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世界最速列車としてギネスブックにも掲載されたJR西日本の500系新幹線電車が、東京まで乗り入れるようになったのは、1997年11月29日のダイヤ改正からです。東海道新幹線を走るようになって、ちょうど10年を迎えたことになります。この写真のように、ロケットのような流線形で丸っこい車体の500系は目立つ存在で、いかにも速そうな電車です。今でもお子さんには人気が高いようで、夏休みなどには、他の新幹線電車よりも記念写真を撮る家族連れが多いように見えます。 500系の最高速度は、東海道新幹線内では270km/hですが、山陽新幹線では300km/hです。今年の夏に営業運転を開始したN700系も最高速度だけを比べると同じです。ただ、N700系は、東海道新幹線で500系が255km/hの速度制限を受けるカーブも270km/hで走ることが可能で、その分、500系よりも速くなりました。500系の設計上の性能を見ると、条件さえ整えば、山陽新幹線では300km/h以上の速度を出すことを狙っていたようです。しかし、最新の技術を導入したN700系が登場すると、現状の最高速度で走る限り、500系の使い勝手の悪さが目立ってきました。 例えば、なんらかの原因で500系の上り「のぞみ」号の東京到着が遅れ、折り返しの下り「のぞみ」号に間に合わない場合です。このような時は、それ以上にダイヤの乱れが広がらないよう、東京にある別の車両を使って、下り「のぞみ」を定刻に発車させる事が多いです。実は、東海道新幹線で使われる500系以外の300系・700系・N700系電車は、1号車から16号車まで各車両の定員や座席配置がまったく一緒です。したがって、急遽、使う電車が変わっても指定席の乗客が混乱する事はほとんどありません。しかし、500系は先頭部の流線形の部分が長いため、先頭車の座席配置が他の形式とは異なる上、定員も少ないのです。その上、先頭車の定員減を中間の車両でカバーするため、中間車の定員を増やしているので、こちらの座席の配置も違います。したがって、500系を予定している「のぞみ」で、急に500系以外の電車を使うことにすると、指定券を持っているのに座席がない乗客が現れ、その案内が大変です。 この問題は、利用者の多い東海道新幹線で表面化しやすく、東海道新幹線からは早期の撤退が見込まれます。実際、N700系が増えるにしたがって、東海道新幹線に乗り入れる500系使用列車は数を減らしています。N700系デビュー前は7往復を東京駅で見ることができましたが、12月1日からは4往復に減りました。 現状では、下り「のぞみ9・17・33・41号」、上り「のぞみ10・18・34・42号」が、東京駅に姿を見せる500系使用列車です。 500系の東海道新幹線乗り入れ廃止がいつになるか、JRからの公式発表はまだありません。「2009年度には、東海道新幹線と山陽新幹線を直通運転する「のぞみ」は、全てN700系で運転する」という発表はありましたので、それまでに引退するのは確実です。今、レールファンの間でよく言われているのは、「来年3月のダイヤ改正で、500系の東海道新幹線への乗り入れがなくなるのでは」という予測です。これは、JR西日本では2007年度に、現在保有する500系とほぼ同数のN700系を新製することを発表している事を根拠としています。さらに、これまでのダイヤ改正のパターンから推測すると、この改正で、毎時1本運転される、東京~博多間の運転でもっとも停車駅が少ないパターンの「のぞみ」は、N700系の性能を生かしスピードアップした最速ダイヤにする可能性が高く、そうなると最速「のぞみ」には500系が使えません。そして、これまで500系は、最速列車にしか使われていません。 ただ、以前のダイヤでは、この最速列車の次は、停車駅がかなり多い列車になっていました。しかし、700系を本格的に使うようになってからのダイヤでは、準最速列車といえる最速列車とさほど差が無い「のぞみ」も毎時1本運転されています。今のところ、この「のぞみ」に500系が使われた実績はなく、これも来春で見納めという予測の根拠になっています。来春のダイヤ改正で、この停車パターンの列車が、N700系でないと運転できないダイヤにならなければ、こちらで500系が残る可能性もあり、来春で東海道新幹線から引退という予測は、外れるかもしれません。残ったとしても運転本数は少ないでしょうし、それも長く使われることはないでしょう。 東海道新幹線から撤退後の500系の処遇についても、まだ発表されていません。山陽新幹線の「ひかり」に転用するとか、「こだま」に転用するとかの新聞報道はありましたが、これはJRからの公式の発表ではありません。したがって、山陽新幹線に残るかどうかさえ、まだはっきりしません。 来春からかどうかは、まだはっきりしませんが、関東や東海の人は、近いうちに500系を気軽に見られなくなるのは確実です。乗り物好きのお子さんがいらっしゃる親御さんは、冬休みに駅で見物させてあげたり、初詣に出かけるのに乗せてあげると喜びますよ。
鉄道 日めくりカレンダー今日は何の日? 1991年の今日から、JR西日本の207系量産車が営業を開始した。 207系の特徴は「通勤時等のラッシュアワーに対応した柔軟性のある列車」。各鉄道会社でもラッシュアワー緩和のためいろいろと工夫をされていますが、やはり苦痛の時間です。これから忘年会シーズン。お酒を飲んだ後のラッシュはつらいものですが、お酒の量もほどほどに、マナーを守って乗車したいものです。 写真:JR西日本 山陽本線 須磨~塩屋間 |




