駅すぱあとWORLD
アフターサービス 製品・サービス FAQ(よくあるご質問) 便利機能紹介 お問い合わせ
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第105話


くるみ山菜すし

ねえ、大ちゃん。越後湯沢駅の駅弁「くるみ山菜すし」の
掛け紙の女の人が、駒子さんなの?

 

菜々


大介

うん。「駒子」って、掛け紙にも書いてあるから間違いないよ。

菜々 : 駒子さんて、小説『雪国』に出てくる芸者さんでしょ?

大介 : うん。そうそう。主人公が「島村」っていう男でね。確か、親譲りの財産で、
     無為徒食の生活をしてたんだが、越後湯沢の旅館で駒子と出会い、恋に落ちる
     というストーリーだったよね。

菜々 : で、駒子と島村は結ばれたの?

大介 : ううん。結ばれはしたけど、島村はクールな男でね、行きずりの恋以上の関係を
     持とうとはしないのさ。

菜々 : まあ、島村って嫌なヤツ。駒子さんが可愛そう!

大介 : イャン、駒子、コマッチャウ!

菜々 : きゃあ、大ちゃんヤメてよ。チョウ寒くなるじゃん。

大介 :ビューーー。『雪国』なんだから、寒いわけよ。ハッハッハ!

菜々 : ハイハイ! ところで、大ちゃん、『雪国』は、「国境の長いトンネルを抜けると
     雪国であった。」で始まるけど、その長いトンネルって、上越線の清水トンネル
     のことでしょう?

大介 : うん。全長9702m、1931年(昭和6年)の開通。当時は日本最長のトンネルだった
     んだよ。川端康成が清水トンネルを初めて通ったのは昭和9年のこと。
     そして『雪国』の発表は昭和10~12年。

菜々 : でも、その長い清水トンネルの前後にある、ループトンネルのことは、『雪国』では
     一言もふれられていないわよね。川端康成さん、知らなかったのかしら。

大介 : いや、知ってたと思うよ。だって、清水トンネルとループトンネルの開通はほとんど
     同時だし、ループトンネルは昔も今も非常に珍しいから、ニュースで大きく取り上げ
     られたはずだからね。

菜々 : そうか。ループトンネルのことまで書くと、「湯檜曽のループトンネルをくるりと
     一回転しながら登り、続いて、国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
     てな感じで長くなっちゃうもんね。

大介 : 長いトンネルだからこそ、短く書くわけさ。

菜々 : それって、どういう意味?

大介 : だから、長いトンネルのことを長く書いても面白くないでしょう。トンネルなんて
     真っ暗なだけで景色も見えないんだから。それに、トンネルって、お化けとか、
     幽霊とかいそうじゃん。トンネルに入ったら、一刻も早く出たいよね。
     川端康成大先生が、全長9702mもある清水トンネルのことを、「国境の長いトンネル
     を抜けると雪国であった。」って、一言で言いきっちゃう気持ち、よ~く、わかるなあ。

菜々 : 大ちゃん、もしかして、洞窟とかトンネルとか暗いところ嫌い?

大介 : うん大嫌い。実は、子供のころから押し入れもダメ!

菜々 : ダメだ、こりゃ。





    
上の駅弁を漫画で読む

漫画アクション 24号
2009年 12月 1日発売
他の駅弁を漫画で読む

駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://ekispablog.jp/cmt/mt-tb.cgi/2652

お問い合わせ | サイト利用条件 | 個人情報保護について