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【週刊ノリスケ】 今も現役、3段式寝台の夜行列車

3段式電車B寝台上段

ある年代から上の人なら、B寝台といえば3段式が当たり前というイメージをお持ちの方もまだ多いと思います。実は筆者もその一人ですが、2段式B寝台が登場したのは1974年4月で、今から35年も前になるのですね。

その後、3段式B寝台車の廃車や2段式への改造が進み、3段式B寝台を見かける機会はめっきり減りました。それどころか、この春に話題となったとおり夜行列車の運転自体が少なくなっています。今では寝台車という車種が珍しくなり、ましてや3段式寝台車ともなれば夜行列車の最盛期を伝える生き証人といえます。

この貴重な寝台車を連結している列車が、今でも毎日走っています。それは、大阪~新潟間を走る急行「きたぐに」です。1967年に登場した581系特急寝台電車と同等の設備を備えて、翌1968年に登場した583系特急寝台電車の車両を使用しています。特急用として登場した車両ですが、現在では特急に使われる機会は少なく、定期列車ではこの急行「きたぐに」が唯一の使用列車になります。

581/583系電車は昼夜兼用の車両として、座席特急としても寝台特急としても優れた居住性を持つように開発されました。特に寝台は、登場当時のブルートレインなどの寝台客車が各段共に寝台幅52cmであったのに対し、下段106cm、中上段70cmと広くなったため人気を集めました。また、電車ですので客車のブルートレインよりも俊足で、北は青森から南は西鹿児島まで、まさに東奔西走の活躍でした。夜行特急では「はくつる」「ゆうづる」「金星」「きりしま」「明星」「月光」など、昼行特急では「はつかり」「つばめ」「有明」などが使用していた代表的な特急です。

その後、寝台客車の寝台幅が各段共に70cmとなり、3段式から2段式に変更されると電車寝台の魅力は薄れました。3段式の客車の一部は2段式に改造されましたが、電車寝台では大掛かりな改造となるため、B寝台のまま2段式とする改造は見送られました。

しかし、前述のように元来は特急用であったので、団体用や急行として使用するならば、まだまだ十分な居住性があり、「きたぐに」のように座席車と寝台車の双方を連結するための列車に向いています。

その電車B寝台の上段がこの写真です。この天井の低い空間でも快適性を感じていたのが、日本の寝台列車黄金期だったわけです。実は、その時代に主力だった客車の寝台車は、これよりもさらに狭い横幅52cmのベッドでした。多くのビジネスマンが、この空間で横たわって東奔西走していた高度成長時代が、寝台車の黄金期でもありました。そんな時代を思い浮かべながら「きたぐに」のB寝台を利用されると、当時の価値感を体感できるよい機会になりそうです。

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