【週刊ノリスケ】 近鉄奈良線に阪神電車現る

近鉄奈良線で試運転中の阪神電鉄1000系電車

さる5月20日、この写真の通り近鉄奈良線で、阪神電鉄1000系電車の試運転が初めて行われました。左側の電車が近鉄の急行、右側の電車が試運転中の阪神1000系です。

阪神西大阪線の西九条駅と近鉄難波駅を結ぶ「阪神なんば線」が、2009年春の開業を目指していま建設中です。開業と同時に「近鉄難波」駅が「大阪難波」駅と改称され、阪神「西大阪線」は「阪神なんば線」と統合されますので、阪神尼崎~大阪難波が「阪神なんば線」となります。同線を使い、神戸の阪神三宮駅から近鉄奈良駅までの直通運転が始まります。

阪神1000系は、この直通運転用に阪神が新造中の新形電車で、先に落成した車両は、阪神線内や山陽電鉄に直通する「直通特急」で使われています。山陽電鉄を含めても、平野部を走る平坦な路線ばかりです。一方、新たに直通する近鉄奈良線は大阪平野と奈良盆地の間にそびえる生駒山地を横断する山岳路線です。一見すると一般的な通勤電車にしか見えない車両が走っていますが、実は本格的な山岳鉄道並みの急勾配が連続する、厳しい条件の路線です。

相互乗り入れ運転を行う場合は、線路がつながってから試運転を行う事が多いのですが、阪神なんば線はまだ工事中でレールがつながっていません。ですから、わざわざトレーラーで電車を運んで、今回の試運転を行ったわけです。もちろん、阪神1000系は近鉄奈良線の厳しい条件に耐える性能で作られていますが、阪神の車両には経験のない厳しい条件の路線での運転になりますので、慎重な準備の一環として、今回の試運転になったようです。

長い勾配区間を走る電車には、自動車のエンジンブレーキのように下り坂を一定の速度で降りるための「抑速ブレーキ」という、モーターを利用した「ブレーキ装置」が装備されている事が多く、阪神1000系にも装備されています。今回の試運転は、東生駒と東花園の急勾配区間でのみ行われていることから、この抑速ブレーキの調整データを取得するための試運転と考えて間違いなさそうです。

あと1年も経たないうちに、この写真のような光景は日常的になるはずです。その影には、今回のような慎重な事前準備が行われていたことを、記憶にとどめておきたいですね。

6月1日 上野原~鳥沢が開業
<p><strong>写真:中央本線 梁川駅</strong></p>

鉄道 日めくりカレンダー今日は何の日?

1902年の今日、中央本線の一部となる上野原~鳥沢が開業した。写真は、同区間内にある梁川駅を発車する普通電車。

梁川駅の隣の四方津駅には「コモア・ブリッジ」というガラスのドームに包まれたエレベーターとエスカレーターがあります。これはニュータウンと駅を結んでいて、乗れば駅までいける!というようにできています。雨の日便利ですね!

写真:中央本線 梁川駅