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一度は行きたい日本の「夏祭り」 -7月の京都祇園祭り-

夏祭り日本列島はいまだ梅雨の雲に包まれていますが、これから夏の足音も少しづつ聞こえてくるようになります。今年の「駅すぱあとアンテナ」5月号で特集した「梅雨を吹き飛ばす!初夏の祭」も全国で相次いで行なわれていますが、7月になればいよいよ本格的な「夏祭り」の気配。その代表格といえるのが、京都・祇園祭です。

一年中観光客がひっきりなしに訪れる京都。なかでも夏の祇園は毎年大賑わいとなります。全国には数々の「祇園祭」がありますが、その源は本家・京都にあり。京都の八坂神社は明治時代に入るまで「祇園社」と呼ばれていました。平安時代、京の街に疫病が流行したため、 疫病退散、厄除けを祈願する祭りとして始まったといわれています。

まだ祇園祭に行ったことがない方、「いついけば楽しいの?」という方にむけて少し説明しますと、まず見どころといえるのが7月14日の「宵々々山」から16日の「宵山」にかけて。山鉾町ごとに飾り付けた32基の山鉾が完成。祇園囃子が街中に響き渡る中、駒形提灯に灯がともされます。同時に町内を歩いていると、家の軒先に人だかりができている景色に出会います。普段は見せない秘蔵の美術品が公開される「屏風祭」という習わしです。お宝をこの日限定で「ご開帳」しているわけですね。山鉾だけでなく、とても「目の肥える」時間を過ごせるのが宵山の醍醐味です。

夏祭りこの宵山は、いわば前夜祭。17日に行なわれる「山鉾巡行」が祇園祭のクライマックスです。いよいよ山鉾が京都の街を練り歩きます。その中でも勇壮なのが、「辻回し」といわれるもの。山鉾は大きく、後退できない構造であるため、方向転換をする際に竹を車輪の前に敷き詰め、水をかけて摩擦を減らし、滑らせるようにして力いっぱい引き手が回転させます。

祇園祭の季節となると、ニュース番組などできらびやかな山鉾が映し出されますよね。宵山・山鉾巡行=祇園祭とみなしている方も多いと思いますが、実は7月1日から31日まで、まるまる一ヶ月続く長丁場のお祭りなんです。「宵山」と「山鉾巡行」が行なわれる日以外も祭事が目白押しです。13日に行なわれる「長刀鉾稚児社参」も見どころのひとつ。「長刀鉾稚児社参」は金の立鳥帽子、狩衣姿の稚児が白馬にまたがり、八坂神社を社参する神事です。7月1日から始まる「吉符入」、2日の「くじ取式」、そして「あとの祭り」の語源にもなった、24日の「花傘巡行」もぜひ一度は眺めてみたいところです。

祇園祭の華、山鉾巡行が終わるとともに、例年京都の梅雨が明けます。エネルギッシュな雰囲気に包まれる「祭りの前」も、山鉾練り歩く「本番」も、祭りのあとの余韻漂う「祭りの後」も、いずれも情緒たっぷりの祇園祭。是非一度、お出かけください。

八坂神社

祇園祭(京都・祇園祭ボランティア21)


駅すぱ「特集」後日探訪:2008年5月号の特集『梅雨を吹き飛ばす!初夏の祭』より

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