽の露天風呂が登場。十和田湖畔のライトアップと冬の花火をみながら温泉とは、なんとも贅沢ですよね。2008年もぜひとも導入してほしいところです。

黒部渓谷の宇奈月温泉でも「冬物語」と題し、2月9日・16日・23日の20時30分から雪上花火大会が催されます。2月2日には今年で62回目となる「雪のカーニバル」を開催。この日も花火が上がり、雪の作品展&雪像コンテストやタイマツ滑降&タイマツ行列が行なわれます。燃えるタイマツを片手に宇奈月スキー場から数百人が山を滑り降りる様は圧巻。温泉街を練り歩くタイマツ行列は誰でも参加可能です。

関東地方では、河口湖の「冬花火・湖上の舞」。文字通り湖の上に花火が上がり、湖面に光が反射して美しいことこの上なし!ビュースポットの大池公園ではキャンプファイアーさながらに焚き火が行なわれ、暖を取りながら花火を鑑賞できます。開催期間は1月12日から2月17日までの土・日曜。20時から30分間の宴です。

冬の花火大会の傾向は北国に多いことですが、関西でも見ることができます。たとえば奈良県の「若草山焼き」。古都奈良の早春を迎える行事で、山焼きの始まりを告げる花火が打ちあがります。山腹が金色の炎に包まれる風景は壮観のひとこと。興福寺の五重塔などの背景として見るもよし、若草山の麓でダイナミックに楽しみもよし。毎年多くの観光客が訪れる、冬の風物詩です。

他にも、各地で「冬の花火」が行なわれ、大晦日のカウントダウン時などには各テーマパークなどでも美しい花火を見ることができます。夏では絶対に味わえない、花火と雪とのコラボレーションや、山焼きなどの行事とともに楽しんでみてはいかがでしょう。夏の花火に負けじと、「記憶に残る」花火となりますよ!


※各花火大会・行事は天候により実施が左右されます。ご確認の上、お出かけください。


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年8月号の特集『一生に一度は見たい「記憶に残る花火 」』より

鉄道博物館で「幻の賄い食」を食べる?それとも旅行感覚で駅弁?

ハチクマライスJR東日本創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、さいたま市大成地区にオープンした鉄道博物館。その体験レポートを12月号の「駅すぱあとアンテナ」でお送りしましたが、その「続き」として今回は館内の「ごはん」と「おみやげ」にスポットを当ててみたいと思います!

館内でのお食事のしかたは、大きく分けて3つ。まずは食堂車を表す車両の略号を店名にしたセルフサービススタイルのレストラン「TD(ティーディー)」。博物館2階にあります。そしてエントランス部分に構えているのが、レストラン「日本食堂」です。

「日本食堂」といえば、かつての食堂車の代名詞。新幹線「O系」がコックさんの帽子を被っているロゴもメニューも、往年の食堂車で使われていたもの。ウエイトレスさんの格好も、昭和30年代から40年代に着用していた制服の復刻版だそうです。さーて何を食べようか?「懐かしのハヤシライス」「懐かしの食堂車の煮込みハンバーグライス」など、ノスタルジー溢れるメニューも気になりましたが、ここはひとつ「ハチクマライス」を注文してみました。ハチクマライスとは、食堂車で出されていた「賄い」ご飯のこと。乗務員のための料理で、一般の乗客には出されていませんでした。ちなみに「ハチクマ」とは、落語でおなじみ長屋住まいの「はっつぁん」「くまさん」から来ているとか。誰でも安く食べられる、という意味合いだそうです。

写真にあるように、温泉卵が両脇にかわいらしく2つ乗っていて、中央のルゥと混ぜて食べます。初めて食べましたが、どこか懐かしい味。ルゥはハヤシライスのものかな?卵を混ぜるとまろやかさが増して、キャベツのシャキシャキ感もあって美味しいです!ちなみにこれは期間限定・東北本線バージョンとのこと。これからどの沿線の賄いご飯が食べられるようになるのか、ちょっと楽しみです。

上野弁当さて、もうひとつ、この博物館でのお食事としてお薦めしたいのが駅弁です。上野のチキン弁当など常時複数販売されています。今回食べてみたのは期間限定・同博物館限定の「上野弁当」。おふくろの味とあるように、鮭の切り身に煮物や玉子焼きがついたシンプルで懐かしい味わいの駅弁です。この駅弁を、「ヒストリーゾーン」に展示されている車両の中で食べることができます(飲食可能な車両は限定されています)。「あいづ」や「とき」に乗り込んで駅弁を広げる醍醐味!当然車窓の景色はかわりませんが、旅行気分が味わえること請け合いです。

ミルクコーヒーパイさて、最後に立ち寄りたいのはミュージアムショップ。鉄道関連の多彩なグッズが販売されています。目を引いたのは「石炭あられ」。さすが鉄道博物館ですね。見た目石炭のように真っ黒なあられです。そして国鉄時代の券売機型の箱に入ったミルクコーヒーパイ。デザインが懐かしすぎます!そういえば「こども」のボタンを押すところってプラスチックのボードがついてましたね~。そしてひとつひとつのパイの包装紙は切符のデザインになっています。

