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【週刊ノリスケ】 一足先に新形新幹線N700系に乗ってきました

N700系の普通車座席

来る7月1日に東海道・山陽新幹線東京・博多間でデビューする新形電車N700系の試乗会が5月23日にあったので乗ってきました。これはマスコミ向けの試乗会で、(株)エリエイが発行する月刊鉄道誌「とれいん」編集部の依頼で取材のため乗ったのですが、編集部のご好意で、同誌の掲載前にも関わらずこちらでも書いてよいと許可をいただきました。

この試乗会の様子は、その当日や翌日のTVニュースや新聞で報じられましたので、車両の外観などはご覧になった方も多いでしょう。外観は現在の主力である700系電車と似てますが、先頭部分は空力特性がさらによくなる形状になっています。

走行性能での目玉は、従来は速度制限を受けていた東海道新幹線のカーブでも車体を1度傾ける事によって最高速度で走れるようにした事です。実は、一番早く出来た東海道新幹線は、後から建設された山陽新幹線や東北新幹線などに比べるとカーブかきつく、速度制限が多いのです。たとえば今の「のぞみ」がその最高速度である270km/hで走れるのは、東京・新大阪間の約45%、255km/hに制限を受ける区間は約40%だそうです。それが、この車体傾斜システムの導入で255km/h制限の区間も270km/hで走れるようになりました。ただ、残念ながら筆者の試乗区間は新大阪・博多間なので、このシステムの体験はできませんでした。体験できたのは強力な加速性能。700系では発車から270km/hに達するまで約300秒かかっていたのがN700系では約180秒で達する性能を持っています。これは体感できました。また、山陽新幹線では最高速度が東海道新幹線よりも速い300km/hになっています。

車内に目を移すと、居住性の改善に力を注いだ事がよくわかります。まず、世論の要請に応えて全車禁煙席としながらも、編成中6室の喫煙室がデッキ部分に設けられています。特急も全車禁煙が当たり前になりつつあって愛煙家には辛い状況でしたから、完全に隔離された喫煙室が設置できるのは鉄道車両の強みでしょう。

グリーン車は電球色の蛍光灯を用いて暖かい感じがします。座席も新開発の「シンクロナイズド・コンフォートシート」を採用し、これまで以上に掛け心地が良いそうですが、それがわかるほどこれまでのグリーン車にのった経験がないので、正直言って、どのように良くなったのかはわかりませんでした。ただ、抜群の掛け心地であったのは確かです。読書灯が背もたれに内蔵されたので、明るい上にリクライニングの角度を変えても読書灯の向きを変える必要がないのは便利です。足元を暖めるレッグウォーマーは女性には特に好評なようでした。

普通席は、700系で座席幅が460mmに広がったB席に続いてA・C・D・E席も10mm拡大され440mmとなったそうです。数字にすれば僅かですが、たしかにゆったりしたように感じました。クッションも新開発の複合バネ構造を採用したそうで、確かにクッション性が向上したような印象を受けました。窓の上部に空調の吹き出し口が設けられたのも、暑がりの私には大歓迎です。

N700系の室内で最大の目玉は、モバイル機器対応設備の充実でしょう。ノートパソコンや携帯電話など、電気製品を旅先でも使う機会が増えています。そこで、グリーン車では各座席に1口、普通車では1列に2口のコンセントが設置されました。さらに各座席のテーブルが大型化されA4サイズのノートパソコンにも対応、前席との間隔が広いグリーン車ではテーブルが少し遠いので、スライド機能により、手元へ近づけられるようになっています。これで、移動中のノートパソコン使用や携帯電話の充電がやりやすくなりました。写真は、この普通車の座席です。壁の下部にあるのがコンセントで電気の規格はAC100V、2A、60Hzでした。パソコンや携帯電話・デジカメの充電には十分な容量ですね。でもドライヤーなどの電気を多く使う機器はダメですよ、そんな人はいないとは思いますが。

さらに2009年春には、東海道新幹線で無線LANによるインターネット接続サービスが始まる予定です。これは、業務用の無線設備で走行中の列車と地上を結ぶインターネット回線を確保し、車内に設置した無線LAN設備で高速走行中でもインターネット接続サービスを提供するものです。

車内でその他に目を引いたのは、まず全デッキに設けられた防犯カメラ。世相を反映した設備で、安心感が高まりますね。トイレが全て洋式になり、2箇所並ぶ内の片側にはオムツ交換台が設備されたので、乳幼児連れの方には便利でしょう。ビジネス客向けだけを考えた車両ではない事がわかりますね。

7月1日ダイヤ改正からN700系で運転される列車は、品川発6:00、東京発6:00・11:50の博多行き「のぞみ」3本と東京発21:20の新大阪行き「のぞみ」、新大阪発6:00と博多発12:28・12:50・18:54の東京行き「のぞみ」の4往復です。その後9月1日からは東京・博多間で1往復増え、9月21日からは東京・新大阪間でさらに1往復増える予定です。

時刻表などでN700系使用列車は明記されますので、みなさんも乗り心地や新サービスを体験してみてください。

ところで、読者の皆さんはすでにお気づきでしょうが「週刊ノリスケ」ではコメント機能が使えます。記事の内容に関係したご質問などをいただきましたら、可能な限りお答えします。N700系に関してご質問がありましたら、どうぞコメントをお寄せ下さい。

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