『のりものマメ知識』 京成電鉄を快走!「スカイライナー」と仲間たち

京成電鉄AE100形電車は「スカイライナー」や「モーニングライナー」・「イブニングライナー」で運行される電車です。

京成電鉄は東京から成田山への参拝客輸送を目的として設立された私鉄です。羽田空港にかわる国際空港が成田に建設されることに伴い、1978年に本線を空港まで延長し、空港アクセス列車の運転を開始しました。

空港開業の遅れから京成上野~京成成田の座席指定特急で「スカイライナー」用の初代AE形電車がデビューしたのは、1973年でした。当時の同車は、現在のAE100形と全く異なるクリームとマルーンのツートンカラーでした。1978 年の新東京国際空港(現在の成田国際空港)開港と同時に公募で決めた「スカイライナー」を名乗って京成上野~成田空港間を約60分で結ぶようになりました。

登場当初は、空港アクセスに特化して、京成上野~成田空港をノンストップで走行しました。その後、余力を活用するために京成成田への停車が始まり、乗り換えの利便を向上させるために日暮里への停車も行われようになりました。さらに現在の成田空港駅の開業で、駅からターミナルまでバス乗り換えの必要がなくなり、鉄道の利用が増えました。なお、東成田駅には現在使用されていないホームがありますが、これがかつてのスカイライナー専用ホームです。ここには「成田空港」と書かれた駅名標など、成田空港駅時代の歴史を偲ばせるものが残されています。空港ターミナル地下への“新”成田空港駅の開業で、利用者が増えることを想定して1990年に登場したのが、初代AE形よりもスピード感がある先頭部をもつAE100形電車です。1993年には、初代AE形の全車置換えが完了しました。サービスの向上で利用が増えた「スカイライナー」の利用者は2007年には利用が1億人を突破、成田空港駅で記念式典が開催されました。

一方、後に運転されるようになった「モーニングライナー」は朝に成田空港方面から京成上野へ、「イブニングライナー」は夕方~夜に京成上野から成田空港方面へと運行されます。両列車は「スカイライナー」よりも停車駅が多く、通勤時間帯の定員制による着席サービスを提供する役割を果たしています。

2010年7月には北総鉄道北総線を活用した新ルート「成田スカイアクセス」が開業し、2代目AE形電車による「スカイライナー」の運行を開始する予定となっています。新ルートでの最高時速は大手私鉄最速の160km/hとなります。これにより京成上野と成田空港が約40分で結ばれる予定で、都心と空港とのアクセスがさらに向上します。