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【週刊ノリスケ】 電車も車も渡る橋

長野電鉄村山橋

同じ橋の上を、電車も自動車も渡るといえば路面電車が通る道路橋がありますけど、これは当たり前でたくさんあります。その一方、郊外電車と自動車が同じ橋を渡るケースはそれほど多くありません。

このような鉄道道路併用橋としては、名鉄犬山線の犬山橋が有名でした。ここは県道の真ん中に路面電車のように敷かれた線路を、名鉄電車が通るので有名でした。しかし、2000年に平行する道路専用橋が架けられ、今では鉄道専用橋になっています。路面電車のような形で本格的な電車と自動車が共存する橋は、国内では犬山橋を最後にもう見られませんが、道路と線路が分離はしていても同じ橋を電車も車も渡るという併用橋は全国にいくつかあります。

大規模なものでは、瀬戸大橋と総称される岡山県と香川県を結ぶ本州四国連絡ルートが、複数の併用橋で構成されています。ただ、上が道路、下が線路という配置ですから、電車に乗っていても、自動車で通過しても、併用橋という感じをあまり受けません。

やはりこの写真のように、線路と道路が並んでいると併用橋らしく見えますね。この橋は長野県の千曲川に架かる村山橋で、鉄道は長野電鉄長野線、道路は国道406号線です。駅間で言えば、柳原駅と村山駅の間にあります。1926年に架設された814mの橋で、道路橋としては同県内で4番目に長い橋だそうです。交通量が多く混雑する上、歩道がないため歩行者に危険で、老朽化も進んでいるので、1990年から架替工事に着手しています。2004年に西行き車線として使われる道路橋が開通しましたので、この写真のように併用橋の道路部分は、東行き車線として使われています。

筆者は、架替が終わると道路と鉄道は分離されるものだとばかり思い込んでいたのですが、新橋梁の西側2/3ほどを占めるトラス橋の部分は、引き続き併用橋となるそうです。東側の箱桁橋の部分は、橋脚は共用するものの、箱桁は道路部分と鉄道部分は別になるようです。つまり、村山橋の西側では、いまよりも近代的なスタイルに変わっても、このような景観を見続ける事はできますね。

この先、2010年3月には道路の東行き車線が新橋梁に移され、最後に長野電鉄が移設される予定だそうです。工事の本格化に伴い、橋の前後で徐行区間ができます。そのため、9月30日にダイヤが改正されますから、長野電鉄をご利用の方はご注意ください。

ちなみに走っている電車は、小田急から譲り受けたロマンスカーを使う特急「ゆけむり」です。長野と志賀高原の麓にある湯田中を結んでます。近代的な電車とこのような古めかしいトラスとの対比も面白いですが、近代的なトラス橋の方がロマンスカーに似合うかもしれませんね。

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