本サイト「駅すぱあとBlog」は「駅すぱ図書館」としてリニューアルいたしました。
これに伴い「駅すぱあとBlog」は9月30日をもちまして終了させて頂きます。
リニューアルされたお楽しみコンテンツ「駅すぱ図書館」を今後ともよろしくお願いいたします。

-第16回「た」の巻-『木村裕子の鉄道いろはがるた!』


裕子 : 今回のいろはがるたは、「た」の札を決めますよー!

      

編集部(以下、編) : 「た」のつく路線といえば、JR東海の太多線(たいたせん)などが
             ありますね。

 

裕子 : 名古屋出身ですから乗ってましたよ。太多線に姫駅(ひめえき)というカワイイ名前の
     駅があって、どんなお姫様みたいな駅だろうと思って行ってみたらプレハブ風の駅舎
     でちょっと残念なキモチになったことがありますね。

 

編 : それは物悲しいですね・・・。魔法が解けちゃった後のシンデレラというか。

 

裕子 : 同じくJR東海の武豊線(たけとよせん)も「た」ですね。競馬騎手の武豊さんが
     一日駅長を務めたこともあるんですよ。あと、岐阜から富山までをつなぐ高山本線。
     ここを走る特急「ひだ」で車内販売員やってましたよ。

 

編 : あ、そうなんですか!

 

裕子 : 「ひだ」の他に「しなの」と「南紀」に乗ってたんですよ。

 

編 : なるほど。そういえば車内販売員時代のお話って、まだあんまり聞いてなかったですね。

 

裕子 : 20歳の時から2年間くらいやってました。私としてはかなり長く続いたほう(笑)。
     だけど私、名古屋市内に住んでいたんですよ。朝早くても名古屋駅に出向くことが
     できるんで、“始発”にシフトを組まれることが多くて・・・。

 

編 : それはけっこう大変ですね。1往復乗って6時間くらいとして、2往復すれば12時間。
    かなり体力がいるんじゃないですか?

 

裕子 : それはもう!カート自体もけっこう重いんですよ!他の車両が増結してると、その
     連結部分にちょっとした段差ができるんです。カートを一瞬持ち上げないと段差を
     超えられないのがツラくて!あとカート自体も新幹線で使っていたカート、つまり
     “お古”のことが多くて、売ってる最中に車輪だけ転がっていったこともあったり
     して(笑)。

 

編 : そんなことがあったんですか(笑)。

 

裕子 : あと、1回だけ遅刻しちゃったことがあるんですよ。前日乗車した列車が遅延して、
     家に帰ってきたのが深夜12時を回ってて。それで次の日、5時半出勤・・・会社から
     電話がかかってきて起きたんですけど、その時はもう列車が出発する時間。たくさん
     始末書を書いちゃいました。ちなみに、車内販売員が列車に乗り遅れることを
     「列車とばし」と呼びます。

 

編 : 車内販売員がいない列車というのも寂しいですよね。

 

裕子 : その時は、会社のご年配の男性に代わりに乗ってもらいました。

 

編 : それもそれで乗客としては寂しいなぁ・・・。やっぱり女性のほうが華やかですしね。

 

裕子 : なるほど(笑)。でも確かに顔なじみのお客さんはたくさんいて、よく声をかけられて
     ましたね。

 

編 : そうか、始発列車ということは、観光で利用するお客さんよりも、通勤で利用する
    お客さんが多かったということですね。

 

裕子 : そうなんですよ。自由席、指定席、グリーン車、どの車両にも顔なじみのお客さんが
     いて。私が車内販売員を辞めるとなった時、たくさんプレゼントをいただいたんですよ。
     グリーンのお客さんなんか、宝石入りのネックレスをくれたりして!!

 

編 : それはすごい!!で、自由席のお客さんからは?

 

裕子 : ワゴンからお菓子をひとつ買って、それをくれたりとか(笑)。それもそれで売り上げ
     貢献につながって、すごく嬉しかったですよ!だからその後、マグカップをいくつか
     買ってきて、プレゼントをくれた皆さんにお返ししたんですよ。そのマグカップに
     コーヒーを入れて、マグカップを持って帰ってもらうという。

 

編 : おおー!そんな交流があったんですか。なんか、牧歌的でイイですね!通勤で特急を
    使ったことがない身としては、“そんな世界があるんだ!”と目からウロコが落ちる思い
    です。

 

裕子 : こんな話もありますよ。列車の出発が2時間くらい遅れたことがあって、その遅延
     情報は私たち車内販売員には入ってこないんです。でもお客さん達はイライラして
     きて、私たちに「どうなってんだ!」とクレームをぶつけてくる。よくあることなんで気に
     していなかったんですけど、ある時、執拗に「列車が遅れたのはお前のせいだ!」
     と言ってくる方がいて。

 

編 : それはムチャクチャですね。

 

裕子 : そんなことではヘコたれない私なんですけど、周りのお客さんが次々と「そのコは関係
     ないでしょう!」とかばってくれたんですよ。それが嬉しくて、その場で号泣(笑)。
     ワンワン泣きましたよ!

 

編 : いい話!しかし、精神的にも体力的にもタフさが要求されるお仕事ですね。
    今回のかるたは、そのネタでいきましょうか。

 
 

裕子 : ホント、体力勝負でしたよ~。あと、心残りがあるとすれば・・・“トレインラブ”が出来
      なかった点かなぁ。

 

編 : それはどんな?

 

裕子 : 車内販売員と車掌さんって、意外とカップルになったりすることもあるんですよ。列車に
     乗ってる時間、けっこう長いですからね。自分で言うのも気恥ずかしいんですけど、
     私の人生の中で一番モテたのが車内販売員時代。けっこうアプローチされたんです
     けど、誰ともお付き合いしなかったんですよ~。今考えるともったいない!!

 

編 : それはもったいない!でも・・・その意味では車掌さんはいいけれど、運転手さんが
    ちょっとかわいそう。同じ列車に乗ってますけど、持ち場を離れられないし!!

 

裕子 : それはあるかもですね(笑)。

 
木村裕子ブログ
「鉄ヲタだって人間だぁ!」
 
DVD絶賛発売中!
『木村裕子の電車女☆冬の旅~富山地方鉄道de露天風呂の巻
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://ekispablog.jp/cmt/mt-tb.cgi/2734