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世界遺産・白神山地は「癒し」と「育み」の森

癒しの森新緑の頃を過ぎ、緑が次第に色濃くなってきました。これからの季節は初夏。梅雨の季節ではありますが、雨の恵みを受ける「森」はいっそう生命力を増し、私たちに「癒し」を与えてくれます。昨年の夏、「駅すぱあとアンテナ」で「癒しの森」特集を組みました。いずれも素敵なスポットばかりですが、当ブログでは世界に名を馳せる日本の森、白神山地について紹介してみたいと思います。   

白神山地は、青森県と秋田県にまたがる13万ヘクタールの森。1993年、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島とともに、日本初の「世界遺産(自然遺産)」に登録されました。屋久島は縄文杉やアニメ映画「もののけ姫」の世界、姫路城はその名のとおりお城・・・といったように、他の世界遺産はパッと画が浮かびますが、白神山地は・・・正直、画が浮かばない、浮かんだとしても森くらい・・・という人もいらっしゃるのでは?ある意味、それは正解です。世界遺産は“遺産”ですから、「長きに渡り残したい場所」であって、単なる「有名観光地」ではないというところがポイント。ではなぜ、白神山地が「残したい場所」として選ばれたのか?その理由は、世界最大級の「ブナの原生林」が広い範囲で残存しているためです。森だけでなく、そこに棲む動植物の貴重な生態系を残す目的で世界遺産指定されたともいえるでしょう。

エジプトやメソポタミアなどは「川」を中心にして栄えましたが、日本の場合は「ブナ林」も母なる存在だったといえます。縄文時代は木の実や動物、魚など、食糧が豊富なブナ林(落葉広葉樹)が人々の生活を育んでいました。現代においては「癒し」を与え、太古の昔は「営み」を与えていた存在、それが「森」なんですね。

癒しの森さて、先ほど「世界遺産=単なる有名観光地ではない」と書きましたが、じつは白神山地、見どころ豊富です!ただ、いかんせん広範囲すぎてどこへ行けばよいのかわからない人も多いはず。また、白神山地は世界遺産の「核心地域」と「緩衝地域」にわかれていて、核心地域への入山は原則的に許可が必要。なかにはザイルや岩登りのスキルを要するところもあったりします。そこで今回は、比較的気軽にアクセスできて、オススメの白神山地の名勝を3つほどご紹介しましょう。

まずは白神山地西端に位置する十二湖。とりわけ写真の「青池」は、吸い込まれそうなほど神秘的なブルー。なぜこんなに青いかは、まだ科学的に解明されていないとのことです。

そして暗門の滝。ここは世界遺産「緩衝地域」で、林道が整備されていて観光客にも人気のスポット。切り立った崖から落ちる壮観な滝はもちろん、白神山地独特のブナ原生林も存分に堪能できます。ただ、水かさが増すと通行規制がかかるため、お出かけの際は事前に青森県西目屋村(http://www.net.pref.aomori.jp/nishimeya/index2.html)までご確認ください。

青森県西目屋村と鰺ヶ沢町をまたぐ津軽峠にある「自然観察歩道」もオススメです。樹齢400年の巨木「マザーツリー」も必見。マイカー以外でのアクセスには、津軽エリアおよび弘前バスターミナルから津軽峠までの直行バスを利用できる「津軽フリーパス・プラス白神」を利用してみてはいかがでしょう。2007年7月設定予定です(http://www.tsugaru-freepass.jp/gaiyo.html)。

十二湖や白神岳(登山口)へのアクセスは、秋田県の東能代駅から青森県の川部駅までを結ぶ五能線を利用しましょう。白神山地はもちろん、日本海や岩木山など、四季折々の表情を見せる名勝を車窓から眺める・・・それもまた存分に「癒し」を与えてくれるはずですよ!

駅すぱ「特集」後日探訪:2006年7月号の特集『癒しの森・恵みの海』より

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