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『駅弁ひとり旅』第145話


横浜駅「横濱中華弁当」990円
 
 

ねぇ、大ちゃん、私も江ノ電が大好きだけど、
江ノ電の江ノ島駅の「ノ」はカタカナだけど、
どうして湘南モノレールの湘南江の島駅は、平仮名の「の」なの?

 

菜々


大介

いよ! グッド・クエスチョンだねぇ! ところでその前に、
江の島の「の」は、「の」? それとも「ノ」?

菜々 : わぁー、困ったなあ。駅名の違いは『駅弁ひとり旅』第145話に登場したから
     気が付いたんだけど、江ノ島がどっちだったか、意識したことないよ。
     江ノ島、江の島、どっちだろう? 降参!

大介 : それじゃ正解は…どちらも正解!

菜々 : ズル!

大介 : 広辞苑だと「江ノ島」だね。ところが地図や住所は「江の島」。駅名だと両方あるんだよ。
     そこで、江ノ島がある神奈川県藤沢市に問い合わせたところ、古くは「絵島」とか「江島」。
     昭和44年に住所表示の江の島に統一しようとしたが、史跡などには江ノ島も根強く、
     混在したまま今日に至っているそうだよ。

菜々 : な~るほど。じゃ、江ノ電の江ノ島駅、小田急の片瀬江ノ島駅、
     湘南モノレールの湘南江の島駅の違いは?

大介 : 鉄道の駅はね、ことにJR、昔の国鉄は、市町村名に拘わらず、ほぼ例外なくカタカナの
     「ノ」が使われてきたよ。一関市なのに一ノ関駅、原町は原ノ町駅というようにね。

菜々 : フムフム。

大介 : 小田急の場合は昔から国鉄と直通運転していたこともあって、
     国鉄方式の「ノ」を踏襲したんじゃないかな?

菜々 : それじゃあ、江ノ電は?

大介 : 江ノ電は小田急グループだから、小田急に合わせた!

菜々 : え? 江ノ電って小田急グループなの?

大介 : そうだよ。知らなかった? 江ノ電の藤沢駅は小田急デパートの中にあるじゃない。

菜々 : わぁ~、そっか。大ちゃんて、意外と鋭いね。メタボのくせに。

大介 : ドテ! メタボは関係ないでしょう。一方、湘南モノレールは、三菱重工が筆頭株主で
     小田急との関係はなし。そこで江ノ電とは対照的に、湘南江の島駅って
     命名したのでは? あくまで憶測だけど。

菜々 : ふ~む。駅名に由来ありきね! ところで、横浜の駅弁といえば、忘れもしない、
     駅弁ひとり旅第2話に登場した「シウマイ御弁當」だけど……。

大介 : ああ、寝台特急「富士」の中で、空腹の菜々ちゃんに恵んでやった僕の夜食用の
     「シウマイ御弁當」ね。

菜々 : んもう、6年も前のこと、何度も言わないの!

大介 : だって、食い物の恨みは末代までって言うじゃない。

菜々 : ハイハイ、あのときは、ごちそう様でした! で、今回の「横濱中華弁当」は
     どうだったの?

大介 : おーこわ! それはもう、横浜中華街の味ですわ!

菜々 : 中華街といえば、日本では神戸や長崎も有名だけど。

大介 : 確かに、神戸や長崎も有名だけど、何たって、横浜は日本最大、いや、東アジア最大の
     中華街なんだよ。なんと500軒以上の中華料理店がひしめきあっている。

菜々 : そんな横浜中華街で切磋琢磨された駅弁というわけね。

大介 : ピンポーン! では、いったらきま~ふ!




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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
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