巨大蛤(はまぐり)の中に、3つの味の蛤!~JR千葉駅・やきはま丼【前編】

焼き蛤駅弁といえば「旅路を彩るお弁当」と感じている人も多いはず。列車で移動しながら地方名産の味を楽しめる醍醐味は確かにあります。しかし、都心や都内近郊の駅にも駅弁はあります。今回トライするのは千葉駅の名物駅弁「やきはま丼」。はまぐりが主人公の駅弁です。

横川駅の「峠の釜めし」や明石駅の「ひっぱりだこ飯」など、いわゆる“陶器駅弁”はいくつかありますが、この「やきはま丼」もまたしかり。潮干狩りを思わせる網、その中に巨大な蛤を彷彿とさせる陶器が入っています。陶器駅弁は、持ち帰ってレンジでチンして食べられる、食べた後も何かしらに使えるといったメリットがありますが、なにより「香り」をギュッと閉じ込め、フタを開けたときにフワーッと香りが押し寄せてくる点が魅力。この「やきはま丼」も、フタを開けたとたん海や磯の香り、甘辛い香ばしさが漂ってきます!

ご飯はごぼうの炊き込みご飯。その上には蛤の白焼き、煮蛤、焼き蛤の串がのっていて、一度に3つの蛤の味が楽しめます。

焼き蛤まずは黒味を帯びた煮蛤を一口。醤油ベースのタレが食欲をいっそう掻き立ててくれます。貝特有の甘味とほろ苦さがいいバランスです。そして蛤の白焼き。白焼きとは、油やタレなどの調味料を使わずに、素材本来の味で勝負する調理法。うなぎの白焼きが有名ですね。しかし蛤の白焼きもなかなかの味!個人的には、3つの味の蛤のうちでベストだと思いました。あっさりとしていつつ適度な塩っ気があり、これぞまさに「海の幸」。他の蛤や、ふき、にんじん、しいたけ、大根などの煮物の味が濃い目なので、逆に引き立つ感覚です。同じ道理で炊き込みご飯もあっさりとした味付けになっています。全体的に味のメリハリがうまくつけられているな、と感じました。

そして、焼き蛤の串。パクッと一口食べると、甘辛いタレの焦げた香ばしさと佃煮風の濃厚な味わいが広がります!味は違えど、駄菓子屋さんに売っていた「酢イカ」などの感覚に近いですね。乾き物のような歯ごたえもあり、「つまみ」感覚としても楽しめます。「今いちばんほしいものは?」と聞かれたら、間髪いれず「酒!」と答えたい・・・そんな味です!

3つの味が楽しめる「やきはま丼」でお腹いっぱいになったところで、千葉と蛤の関係について調べてみました。どうやら千葉県内の、今や近代的な都市となった「あの街」と深いかかわりがあるようです。次週更新をお楽しみに!


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