
いよいよ次の週末から、夏の「青春18きっぷ」シーズンが始まります。このきっぷについては、私から説明するまでもなく、よくご存知の方が多いとは思いますが、念のために簡単に説明しておきますと、JRの鉄道線全線の普通列車(快速・特別快速・新快速などを含む)が1日乗り放題となり、1枚のきっぷで5回使えます。この5回の使い方は自由で、1人が5日間でも良いですし、同一行動をとるなら5人で1日でも構いません。発売・通用期間は春休み、夏休み、冬休みと学生の長期休暇期間に合わせて設定され、名前に「青春」とついてますが、使用にあたっては年齢や職業の制限はありません。
1枚が11,500円ですから1回当たり2,300円となり、安価な移動手段として、すっかり定着しています。ただ、長距離を移動しようとすると、日中がまるまるつぶれてしまう事もあり、長距離の移動に使う人には、夜行快速列車の人気が高くなっています。
この夜行快速列車の代表格が、東海道本線の東京・大垣間を走る「ムーンライトながら」です。この列車を使えば、首都圏と中京、関西地区を効率的に移動できますので、18きっぷシーズンには、安価に東海道を上下したい人で満席になる事は珍しくありません。この夏も盛況になると思われますが、例年と少し違った感じになりそうです。実は、今年3月のダイヤ改正で、「ムーンライトながら」にはいくつかの変更点があったのです。
まず、最大の変更点は自由席です。以前は、下り列車の場合、東京駅を出る時点では全車指定席でしたが、小田原からは9両中6両が自由席になっていました。もしも指定席が満席で取れなくても、先行する列車で小田原に行けば、座れないまでも列車に乗ることは出来ました。しかし、今では豊橋まで全車指定席で、同駅から全車自由席となっています。つまり、指定券を持っていないと夜行列車として活用できません。これまでの混雑期は、小田原を過ぎると通路まで満員になって、トイレに行くにも一苦労でしたから、かなり快適な車内になったと思いますが、急に思い立っての乗車は難しいケースもあるでしょう。さらに、東京→名古屋などの指定券が取れなくても、東京→小田原なら空いていることがある・・という知る人ぞ知るという技があったのですが、これは成り立たなくなりました。上り列車は、6両が熱海から自由席でしたが、こちらは全区間が指定席になりましたので、名古屋→東京が満席でも、名古屋→熱海なら空いているという技は、やはり使えません。これで知っている人と知らない人の間にあった不公平感が解消されました。
さらに、東京発の時刻が23:43から23:10に繰りあがっています。この結果、日付が変わる駅が横浜から小田原へと変わりました。そのため、日付の変わる駅まで通常の乗車券を買って、18きっぷの1日分を浮かすという技が使いにくくなりました。これは、きっぷの1日の始まりは0時からというルールを活用して、夜行列車で出発する場合、すぐに日付が変わるなら18きっぷの1回分を使うより、日付が変わる駅まで通常の乗車券で乗ってしまうという技です。以前は、横浜で日付が変わったので横浜までのきっぷで済んだのですが、今では小田原で日付が変わりますので、小田原までの乗車券を買わないとこの技は使えません。
上りは、東京着が4:42から5:05に繰り下がりました。東京着が早すぎると感じていた人には朗報ですが、東京を通り過ぎて、東北本線や高崎線などに乗り継いでいた人には、これまでの乗り継ぎパターンが使えない事になります。
18きっぷを話題としているホームページやブログは多くあり、それらを参考に旅に出られる人も多いと思います。上述した変更点は、これまでに多くで紹介されていた「18きっぷ利用法」に関わってくる内容ですので、これまでの経験談を参考に「ムーンライトながら」に乗車されようとする人は、最新の情報をよく調べてくださいね。