食事もおみやげも「鉄道」一色で、来場者に楽しんでもらう意気込みを随所に感じます。皆さんもぜひ訪れてみてください。

駅すぱ「特集」後日探訪:2007年12月号の特集『いざ、鉄道博物館へ!』より

東京下町散歩・秋編 -浅草・酉の市と一葉記念館へ-

浅草・酉の市PASMOとSuicaの相互利用が始まってから半年が過ぎました。私鉄からJRに乗り継ぐ際などは便利になりましたよね。バスもかつては小銭で払わないとちょっとバツが悪かったですが、今となってはICカードでピピッ。スムーズに乗車できて便利です。そこで今回は、今年5月の「駅すぱあとアンテナ」で特集した下町散歩の秋バージョンとして、バスでのアクセスが便利な「酉の市」を紹介したいと思います。

酉の市は、毎年11月の「酉」の日に行われる祭礼。今年は11月11日(日)が「一の酉」、11月23日(金・祝)が「二の酉」となります。関東各地の神社で行なわれますが、もっとも賑わいをみせるのが浅草・鷲(おおとり)神社の酉の市です。

一年の無事に感謝しつつ、来る年の幸、商売繁盛を願う酉の市。大小色とりどりの熊手がところ狭しと露店に並べられます。市が始まるのは深夜0時。本堂は参拝客で溢れかえり、読経のあとの一番太鼓でご開帳が行なわれます。開帳は15分ほどで終わり、その最後には参拝客全員で三本締め。誰しも三本締めは経験があると思いますが、時には千人を超えるほどの規模となる三本締めはなかなか体験できません!この時間に立ち会えない人は、本堂内で朝の9時から当日の24時まで延々と「酉の市特別祈祷」が行なわれていますので、ぜひとも覗いてみてはいかがでしょう。

浅草・酉の市鷲神社へのアクセスは都バスが便利。日暮里駅からは「都08」系統・錦糸町駅行で約15分、「千束」下車。東武浅草駅からは「都08」系統「浅草松屋前」から日暮里駅行で約7分、「千束」下車。その他、錦糸町駅や業平橋、西日暮里駅、京成千住大橋駅から「千束」行きのバスが出ています。

そしてここで、「ぶらり散歩」のオススメ。今年の「二の酉」となる11月23日は「一葉忌」。五千円札の肖像としても有名な樋口一葉の命日です。じつは、千束から北へ程なく歩いた竜泉3丁目に「台東区立一葉記念館」があります。一葉の代表作「たけくらべ」にも浅草・鷲神社の酉の市の賑わいが描かれていますので、ぜひ事前に一読してから酉の市と一葉記念館を辿ってみるのも一興です。

また、23日は勤労感謝の日でもあることにちなみ、墨田区の弥勒寺では「筆供養」が行なわれます。古くなった筆記用具を持参し、お炊き上げして供養してもらう行事です。

普段バスにあまり乗らないという人も、秋の休日はぜひICカードを片手に散策してみてください。新たな発見に出逢うかもしれません。


駅すぱ「特集」後日探訪:2007年5月号の特集『ICカードで行こう!東京下町散歩』より
http://ekiworld.net/magazine/bk_num/2007/2007_05.html

春の桜が秋に色づく~紅葉の季節はお城で満喫!~

和歌山城・紅葉渓の紅葉先日、北海道の大雪山や北アルプスの立山から、早くも「紅葉」の便りが届きました。日本の秋といえば、やっぱり紅葉。しかも、お寺や神社など、古き良き日本の建築物と紅葉のコントラストの美しさは格別です。そこで今回ご紹介するのは、「紅葉の美しい城」。今年4月の駅すぱあとアンテナでは「城と桜を愛でる旅」を特集しましたが、その桜が秋には黄色や橙色に色づきます。そこにカエデなどの赤色が加わると、ひときわ紅葉らしさが増して「お城の秋」が華やかに彩られる、というわけです。

さっそくいくつかご紹介しますと、まずは和歌山県の和歌山城。城内にある紅葉渓(もみじだに)庭園は江戸初期に徳川頼宣が築いたもので、その名の通り赤く染まったモミジが水面に映りこみ、庭園の美を華やかに演出します。次に長野県の上田城。ここは「千本桜」で有名ですが、秋の紅葉もまたなかなかのもの。ぽつりぽつりと火を灯したように紅葉が点在しています。岐阜県の郡上八幡城は、お城と色づく木々の距離が近く、そのコントラストを存分に楽しめる点が特徴です。今年は11月3日から11月18日の期間、お城と紅葉がライトアップされ、幻想的な秋の夜長を演出してくれます。その他、モミジの赤が映える彦根城や、天守閣から殿様気分で紅葉を眺められる大阪城などもオススメです。

