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「日本一のモグラ駅」と聞いて上越線土合駅とピンときた方は、なかなかの鉄道通ですね。もともとは、山間部にある普通の駅でした。しかし、1967年に上越線が複線化された際に、下り線用として開通した新清水トンネル内に下りホームが設けられ、山岳トンネル内にホームがある駅として有名になりました。 隣にある湯檜曽駅も、下りホームが新清水トンネル内にあるのですが、トンネルの入口に近いためホームへ行く通路は、駅舎からほぼ水平に掘られたトンネルを通っています。ところが、この土合駅の場所では上り線が標高の高い位置を通っているため、地上にある駅舎からの通路は斜坑という斜めに掘られたトンネルにある通路となっています。 土合駅の掲示によりますと、地上との高低差は約82m、通路の階段は486段だそうです。同じように山岳トンネルの中にある駅には北陸本線筒石駅もあります。しかし、こちらは地上との高低差は約40m、階段は280段(上りホーム)・290段(下りホーム)だそうで、土合駅がいかに深いかがわかります。駅建設当時から、将来のエスカレーター設置を考慮して、階段横にそのスペースが作られていますが、エスカレーターを設置する具体的な計画はありません。 写真のように、土合駅は人家がまばらな地区にある駅とは思えないほどの大きさで、洒落た外観の駅ですが、停車する列車は1日5往復だけです。これでは、興味はあっても列車での訪問をためらう人が多いのが実情でしょう。上り列車で行って、下り列車で帰れば、比較的楽にトンネル内の下りホームを利用できますが、東京方面から訪問するには不便です。 そこで活用したいのがバスです。実は、土合駅は観光地として有名な谷川岳ロープウェイに比較的近く、駅前の国道を水上駅からロープウェイに向かう関越交通バスが通り、バス停もあるのです。下り列車に接続の良いバスとしては、次の便があります。 水上駅 8時57分 谷川ロープウェイ行きバス 水上駅 12時30分 谷川ロープウェイ行きバス 水上駅 16時37分 谷川ロープウェイ行きバス 11月末まで運行 体力には自信があるので、話の種に階段を上がってみたいという方には、電車で行ってバスで戻る手もあります。下り電車から比較的、接続が良いバスには以下の便があります。 土合駅発9時3分、10時28分、14時6分 全て水上駅行き 駅員がいた頃には、階段を下る時間を考えて発車10分前に改札を終了していたそうですので、登るにはそれ以上の時間がかかるかもしれません。14時6分発のバスは、接続時間が16分しかないので、接続が良すぎて厳しいかもしれません。 このバスは、もう一つのトンネル駅である湯檜曽駅前も通ります。うまく活用すれば、効率的にトンネル駅巡りをして、谷川岳観光もできそうです。 筆者のお勧めは、水上発12時30分のバスです。これならば、上野発8時35分の快速アーバンから乗り継いできても、週末を中心に運転される高崎始発の「SLみなかみ」でも間に合います。土合駅を見物して、越後湯沢駅には14時17分に到着し、15時05分発の水上行きで折り返せばループ線を2ヶ所持つ清水トンネル経由の上り線も体験できます。折り返し時間は50分足らずしかありませんが、温泉を使った酒風呂に800円で入浴ができる「湯の沢」や500円で5種類の日本酒の利き酒ができる「ていすてぃんぐGALLERY 越の室」がある『ぽんしゅ館』なら駅の中にあるので大丈夫でしょう。駅の中では芸がないとお考えなら、気軽な温泉として知られている「江神共同浴場」なら駅前通りにあり徒歩数分です。 観光地でもあり、鉄道好きの好奇心をそそる土合駅周辺を訪問されてはどうでしょうか? |




