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【週刊ノリスケ】 踏切の種類

複線区間の第4種踏切

国土交通省のデータによれば、2005年度現在で、国内には35,230ヶ所の踏切があるそうです。同年度の国内鉄道総延長は約28,000kmですから、単純計算で鉄道線1km当たりに1.3ヶ所の踏切がある事になります。実際には、新幹線のように踏切がまったくない路線や、踏切除去のための連続立体化事業によって高架化や地下化された区間も多いですから、踏切の分布には偏りがあるはずです。

さて、その踏切は、次のように第1種から第4種までの4種類に分類されています。

第1種とは、踏切保安係が常駐して遮断機を操作するいわゆる有人踏切か、自動遮断機がある踏切です。今では最もよく見かけるタイプで、全国の86%がこれだそうです。

第2種とは、一日のうち特定の時間帯だけ踏切保安係が配置され、遮断機を操作するタイプです。保安係が配置されていない時間帯では、遮断機はあっても降りることはありません。さすがに危険が大きいと判断され、1980年代の初めに姿を消しました。

第3種とは、遮断機はないが警報機はあるタイプです。以前は、遮断機がある踏切といえば、交通量が多いところに限られましたので、市街地を離れると、幹線道路以外では、このタイプの踏切が多かったです。しかし1970年代前半には、設置数で第1種に抜かれ、今ではわずか3%とすっかり少数派になりました。

第4種とは、遮断機も警報機もない踏切です。以前はこれが主流で、1970年には全国の踏切の53%がこのタイプでした。しかし、通行量が多い踏切では遮断機や警報機を取付け、利用が少ない踏切は安全面から廃止した結果、今では11%まで減っています。列車の接近を知らせる機器がないというと、危なそうなイメージがありますが、今もこのタイプで残る踏切では、それほど危なくありません。まず、その多くは自動車通行禁止で、さらに見通しが良い場所にあります。警報機の音が聞こえるぐらいの距離に別の第1種や第3種踏切があるケースもあり、隣の踏切が目安になる場合も多いです。このような感じですから、単線区間にある場合が多いのですが、この写真の第4種踏切を見たときは、ちょっとびっくりしました。

場所は、JR北海道の札沼線(学園都市線)拓北駅のあいの里教育大駅寄りになります。この区間は非電化ですが、複線になっています。複線の第4種踏切というだけでも珍しい上に、新興住宅地の中というロケーションでした。よく観察すると、この区間はほぼ直線で、踏切で左右を確認すると両方の駅が見えます。さらに、ここは全列車が普通列車である上、両駅間は1.4kmしかありません。つまり、特急や快速が見えている駅を通過して、気が付かないうちに踏切に近づいている心配はないわけです。もちろん自動車・二輪車通行禁止で、さらに写真のように手前側には柵があり、この反対側は道路と段差があるため、階段になってますので、自転車が左右の確認不足のまま進入してくる心配もありません。生活道路なので、通る人は地元の慣れている人ばかりなのでしょう。

これだけ駅に近いと、第2種や第3種踏切にした場合、拓北駅に列車が停車中か停車前から踏切が作動し、無駄な遮断時間が増え、いわゆる開かずの踏切になる可能性が高そうです。第4種である理由は、このあたりにあるのかもしれません。

当たり前のように存在して、ついつい見過ごしがちの踏切ですが、大なり小なり、このような事情を抱えて今の姿があるのでしょうね。

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