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しぐれ煮とわさび醤油、2つの味で飛騨牛を食す!牛しぐれ寿司【前編】

牛しぐれ寿司軒を連ねる旧家、豊富な温泉、賑わう祭りと朝市・・・古き良き日本の風情を感じさせてくれる「小京都」といえば、岐阜県の飛騨高山です。美味しい名物料理も多々ありますが、なんといっても筆頭は飛騨牛!今回食べてみた駅弁は、この飛騨牛を味わい尽くせる「牛しぐれ寿司」です。

パッケージをみればわかるように、肉の茶、菜の花の緑、錦糸玉子の黄色、大根のオレンジ、なた豆の花の酢漬けの赤・・・思わず「センスあるなぁ!」と唸ってしまいました。じつに色彩豊かです。

飛騨牛はローストビーフと「しぐれ煮」の2種類の味で楽しめます。まずはブロック肉をざく切りしたローストビーフを一口。ローストビーフという調理法は、いかに肉汁を閉じ込めて焼くかがポイントです。牛しぐれ寿司のローストビーフもなかなか見事。やはり駅弁ゆえ、焼きたて、切りたての肉からしたたる熱い肉汁を求めるのはいささか酷というもの。そのぶんドッシリとした旨味が口の中に広がります。柔らかさもちょうどいい塩梅。欧米ですと、これにグレイビーソースをかけ、ホースラディッシュを薬味にして食べますが、そこはやっぱり日本人!お弁当にはわさびと醤油がついています。これがまた格別!牛肉は得てして重くなりがちですが、スッキリとした味わいのわさび醤油が適度な軽さを演出してくれます。

牛しぐれ寿司そして、牛しぐれ煮。しぐれ煮は、わさびではなくしょうがをメインにしてみりんや醤油、砂糖、酒などを加えて煮込んだもの。ちなみに「炒る」と「そぼろ」になります。ご飯といっしょにほおばり、かみ締めた時に「ぎゅっ」とほのかに甘い旨味が広がり、口の中が幸せ一色に染まります。これは美味しい。

脇役陣も「いい仕事」してますよ。みそ漬大根は食感のアクセント。ほのかな苦味と野趣を持つ菜の花は、牛肉で火照った口をサラリと冷やすような感覚とでもいいましょうか。そしてご飯、こちらは「寿司」と謳っているものの、酢の加減は微々たるもの。たしかにこの駅弁で炊き込みご飯はないな、白米に近いほうが具とケンカしないな、と思いました。

さて、ひとしきり満腹になったところで、次回は飛騨高山の見どころとともに「飛騨牛」のルーツに迫ります!


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