『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第103話


横川駅「峠の釜めし」,「峠の鳥もも弁当」,「玄米弁当」

ジャーン! 大ちゃんすごいね! 漫画アクションの「駅弁ひとり旅」
連載103回目にして、ついに駅弁界のスーパースター、横川駅の
「峠の釜めし」が登場ね。私も、釜飯、だーい好き!

 

菜々


大介

うん。確かに全国各地に釜飯あれども、横川駅の「峠の釜めし」は、スーパースター、「ザ・キング・オブ・駅弁」だね。ところで菜々ちゃん、「峠の釜めし」って1日何個売れるか知ってる?

菜々 : えーと。何個かな? 100個!

大介 : ブッブー! もっとだよ。

菜々 : それじゃ、1000個!

大介 : ブッブー! もっともっと!

菜々 : よーし、10000個で、どうだ!

大介 : うん惜しい! 実はね、1年間で400万個だから、1日平均1万1000個ってとこだね。

菜々 : す、すごーい! 横川駅って小さいけど、そんなに売れるんだ?

大介 : おっとっと、ただし、年間400万個は「おぎのや」さん全体の数字で、車内販売や
     ドライブイン、百貨店の駅弁大会などのイベントでの販売数をトータルしたものさ。

菜々 : それじゃ、実際の横川駅での販売状況は?

大介 : うん。土日は「碓氷峠鉄道文化むら」やハイキングのお客さんが横川駅に降り立つ
     から、まあまあだそうだけど、平日は昔ほど売れてはいないそうだよ。

菜々 : まあ! 信じられない! だって、今から12年前までは、軽井沢や長野に遊びに行く
     ときには、長野新幹線がまだなくて、信越本線の特急「あさま号」によく乗ったわ。
     横川駅で碓氷峠越えの機関車連結するから、その停車時間に必ず「峠の釜めし」
     を買ったものよ。本当に飛ぶように売れてたわ。それが横川駅では昔ほど売れては
     いないなんて。

大介 : でも、事実だよ。長野新幹線が開業したことで、今日の横川駅はローカル列車の
     終着駅。その先へ鉄道では行けなくなったから、特急「あさま」の時代のような
     長距離客は、もう横川駅には来ない。駅弁の需要も少なくなってしまったんだ。

菜々 : そうか。寂しいね。

大介 : うん。ほんと、横川~軽井沢間(11.2キロ)の通称「碓氷線」が廃止された時は僕も
     ショックだったな。だって、もし、残ってれば、ユネスコの世界遺産も夢じゃなかった
     んだから。

菜々 : あら、「碓氷峠鉄道文化むら」には「碓氷峠の鉄道遺産を世界遺産に!」って、
     ポスターがあったわよ。

大介 : その気持ち、分からないわけじゃないけど、難しいかも。だって、これまでに世界遺産
     に登録された鉄道は世界中に5件あるけど、いずれも、現役の鉄道ばかり。
     碓氷峠のような廃止された鉄道が登録された例はないんだよ。

菜々 : そっか。残念だなあ。

大介 : でもね、復活すれば話は別。だって、幹線鉄道としては世界一の急勾配だった
     んだよ、碓氷峠は。

菜々 : 碓氷峠の鉄道が世界遺産になる時は、「峠の釜めし」も一緒に登録されるといいな!





    
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
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