【週刊ノリスケ】 今年のクリスマストレイン

札幌駅での「SLクリスマスin小樽」

去る10月16日、JRグループでは冬の臨時列車の運転予定を発表しました。

近年、蒸気機関車(SL)を保有するJR各社では、SLクリスマストレインを運行する例が増えています。筆者が密かに期待したのは、今春、再度の復元作業を終えて運行を再開したJR九州の8620形蒸気機関車58654号機の運行があるかどうかでした。しかし、発表された冬の臨時列車の運転予定の中に、同機の運転予定はありませんでした。蒸気機関車は、気温が低いほうが煙や吐き出す蒸気が綺麗に見えるので、撮影が目的の場合には、冬場が好都合なのです。同機の場合、通常は「SL人吉」として比較的暖かな南九州の肥薩線で走っているだけに、冬場の運転に期待していたので残念でした。

気を取り直して各社の予定を見直すと、JR西日本では「SLやまぐち号」の運転線区である山口線新山口~津和野間で、12月23日に「SLクリスマス号」の運転が予定されています。2007年に登場して以来3年連続の運転となります。寒気が南下すれば雪景色が期待される場所ですが、今年ははたしてどうなるのでしょうか? 山口線で雪景色の蒸気機関車を期待するなら、1月1~3日にも「SL津和野稲成号」が運転されますので、こちらでもチャンスがあります。両列車とも、C57形蒸気機関車が5両の客車を引く、レギュラーの「SLやまぐち号」と違って、小型のC56形蒸気機関車が2両の客車を引くという昔のローカル線を思わせる列車です。

JR東日本では、新潟~会津若松間で毎年のように運転する「SL X'masトレイン」が、12月19・20・23日に予定されています。過去の運転では、雪がない年もありましたが、あまりの豪雪で途中で運転を打ち切った年もあるなど、ホワイトクリスマスの期待ができる列車です。また、日が短いこの時期の復路・新潟行きは、半分も進まないうちに日暮れを迎えますので、夜汽車のムードが味わえます。機関車も客車もレギュラーの「SLばんえつ物語」と同じですが、走るシチュエーションがまったく違います。

夜の運転といえば、JR北海道の「SLクリスマスin小樽」もすっかりおなじみです。札幌~小樽間を走り、運転日が多いのが特徴です。平日の12月11・18・24・25日は札幌発18時24分、小樽発21時です。写真は昨年の同列車ですが、イルミネーションで飾られた派手な機関車になってます。しっとりとした夜汽車とは正反対の姿ですが、クリスマストレインには相応しいと思います。実際、昨年も大人気でした。週末と天皇誕生日にあたる12月12・13・19・20・23日の運転では、札幌発が11時16分、小樽発が17時14分とお子様連れでも見学や利用がしやすい時間帯です。

三社三様のSLクリスマストレイン、それぞれ違った魅力がありますので、どれを選ぶか迷いますね。