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JRグループでは、3月13日に恒例の春のダイヤ改正を行います。近年、ダイヤ改正のたびに使命を終えた夜行列車の廃止が行われることが多く、この春には上野~金沢間の寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」の廃止が発表されました。 写真の「北陸」は、1975年に同名の夜行急行を特急に格上げして誕生したブルートレインです。同時に誕生した上野~盛岡間の寝台特急「北星」と共に、ブルートレインの中では走行距離が短い列車としてレールファンの間で有名でした。東北新幹線の開業で「北星」が廃止となる一方、「北陸」は根強いビジネス需要があり、バブル景気時代の最盛期には12両編成中6両が個室寝台という高いサービスレベルを誇りました。 個室が多いと言っても「北斗星」などの豪華さが売り物の列車とは違い、全てが一人用個室です。1両がA寝台一人用個室の「シングルデラックス」、残る5両がB寝台一人用個室の「ソロ」で、食堂車やロビーカーはありませんがシャワー室は設置されています。言わばビジネスホテルのように実用本位のサービスを提供していることが特徴の列車です。平成時代の夜行列車で、ビジネス利用を一番意識していたのかもしれません。筆者が東京の会社に勤めていた1980年代末、北陸方面への出張で何度か利用した事があり、ソロが満室で取れなかったこともありました。 飛行機の増便や北越急行の開業など、昼行で北陸と関東地方を行き来する手段が拡充した結果、利用が減り、12両編成が8両編成と減車され、ソロも3両となりました。しかし、編成の半分が個室という高いサービス水準は最後までは変わりませんでした。 「北陸」という列車名は、上野と大阪を北陸回りで結ぶ急行列車の愛称として、1950年に登場した長い歴史を誇ります。これは数多いJRの列車名でも早い時期の命名でした。このような由緒ある列車名が、3月で消えるのは寂しいものです。 一方、「能登」はJR西日本所属の489系特急用電車を使用する全車座席車の急行です。国鉄電車特急のシンボルだったボンネット形の先頭車を使う最後の定期列車として、レールファンの注目を集めており、7月19日の本ブログでも取り上げたことがあります。 3月のダイヤ改正以降は、両列車に代わって多客期や週末の時期を中心に全車座席指定の臨時急行が運転されます。この列車が「能登」の名前を引き継ぐ予定です。ただし、使用される車両は489系に代って、JR東日本新潟車両センターに所属する485系特急用電車の6両編成になるため、ボンネット形先頭車の「能登」は3月13日朝で見納めになりそうです。廃止までの一月余り、昨今の鉄道ブームから両列車とも人気を集めそうですね。 さて、長い間ご愛読いただきました週刊ノリスケは、「北陸」「能登」よりも一足早く、本日で終了させていただくことになりました。これまでの間、本当にありがとうございました。 |