和歌山城・紅葉渓の紅葉そして今回のイチオシは、春の桜特集でもご紹介した、青森の弘前城。今回の記事中にある美しい写真、これも弘前城のものです。お城のある弘前公園では2600本の桜と1000本のカエデが錦に染まり、圧巻の一言。10月19日から11月5日までの期間は「弘前城 菊と紅葉まつり」が開かれます。これは春の「弘前さくらまつり」、夏の「弘前ねぷたまつり」、冬の「弘前城雪燈籠まつり」と並び、弘前四大祭りと称され、毎年多くの人が足を運んでいます。

紅葉もさることながら、「菊」の美しさも堪えられません。同公園内にある弘前城植物園を中心として、北奥羽随一の豪華絢爛な菊人形や、その年のNHK大河ドラマをモチーフとした菊人形の舞台、菊でできた五重塔や動物等をかたどった菊のトピアリー、丹精込めて造られた大輪、中輪、懸崖など、香り高い菊がズラリと並びます。また、ミニSLの運行や各種イベントも催され、老若男女が楽しめるお祭りとなっています。

弘前城は天守閣が残っている日本で数少ない城のひとつ。しかもお堀や土塁、石垣などの城郭が、昔の姿をほぼそのまま残している貴重な城です。殿様やいにしえの武人になった心持ちで、小京都・弘前の秋を満喫してください。

「弘前城 菊と紅葉まつり」:http://www.hirosaki.co.jp/htcb/sightseeing/fes/momijimatsuri.html
駅すぱ「特集」後日探訪:2007年4月号の特集『城と桜を愛でる旅』より

食欲の秋は“食の街”へ旅しよう!~尾道で海の幸を食べ尽くす

グルメ・海の印象派 おのみちまだまだ暑い日が続いていますが、鈴虫の声もチラホラと耳に届くようになり、街のあちこちに「ちいさい秋」がみつかる季節となりました。秋といえば芸術の秋・読書の秋・スポーツの秋などさまざまですが、やはり一押しは「食欲の秋」!海の幸も山の幸もここぞとばかりに美味しくなります。そしてここぞとばかりに太ります!でもいいんです。オススメは「食の街」への旅。今年3月に駅すぱあとアンテナの「食の街」特集で、「餃子シティー」こと宇都宮と、「カレーベイエリア」こと横須賀をご紹介しました。今回、この季節だからこそオススメしたい街があります。それが広島県・尾道です。

尾道といえば、小津安二郎監督の「東京物語」や大林宣彦監督の「時をかける少女」の舞台となった“映画の街”。さらに志賀直哉の「暗夜行路」や林芙美子の「放浪記」でも尾道が舞台となり、“文学の街”としての顔も持っています。そしてもうひとつの顔が“海の街”。瀬戸内海のほぼ中央に位置する尾道は、いわば瀬戸内の十字路。古くから海運によって栄え、海産物の集散地として繁栄してきました。そして秋、海の幸が旬を迎えると、尾道は“食の街”としての顔を現します。

その尾道で開かれる“食の祭り”が、第20回「グルメ・海の印象派 おのみち」。さまざまなグルメイベントが9月29日から11月5日まで、およそ一ヶ月間に渡って街ぐるみで開催されます。

9月29日と10月6日に開かれる「ナイトフェスタおのみち2007」は、潮風を感じながらロウソクの灯りに照らされた夜の尾道水道を眼下に、心地よいジャズのライブを楽しむイベント。懐かしい「くじら」の肉を使った料理などが振舞われ、心地よい秋の夜に身を浸すことができます(チケット販売中。お問い合わせはグルメ実行委員会事務局 0848-25-3863まで)。

ベルポール広場10月6日・7日にはJR尾道駅前のベルポール広場(駅前港湾緑地)で、瀬戸内海でとれた牡蠣と蟹の料理が楽しめる「かき・かに合戦」を開催。同時に、尾道近隣の特産品、飲食などを販売する「おのみち食彩まつり」と、尾道の職人達が伝統的手法で昔ながらの技を披露する「THE 職人」というイベントも開催され、毎年多くの人で賑わいます。

9月29日から11月5日まで、市内の飲食店で行なわれているのが「くじらフェスタ」と「おのみち味めぐり」。「くじらフェスタ」には市内6店が参加。くじら料理を楽しんだお客には愛らしいクジラ型の箸置きをプレゼント。「おのみち味めぐり」には16店が参加。地元近海でとれる海の幸を、尾道の料理人達が腕によりをかけて創り上げた料理の数々。お祭りの間しか食べられない期間限定の特選料理もあります。詳しくは公式ホームページhttp://www.bbbn.jp/~occi/ でチェックしてみてください。

風情溢れる街をぶらりと散策し、お腹がすいたら「秋の味覚」を楽しむ・・・そんな初秋の休日をぜひ楽しんでみてください。

第20回「グルメ・海の印象派 おのみち」:http://www.bbbn.jp/~occi/gourmet07/index.html

駅すぱ「特集」後日探訪:2007年3月号の特集『ご当地グルメを味わう「”食の街”探訪」』より

流星群に皆既月食 8月は夜空を見逃すなかれ!

