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【週刊ノリスケ】 最後のボンネット形電車

ボンネット形489系の急行「能登」

国鉄の電車特急として、この写真のボンネット形先頭車を思い浮かべる人は、もう少数派かもしれません。国鉄初の電車特急「こだま」として東海道本線に登場した20系電車(後に151系電車と改称)の先頭車が、このボンネット形でした。それ以来、近代的な電車特急のシンボルとして、一般の人にも知られました。

東海道本線に次いで、上越線に電車特急を新設する時も、その後に東北本線や北陸本線に電車特急を新設した時も、地元からボンネット形の電車という要望があったと言われています。その後も一部を除いて、1971年まで特急用電車ではボンネット形先頭車の製造が続けられました。上越線・信越本線・中央本線・山陽本線などの直流電化区間で活躍した181系特急形電車、東北本線・北陸本線・山陽本線・鹿児島本線・日豊本線などで活躍した交直両用の485系特急形電車がボンネット形の代表格です。なかでも485系は、交流電化区間が延びると共に、従来の直流電化区間からの直通運転に欠かせない存在として、各地で脚光を浴びる機会も多かったです。電化区間の伸びと共に全国各地に足跡を残したボンネット形電車ですが、老朽化と共に姿を消し、営業用として残るのは489系特急形電車の8両だけになりました。

489系は485系を信越本線碓氷峠対応とした形式で、急勾配の碓氷峠を上り下りするための補助機関車と連結運転が可能な性能を持っています。長野新幹線の開通に伴い、碓氷峠のある横川~軽井沢間が廃止されると、碓氷峠に対応した能力を発揮する機会は失われましたが、北陸と首都圏を結ぶ列車を中心に使われています。以前は、上野と金沢を結ぶ特急「白山」用のオリジナル塗装だったのですが、今では国鉄時代の特急用塗装に復元されています。

すでに定期列車で特急に使われる事はなく、近年は臨時でも特急に使った実績はほとんどありません。しかし、上野と金沢を結ぶ夜行急行「能登」1往復と上野→古河の「ホームライナー古河」・上野→鴻巣の「ホームライナー鴻巣」片道各1本に使われています。写真は、直江津駅に停車中の上野行き「能登」です。国鉄時代を思わせる光景で、昔を知る人には懐かしく、知らない人には動く博物館のような光景でしょう。この夏は「能登」に乗って、北陸旅行や東京旅行というのはどうでしょう。ただ、座席ですので少々疲れるのが難点です。

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