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温めて食べる究極のカニ駅弁! JR福井駅・越前ちゅんちゅんかにめし【前編】

越前ちゅんちゅんかにめし暦の上では立春を過ぎるも、まだまだ寒い日が続いていますね。寒いと億劫になりがちですが、冬に旬を迎える食べ物に関しては別!貪欲に、積極的に美味しいものを追いかけて旅がしたい!と思う今日この頃です。そうなると、やっぱり赴きたくなるのは「カニの街」!今日ご紹介するのは福井駅の駅弁「越前ちゅんちゅんかにめし」です。

“ちゅんちゅん”とは福井弁で「アツアツ」のこと。紐をひっぱるとシューッと湯気が出て温まる加熱式容器の駅弁ゆえのネーミングです。福井駅といえば一年を通して販売されている「越前かにめし」が有名ですが、冬場のみ、この「越前ちゅんちゅんかにめし」が売店に並びます。

紐をひっぱって8分待って、文字通り“ちゅんちゅん”になった駅弁の封を開けると、当然ながらあふれ出すカニの香り!そしてご飯を埋め尽くすカニのほぐし身と足の棒肉。さらに駅弁には珍しく「カニミソ」までついてます。これぞ冬の幸福なる風景!目で見て、香りを嗅いで存分に楽しんだところで、さっそく舌を喜ばせるべく、ご飯と共に一口。うまっ!ご飯はうるち米、しかもカニの風味を伴っています。どうやらカニからとったダシや外子(お腹についてる卵)などと炊き込んであるようです。カニミソも少し入っているかも。

越前ちゅんちゅんかにめしカニの身は甘味も充分!しかも加熱式のメリットゆえ、水蒸気によって瑞々しさを伴っています。具によっては「ベチャベチャする」ものですが、この駅弁に関しては「瑞々しい」感覚を保っています。

そして、カニミソです。お箸の先で少し取って舐めてみました。これは・・・脳天に響く美味さです(笑)。なんたる濃厚さ!まぁカニミソは大抵濃厚なものですが、まさか駅弁でコレが食べられるとは思ってみませんでした。海苔の佃煮風にご飯にちょっとづつつけて食べてみましたが、これだとあまり味気ないかも。はやりカニミソをケチらずにパクッと食べる。そこでピュアな味を楽しんだのち、後味が残っているところにご飯を食べる!そして欲をいえばその後に日本酒をクイッ!これぞ北陸の冬の醍醐味だと思います。

そして完食。いやはや、満足です。この満足感は、カニの美味しさもさることながら、「量」に起因するのではないでしょうか。ご飯の量がカニに比べて多すぎると、得てしてカニ(おかず)をケチって食べてしまいます。ご飯を消化するために、おかずを食べるペース配分を意識しなくてはならないわけです。それがこの駅弁には、ない。カニの量が多く、ご飯そのものもカニの味。おまけにカニミソまでついている。最初から最後までカニ尽くし。これで1500円。昨今、加熱式駅弁は最低でも1000円はすると思います。ともすれば1200円などもあることを考えれば、このカニの味と量で1500円は適正価格もしくはお得だ!と感じました。

日本人の心を舌を魅了してやまない、冬のカニ。次回は福井の「越前ガニ」について、さらに食通で知られた作家・開高健が愛した「究極のカニ丼」を食べられるスポットをご紹介します!


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