プラネタリウム昨年12月に駅すぱあとアンテナの特集で「一般公開している天文台」を紹介しました。基本的に冬は空気が澄んでいて明るい星も多く、星空観察に適している季節です。しかししかし、夏も負けてはいませんよ!明るい星も多いですし、海や山などに旅行した際には満天の星空に思わず息を飲む・・・なんてこともありますよね。さらに今年の8月には、大きなイベントが2つ起きるんです!

ひとつめは流れ星。毎年8月13日前後にピークを迎えるペルセウス座流星群です。毎年見られる流星群ですが今年は一味違います!13日(月)は月の出ない新月。つまり月明かりがないため、例年よりも多くの流れ星が見られるといわれています。

ペルセウス座の周辺を中心に流れ星が出現しますが、星座の位置がわからない人は北東の方角をざっと眺めておけばOK。秋の星座ゆえ、高く上ってくるのは深夜になってからです。W型のカシオペア座がわかる方は、その右のあたりを見ていればOK。ベストは8月13日の未明。12、14両日もお薦めです。空が広い範囲で見られて、街灯などの光が目立たないところならなおよし。あとは願い事を準備して待つのみ!

そしてもうひとつのイベントが、8月28日(火)に起きる皆既月食。月面に地球の影が落ち、時間を追って月が欠け、再び満ちていきます。一部だけ月が欠ける部分月食と異なり、今回は月全体に地球の影が落ちる皆既月食。といっても月がみえなくなって真っ暗になるわけではなく、地球の大気の関係で、右下の写真のように深く濃い赤色に月が染まり、神秘的な姿をみせます。前回の皆既月食は3年前、2004年の5月5日でした。今回は月が出始めた時点ですでに欠けている状態で、20時前頃にピークとなります。

プラネタリウム自宅や旅行先で眺めても楽しめますが、こんなときこそ天文台施設を活用してみてはいかがでしょう。埼玉県川口市立科学館のプラネタリウムでは、夏番組「星空の教室~赤い月の明るい影~」と題して、皆既月食をメインテーマにしたプログラムを実施中(9月2日まで)。皆既月食の前の「予習」として最適です!プラネタリウム開催日を公式ホームページや電話問い合わせなどで確認してから出かけましょう。

また、皆既月食当日の8月28日には、皆既中の月を望遠鏡で、皆既月食が終わっていく様子を肉眼で観察する特別公開が開催されます(先着100名限定)。ただし曇りや雨、強風などの場合には残念ながら月食は見られないため中止となります。こちらも電話でお問い合わせの上、ご参加ください。

今年の夏はロマンチックに、夜空をぜひ満喫してください。お子さんの自由研究の題材としてもオススメです!


埼玉県川口市立科学館:http://www.kawaguchi.science.museum/

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年12月号の特集『冬の星空を巡る旅「一般公開型天文台」』より

暑い夏は「クラゲ」で乗り切ろう!?

水族館東京では、梅雨といいつつも晴れの日が続きました。梅雨入り翌日のテレビのお天気ニュースで「本日から梅雨の“中休み”です」と言ってましたが、これ、どう考えても梅雨はサボリすぎ(笑)。おい梅雨!もう休むのか!もっと働け!とついテレビに突っ込んでしまいました。

でも湿度が高いことにはかわりなく、そろそろ蒸し暑さも感じるようになってきましたね。なんでも、今年の夏はモーレツに暑いとか。そこで今回の後日探訪では、「涼しげ」な話題をお届けしましょう。昨年8月に駅すぱあとアンテナで特集した「水族館」。今年も各地で様々なイベントが催されます。なかでも「涼しげ」なイベントが、新江ノ島水族館の「クラゲ・ファンタジーワールド」です。

展示期間は7月14日(土)から9月2日(日)まで。幻想的な雰囲気の中でクラゲを鑑賞できるクラゲファンタジーホールが、この夏限定で展示種類数を増やし、さらに美しいクラゲの姿を見ることができます。昨今では様々な水族館でクラゲをみることができますが、新江ノ島水族館は「クラゲ」のエキスパート。飼育研究を30年以上も積み重ねてきただけあって、珍種の豊富さや、照明などを駆使したクラゲの見せ方には一日の長があります。

くらげ二階のなぎさラウンジでは、身体のつくりや生態、採取や飼育の方法などを紹介する「クラゲ・ワンダーランド」も開催されているので、子ども達の自由研究にも最適です。野外でクラゲ採集する「宿題お助けプログラム」もあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。親御さんとしては、夏休みの終わり間近になって「パパ、宿題の自由研究手伝って!」といわれる前に先手を打っておきたいところです(笑)。

また、今夏も「水族館に泊まる」貴重な体験ができる1泊2日のお泊りナイトツアーが開催されます。子ども限定の日もあれば、父子限定のお泊りツアー「ペンギンと遊ばナイト」や女性限定の「クラゲヒーリングナイト」など、お泊り企画も多種多彩です(応募者多数の場合は抽選)。

同水族館へのアクセスですが、たとえば新宿からですと、藤沢までJR湘南新宿ライン特別快速か小田急小田原線快速急行を利用すれば、およそ1時間程度で片瀬江ノ島駅に着くので便利(藤沢-片瀬江ノ島間は小田急江ノ島線)。時間に余裕があれば、藤沢からのんびりと江ノ電に乗ってもよさそうです(ただし江ノ電の江ノ島駅からだと水族館まで徒歩10分、小田急線片瀬江ノ島駅からは徒歩3分)。

今年の夏は、ぜひ「クラゲ」鑑賞で「涼」を感じてみてください!


