
特急白鳥は、2002年12月より八戸駅・青森~函館間で運転されている特急列車です。本州と北海道を結ぶ特急列車で、途中で青函トンネルを通過します。八戸では東北新幹線「はやて」に接続するダイヤを組んでおり、号数も接続する「はやて」に合わせ乗換の利便性を図っています。また、日中の列車は、函館で特急「北斗」・「スーパー北斗」に接続しています。途中の蟹田~木古内駅は普通列車が一切走行しない区間(すべて特急または急行列車)であるため、青春18きっぷを利用の場合はこの区間のみ特急列車に乗ることができる、珍しい区間です。
白鳥は写真のJR東日本の485系3000番台が使用されます。全面がイエロー、側面の下部がパープルと非常に目立つ塗装です。この485系は国鉄時代に製造された特急電車を大幅にリニューアル改造したもので、塗装色や座席などの内装は新性能電車にひけをとらないものとなっています。
同区間には「スーパー白鳥」という特急列車も走行しています。「スーパー白鳥」はJR北海道の789系電車を使用しています。最高速度の違いにより「白鳥」より所要時間が短縮されています。
特急「白鳥」のルーツは1961年10月 のダイヤ改正時に登場した大阪~青森・上野間を結ぶ特急列車です。80系特急形気動車で運行され、大阪を出発した白鳥は直江津で切り離し一方が青森へ、もう一方が上野へ向かう列車として設定されました。1972年10月に大阪~青森間の全線電化が完了し、白鳥は485系電車となりました。当時の運行距離は1,000kmを超え「運行距離世界最長の電車列車」と称されました。しかし、マイカーの普及や航空機運賃の値下げなどにより、長距離列車の利用客は年々減り続け、2001年3月のダイヤ改正で「白鳥」は廃止となり、約40年の歴史に幕を閉じました。
2002年12月東北新幹線八戸開業にともない、新幹線「はやて」から北海道方面へ乗り継ぐ特急列車が誕生することになりました。その列車名として「白鳥」が選ばれました。運転区間は全く変わってしまったものの、わずか1年半で「白鳥」は蘇りました。