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【週刊ノリスケ】 わが国で2番目に豪華な寝台特急の2番目に豪華な部屋

「トワイライトエクスプレス」ロイヤル室内

国内を定期的に走る豪華列車といえば、本州と札幌を結ぶ2本の寝台特急であると言い切って間違いないでしょう。すなわち、上野と札幌を結ぶ「カシオペア」と、大阪と札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」の2本です。ブルートレインと呼ばれた青色塗装の車両から決別して、独自塗装を採用し、個室を主体とするコンセプトは似ています。また、車両の外観はブルートレインと呼ばれる一般的な寝台特急に近い青色塗装ですが、青函トンネル開業時から上野~札幌で走っている「北斗星」も個室主体の編成ですから、豪華列車とお考えの人もいらっしゃるでしょう。「トワイライトエクスプレス」が1989年に登場した当時には、国内で最も豪華な列車と呼ばれていましたが、1999年にオールA寝台個室の「カシオペア」が登場してからは、豪華列車トップの座を譲っています。

国内で2番目に豪華な列車となった「トワイライトエクスプレス」ですが、いまなお列車の魅力は失われていません。有名なのは、1号車の車端部にあり、展望室のようになったスイートです。スイートは、2号車にも1部屋あり、こちらは最後部でない代わりにサイドの景色を重視して、日本海側に向けた特大の窓があります。車両の揺れは、端よりも中央部の方が少ないため、展望だけでなく乗り心地まで考慮すると、2部屋あるスイートには甲乙付けがたいところです。

スイートに次いで豪華な部屋となるのは、1号車と2号車に4部屋ずつあるロイヤルです。スイートが2人用個室であるのに対し、ロイヤルは本来1人用であるため、1人用個室としては最上級といえます。ロイヤルは、青函トンネルが開業した1983年に上野~札幌で走りだした「北斗星」に初登場した個室で、当時の寝台車で最上級の部屋でした。「北斗星」では、ベッドの下に収納されたエクストラベッドを引き出すことで、幅800ミリのシングルベッドが幅1400ミリのセミダブルベッドになる構造です。「トワイライトエクスプレス」では、ソファー状態で使う背もたれが電動で反転してベッドを広げる構造で、一人利用でもセミダブルベッド状態で使うのが通常とされ、よりグレードアップされました。写真は、白熱灯の照明がムードを盛り上げる、ロイヤルの室内です。

スイートとロイヤルには、各部屋に折りたたみ式の洗面台とトイレを内蔵したシャワールームが設けられ、部屋から出ることなく所用を済ませることができ、まさにホテル並みです。ロイヤルを一人で使う場合の寝台料金17,180円(乗車には、これに加え乗車券代と特急料金が必要です)は、ホテルと比べて割高な印象を受けますが、部屋の広さはグリーン車6~8座席分相当です。これを一人で独占して、洗面所もトイレもシャワーも付いているわけですから、列車の設備とすれば高すぎることはないでしょう。A寝台特有のサービスとしては、ワイン、ウイスキー、ソフトドリンクから選べるウェルカムドリンク、朝刊の無料サービス、コーヒーか紅茶のモーニングドリンク、歯ブラシ、櫛、シャンプーなどをオリジナルのバッグに入れた洗面セットもあります。

他の個室には、B寝台として1人用シングルツイン(エキストラベッド使用で2人利用も可)、2人用ツイン、4人用Bコンパートメント(相部屋利用もあり)もあります。さらに本格的フランス料理のディナーを楽しめる予約制食堂車「ダイナープレヤデス」や大きな窓からの眺望が売り物のサロンカー「サロンデュノール」も連結されています。食堂車は、ディナータイム前のランチタイム(札幌行きのみ)、ティータイムや終了後のパブタイムは予約なしで利用が出来ますので、軽食や飲み物で手軽にムードが楽しめます。

これだけ豪華な列車なため人気が高く、特にA寝台個室の予約は、走り出して20年経つ今でも難しいようです。ただ、B寝台は季節によって、さほど難関ではないようで、筆者の乗車時にもBコンパートメントは半分以上開いていました。実は、1ヶ月前の発売日にロイヤルの寝台券を買いに行ったのですが、発売開始の10時に間に合わず、すでに売り切れで、買えたのはB寝台個室のシングルツインでした。ところが、2日前の夕方に札幌駅で聞いたら、キャンセルがあったようであっけなくロイヤルに変更ができました。

なかなか乗る機会がない列車ですが、一回は乗っておきたいですね。

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