新江ノ島水族館:http://www.enosui.com/

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年8月号の特集『真夏の水族館』より

世界遺産・白神山地は「癒し」と「育み」の森

癒しの森新緑の頃を過ぎ、緑が次第に色濃くなってきました。これからの季節は初夏。梅雨の季節ではありますが、雨の恵みを受ける「森」はいっそう生命力を増し、私たちに「癒し」を与えてくれます。昨年の夏、「駅すぱあとアンテナ」で「癒しの森」特集を組みました。いずれも素敵なスポットばかりですが、当ブログでは世界に名を馳せる日本の森、白神山地について紹介してみたいと思います。   

白神山地は、青森県と秋田県にまたがる13万ヘクタールの森。1993年、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島とともに、日本初の「世界遺産(自然遺産)」に登録されました。屋久島は縄文杉やアニメ映画「もののけ姫」の世界、姫路城はその名のとおりお城・・・といったように、他の世界遺産はパッと画が浮かびますが、白神山地は・・・正直、画が浮かばない、浮かんだとしても森くらい・・・という人もいらっしゃるのでは?ある意味、それは正解です。世界遺産は“遺産”ですから、「長きに渡り残したい場所」であって、単なる「有名観光地」ではないというところがポイント。ではなぜ、白神山地が「残したい場所」として選ばれたのか?その理由は、世界最大級の「ブナの原生林」が広い範囲で残存しているためです。森だけでなく、そこに棲む動植物の貴重な生態系を残す目的で世界遺産指定されたともいえるでしょう。

エジプトやメソポタミアなどは「川」を中心にして栄えましたが、日本の場合は「ブナ林」も母なる存在だったといえます。縄文時代は木の実や動物、魚など、食糧が豊富なブナ林(落葉広葉樹)が人々の生活を育んでいました。現代においては「癒し」を与え、太古の昔は「営み」を与えていた存在、それが「森」なんですね。

癒しの森さて、先ほど「世界遺産=単なる有名観光地ではない」と書きましたが、じつは白神山地、見どころ豊富です!ただ、いかんせん広範囲すぎてどこへ行けばよいのかわからない人も多いはず。また、白神山地は世界遺産の「核心地域」と「緩衝地域」にわかれていて、核心地域への入山は原則的に許可が必要。なかにはザイルや岩登りのスキルを要するところもあったりします。そこで今回は、比較的気軽にアクセスできて、オススメの白神山地の名勝を3つほどご紹介しましょう。

まずは白神山地西端に位置する十二湖。とりわけ写真の「青池」は、吸い込まれそうなほど神秘的なブルー。なぜこんなに青いかは、まだ科学的に解明されていないとのことです。

そして暗門の滝。ここは世界遺産「緩衝地域」で、林道が整備されていて観光客にも人気のスポット。切り立った崖から落ちる壮観な滝はもちろん、白神山地独特のブナ原生林も存分に堪能できます。ただ、水かさが増すと通行規制がかかるため、お出かけの際は事前に青森県西目屋村(http://www.net.pref.aomori.jp/nishimeya/index2.html)までご確認ください。

青森県西目屋村と鰺ヶ沢町をまたぐ津軽峠にある「自然観察歩道」もオススメです。樹齢400年の巨木「マザーツリー」も必見。マイカー以外でのアクセスには、津軽エリアおよび弘前バスターミナルから津軽峠までの直行バスを利用できる「津軽フリーパス・プラス白神」を利用してみてはいかがでしょう。2007年7月設定予定です(http://www.tsugaru-freepass.jp/gaiyo.html)。

十二湖や白神岳(登山口)へのアクセスは、秋田県の東能代駅から青森県の川部駅までを結ぶ五能線を利用しましょう。白神山地はもちろん、日本海や岩木山など、四季折々の表情を見せる名勝を車窓から眺める・・・それもまた存分に「癒し」を与えてくれるはずですよ!

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年7月号の特集『癒しの森・恵みの海』より

電車で行ける“お手軽”潮干狩り&バーベキュー!

バーベキュー今回は、当時の特集で取り扱わなかった「レジャー&バーベキュー」スポットをご紹介しましょう。それはズバリ、神奈川県横浜市の「海の公園」です。同公園内のバーベキュー場(40サイト)ではコンロの貸し出し、炭の販売も行っています。そして「レジャー」は何かといえば、今の季節のオススメは断然「潮干狩り」です!

