【週刊ノリスケ】 新時代の路面電車

「グリーンムーバーマックス」5100形電車

読者の皆さんは「LRT」という言葉を聞かれたことがありますか? 最近では、時々ニュースにも登場する単語ですが、都市交通などに関心が高くないと記憶に残っておられないかもしれませんね。LRTとは、「Light Rail Transit」の略称で、直訳すれば「軽量軌道輸送機関」となります。要するに、一般的な郊外私鉄や地下鉄、JRのような本格的な鉄道よりも小型の鉄道を使った交通機関を指し、車両だけでなく線路などの地上施設や運営方式なども含んだ総合的な輸送システムを指します。欧米で生まれた概念で、「LRT」という呼び名は米国で付けられたそうです。

市街地は乗降が容易な路面電車の形態をとり、都市近郊まで路線を延ばす場合は、近郊部では道路上ではなく専用の線路を持つなどある程度の高速運転を考慮する形になる事も多いようです。市街地中心部ではトランジットモール(公共交通機関以外の車両乗り入れを禁止した歩行者優先道路)と組合せ、中心部の商業活性化と組み合わせて導入される例も多いそうです。

従来の路面電車のように、道路や低いホームから、車両のステップを登って乗るのではなく、乗降を容易にするために車両の床面と同一の高さのホームを設けるか、路上からも容易に乗車できる超低床車両が使われ、このようなLRT用の車両を LRV=Light Rail Vehicle と呼びます。

日本では総合的な都市政策の一部に位置づけられるLRTへの移行は難しくとも、とりあえずは乗りやすい車両にしようということで、バリアフリー法施行の影響もあり、LRVに相当する車両の導入が盛んになってきました。特にホームの改修の必要がない超低床電車は、各地の路面電車で見る機会が増えています。

初めて超低床電車を導入したのは熊本市電でしたが、この写真の広島電鉄は、路線長が長いためもあって、精力的に導入が進められました。最近では、各地で使用実績に基づき改良を加えた超低床電車を増備するケースが増えてきましたが、2形式目になる超低床電車を初めて導入したのも広島電鉄で、それがこの「グリーンムーバーマックス」5100形電車です。最初に導入された「グリーンムーバー」5000形がヨーロッパのメーカーから導入した技術による電車だったのに対し、こちらは純国産です。同社の超低床電車は、主に広島駅と広島港を結ぶ系統と広島駅と宮島口を結ぶ系統で使われてますので、広島に行く機会があれば、ぜひ乗ってみてください。チンチン電車とは違う、新時代の路面電車の魅力を感じることができますよ。

5月13日 筑豊3線の第三セクター化決定
<p><strong>写真:平成筑豊鉄道 直方駅</strong></p>

鉄道 日めくりカレンダー今日は何の日?

1988年の今日、伊田・糸田・田川線の合同協議会は3線の運営を第3セクターに引き継ぐ事を決定した。写真は、同線を引き継いだ平成筑豊鉄道のディーゼルカー。

平成筑豊鉄道のホームページには、各駅の写真や周辺情報、駅名の由来などが紹介されています。今川河童(いまがわかっぱ)」という駅は、その地方に伝わる河童伝説から名づけられたそうです。ホームページに、なんともナイスな河童の銅像の写真が掲載されていますよ。
平成筑豊鉄道には、他にも「美夜古泉(みやこいずみ)」や、「東犀川三四郎(ひがしさいがわさんしろう)」、「源じいの森(げんじいのもり)」など、気になる駅名が沢山あって面白いです。

写真:平成筑豊鉄道 直方駅