同公園内には約1キロに渡る砂浜があり、そこでアサリやマテガイなどの「潮干狩り」が楽しめます。しかもなんと無料!じゃあ根こそぎ狩りまくって築地かどこかでドサクサにまぎれて売っちゃおう!などと考えるのは人の道に反するのでやめましょう。ここにはルールがあって、まずひとつめは「幅15センチを超える貝採り器具の使用禁止」。そして「2センチ以下の稚貝の採取禁止」。さらに「一人が一度に採る貝の量は2キログラム以内」。ここでとれる貝は自然発生したものなので、ちゃんと来年以降を考えて育てつつ、翌日以降のお客のことも考えましょう、ということですね。

潮干狩りここの潮干狩りのシーズンは3月半ばから6月頃まで。ただし潮の満ち引きによって採れる日、採れない日があるので、公式ホームページ内にある干潮時刻表をチェックしてから出かけることをオススメします。もうひとつ、オススメしたいのは、電車でのお出かけ。駐車場もありますが、潮干狩りシーズンの土日・祝日は混み合います。
公園の真ん前に「海の公園柴口駅」と「海の公園南口駅」があるので、電車でのお出かけにも適しています。

電車で出かける場合は、持ち物を最小限にとどめたいですよね。ここでどんなものを持っていくのがいいか、ちょっとご紹介。バーベキューと潮干狩りの両方を楽しむ場合は、まずクーラーボックス+氷。「行き」は肉などの食材を入れておき、「帰り」は貝を入れて帰る作戦です。そして潮干狩り用の熊手と、採った貝を入れる網。バケツよりかさばらないので網がよさそうです。あとペットボトルも重宝します。貝をクーラーボックスに入れる際、真水に浸してはダメ。海水に浸す必要があるので、海水を汲む容器として使えます。

ん?でもバーベキューができるなら、その場で採った貝を焼いたりできない?と思う方もいらっしゃるでしょうが、アサリなどは食べる前には砂出し、潮抜きをしたいところ。ザルなどに貝を入れ、ザルごと海水の入ったボールに浸して(底に砂がたまるスペースを確保して)2時間ほど置く。そして調理前には「潮抜き」。1時間ほどザルに上げて、吸い込んでいる海水を吐き出させましょう。うーん、そうなればやはり貝は「お土産」にして、バーベキューでは普通に肉を楽しんだほうがよいかも!?です。

さて、海の公園ではその他、サッカーやラグビーができる芝生グラウンドやジョギングコース、ボードセーリングの艇庫、犬の遊び場などもあり、夏には海水浴が楽しめ、不定期でフリーマーケットもやっています。行ったことのない方はぜひ一度足を運んでみてくださいね!

海の公園:http://www.umino-kouen.net/

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年4月号の特集『青空の下で遊ぶ!食べる!レジャー&バーベキュー』より

春の「狩り」は「いちご」でキマリ!!

いちご日本人は農耕民族。しかし食物を「狩る」ことは大好き。きのこ狩り、紅葉狩り、ぶどう狩りにりんご狩り。そして春といえばなんといっても「いちご狩り」です!「駅すぱあとアンテナ」の2006年9月号特集「秋のフルーツ狩り」では、文字通り秋の果物を狩れるスポットをご紹介しましたが、同特集に掲載している「松里果樹園」さんは一年中なんらかのフルーツ狩りができることで有名です。いちご狩りは5月末まで実施しているとのこと。コースも3種類あり、いちごの品種「章姫」をコンデンスミルクで食べる「ノーマルコース」から、「章姫」「とよのか」「アイベリー」「さちのか」「栃乙女」など15種類のいちごを楽しめる「よくばりグルメコース(ミルクかチョコの選択可能。ホイップクリームも付いてくる!)」など、お好みに合わせて「狩り」に参加できます。いずれもコースも時間無制限食べ放題!昨今、いちご狩りはほぼ全国で楽しめる春のレジャーとなりましたが、松里果樹園さんはオススメですよ(予約制)。ぜひ特集をチェックしてくださいね。

さて、唐突ですがここで質問です。皆さんはいちごの「どの部分」から食べますか?普通はヘタのあるほうを手に持って、尖った部分にかぶりつきますよね。しかし皆さんご存知のとおり、その尖った部分は一番甘味のある「美味しい」ところです。そのため、そこを最初に食べてしまうと青白いヘタのほうが最後に残ってしまいます。そこでオススメしたいのが、ヘタのある部分から食べ進め、次第に満足度を上げていくことです。とりわけ「食べ放題」のいちご狩りには、この作戦が有効な気がします。また、ショートケーキに乗ったイチゴは最後に食べるというタイプの人は、そのいちごもヘタのほうから食べるようにすれば完璧に「終わりよければすべてよし」となりますので、ぜひ念頭に置いておくべきでしょう。

松里果樹園ここで話は少々それますが「いちご一色」の電車があるのをご存知ですか?和歌山電鐵貴志川線を走る「いちご電車」です。貴志川特産のいちごをアピールするために生まれたこの電車、車両にはいちごのイラストがあしらわれ、座席も楽しげな「いちご柄」。また、この地域は「木の国」として有名なことから、車両の床やブラインドにも木材を使用。車内に設置されたサービスカウンターは、イベント時には飲食サービスコーナーとして機能したり、書庫として子ども達が本を読めるようにするなど、普通の電車にはない工夫が随所に見られます。去る3月15日には、なんとイチゴのプランターを車両内に設置し、子ども達に向けて「いちご電車の中でいちご狩り」というPRイベントも実施されました。

子どものみならず、大人が乗ってもちょっとワクワクする可愛い「いちご電車」に乗って、いざ春の味覚狩りに出かけましょう。ちなみに、貴志川線喜志駅の駅長さんは猫です(笑)。日本初の猫の駅長“たま”は日曜以外には駅にいるとのことなので、猫好きな方はぜひ会いに行ってみてください。

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年9月号の特集「秋のフルーツ狩り」より

画像提供:大井啓嗣

北国では雪祭り。時同じくして静岡では「さくら祭り」!

河津桜まつり「駅すぱあとアンテナ」の」2007年2月号特集「魅惑の冬祭り」では、この季節に催される雪と氷の祭りを紹介しました。とはいえ南北に長い日本列島ゆえ、同じ時期でありながら、「春を告げる」祭りも催されています!今回の後日探訪では「河津桜まつり」をご紹介しましょう。

河津桜とは、静岡県賀茂郡河津町で毎年3月上旬に満開になる桜のこと。日本有数の「早咲き」桜として有名です。この開花時期に合わせて開かれるのが「河津桜まつり」。2007年は2月10日(土)から3月10日(土)まで開催しています。

河津桜の特長は、いわゆるソメイヨシノのようにパッと咲きパッと散る、という桜ではなく、咲き始めから満開までおよそ一ヶ月かけて、じっくりと開くこと。咲き始めの花の色はピンクで、しだいに白く淡くなっていきます。通常の桜ですと満開時がもっとも華やかといわれますが、河津桜の場合は花そのものが大きめなので、5分咲き前後が見ごろといわれています。

桜の名所祭りの舞台となる河津町にはたくさんの「桜の名所」があるため、散策しながら巡る楽しさがあります。河津駅前でパンフレットを入手し、レンタサイクルで各スポットを回るのもひとつの手です。みかん、花、干物などの即売会が開かれている駅周辺から、線路に沿って伸びる駅前通りの桜並木をまず見物。すると河津川に突き当たります。ここから上流の峰温泉まで、川沿いにおよそ3キロ続く桜並木。ここが河津桜のメインともいえるスポットで、圧巻の一言です。今の季節は菜の花も咲き誇り、黄色とピンクのコントラストも楽しめます。河津川沿いには三箇所の足湯処がありますので、うららかな陽気の中で足を湯に浸し、じっくりと温まりながら花見としゃれ込んでもよさそう。その他、河津桜の原木を見たり、お寺で桜を楽しんだり、ちょっと足を伸ばして河津七滝温泉、「伊豆の踊り子」で名高い川端康成の文学碑のある湯ケ野温泉などで河津桜を堪能するなど、楽しみ方いろいろです。

祭りは「夜」も楽しめます。駅前会場、峰温泉会場、河津七滝ループ橋下では毎晩夜桜をライトアップ(18:00~21:00)。2/20~3/5までの期間は、館橋桜並木周辺で「夜桜まつり」が催され、ライトアップされた桜の下、火鉢を囲んでの甘茶サービスなどもあります。

今年は暖冬ということもあり、「早咲き」の河津桜の開花も、さらに早いとのこと。北国の冬祭りを堪能した翌週に河津桜まつりへ出向いて、「季節のいいとこどり」をするのも一興ですよ。一足先に「春」を満喫しにいきましょう!

第17回河津桜まつり:http://www.kawazu-onsen.com/sakura/sakura.htm

駅すぱ「特集」後日探訪::2007年2月号の特集「魅惑の冬祭り」より

立ち食い蕎麦の名店で味わう、絶妙な「温玉」!

寒い日が続いています。こんな日の朝は暖かい蕎麦が食べたい!でも安く上げたい!ということで、今回は「駅すぱあとアンテナ」2006年10月号の特集「立ち食い蕎麦・うどんの名店」を“後日探訪”してみました。
前回の特集では、つなぎを使わない蕎麦粉100%の十割そばや釜揚げうどん、大阪風などの名店を紹介しましたが、ここはひとつ「ご当地」蕎麦といえる醤油ベースの「東京の蕎麦」が食べられる名店に赴いてみました。

新宿駅西口改札を降りてガード沿いに進むと、ここだけ「昭和」のにおいがプンプンする「思い出横丁」に到着。朝ゆえにまだ開店している店はチラホラですが、ちょうど横丁の真ん中くらいにあるのが「かめや」なるお蕎麦屋さん。

戸もなく、吹きさらしの同店は、わずか一坪たらずの小さなお店。椅子は8脚程度、厳密にいうと椅子があるので「座り食い蕎麦」です。

「かめや」の代表メニューはズバリ、「天玉そば」。いわゆる「月見」は生玉子、個人的な意見を言わせてもらえれば、月見は箸でとくと汁と一体化してしまうのであまり好きではありません。個人的に食べたいのは「具」!じゃあ「ゆで玉子」はどうか。うーんやはりラーメンの濃厚スープには合いますが、蕎麦にはちょっと合いませんね。ゆえに「かめや」の「天玉」です。ここの卵は半熟の「温玉」、つまり温泉玉子です。それも絶妙なコクと茹で加減で、黄身を口に運んでかき揚げをかじると幸せな気分が到来!これでこそ「具」!

自家製のかき揚げはカリカリ系ではないものの、モッサリしているというよりはしっとり、ふっくらとしている独特の食感。そしてツユは、醤油テイストの東京風。汁を一口飲んで「うむ!」と食通が唸るかといえば正直そこまではいきませんが、立ち食いであることを考えると、鰹のダシも効いていて満足です。このツユ・蕎麦・温玉・かき揚げで370円はリーズナブルですね。

朝早く、さらに立ち食いという短い滞在時間にも関わらず、ひとりふたりとお客が入れ替わり、知る人ぞ知る名店ぶりがうかがえます。ちなみに以前お昼時に行った際は、待つお客さんもチラホラみえました。中には、この横丁で商いをする人なのか、調理服姿のお客もみえました。

ちなみに、回転の速い立ち食い店にありがちですが、愛想はあまり期待しないほうがいいです(笑)。愛想とか愛情のたぐいは、すべて「温玉」に詰まっていると思って食べにいってください。


駅すぱ「特集」後日探訪:2006年10月号の特集「立ち食い蕎麦・うどんの名店」より

朝から赤ちょうちん!?この時期、「朝の散策」はアメ横で!

駅すぱあとのメールマガジン「駅すぱあとアンテナ」の名物コーナー「特集」では、毎月テーマを絞って全国のお出かけスポットを紹介しています。その「特集」を振り返りつつレポートする《駅すぱ「特集」後日探訪》が始まりました!

            ※    ※    ※

アメ横今回振り返るのは、「駅すぱあとアンテナ」2006年6月号の特集「朝の散策スポット」。築地市場や青果市場など、元気をもらえる散策スポットをご紹介しましたが、今の時期に元気がもらえるといえば、なんといっても「アメ横」です!

アメ横の朝は、まずお刺身などの生鮮食品から始まります。築地のセリが5時半、そこから直送して店舗に並ぶのが7時半~8時くらい。その後に乾物や衣服、革製品などの店が相次いでオープン。すべてのお店を見たいのなら、10時くらいからの散策がオススメです。

しかし!皆さんご存知だと思いますが、年末、特に29日以降のアメ横メインストリートは満員電車さながら!散策どころではありません。よく混雑を避けるため、早めに訪れて買い物をする方もいますが、その際には冷凍モノや乾物などの買い物に留めるのが得策です。生鮮食品は日持ちを考えると、やはり29日以降に購入したほうがよいでしょう。

さて、朝の散歩の醍醐味は、「朝食をとらずに出かけて、現地で食べる!」こと。御徒町駅と上野駅のちょうど中間くらいのガード下近辺に複数の飲食店があります。いつもなら、常に行列が出来ている有名餃子店「昇龍」に行くところですが、年末年始ということで、そのお隣りの赤ちょうちん「大統領」に飛び込んでみました。酒飲みの方にとって正月の特権は、なんといっても「朝から飲んでも誰も文句言わない」ことです(笑)。朝から赤ちょうちんで酒を飲む!ということは普段あまりオススメできるものではありませんが、年末年始くらいは許される!?かなと思います。

大統領「大統領」は、アメ横の歴史とともに歩んできた老舗です。赤ちょうちんでありながら開店は午前10時半。戸口が無いところが戦後の市場を彷彿とさせます。取材時に注文したのは、大鍋でグツグツと煮立てた「モツ煮込み」。使われているのは馬のモツ。臭みはなく、濃厚かつやさしい味が朝食にもピッタリです。その他、イノシシの肉やクサヤなど、メニューも豊富で安くて美味い!

ホッピーを飲みながら堪能していると、初老のご婦人が入ってきました。そのご婦人、持ち帰りで「ナスの一夜漬(わさび風味)」を注文。アメ横には漬物屋も多くありますが、ご婦人いわく「ここの漬物が一番!毎年ここで買って、田舎にも送っている」とのこと。赤ちょうちんで漬物を購入するという、アメ横の「裏技」を垣間見ました。

ほろ酔い気分で店を出て、冬の日差し降り注ぐアメ横を再び散策。口直しに果物屋の店先でフルーツ串を食べ、威勢のいい声が飛び交う中を歩く・・・年末年始の過ごし方は人それぞれですが、こんな過ごし方も一興ですよ。ちなみに「大統領」は年末31日まで営業しています。明けは4日から営業とのこと。年末年始の朝の散策は、ぜひアメ横でどうぞ!

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年6月号の特集「朝の散策スポット」より

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