JR東日本にも乗ることができる、首都圏の私鉄・バス共通のICカード「PASMO」の登場は、全国ニュースで報じられましたので、ICカード乗車券の知名度がますます高まりましたね。首都圏の私鉄・バスで大々的に導入された事で、身近に感じる人はドッと増えたことでしょう。
ところで、このICカードによる乗車システムを採用した鉄道の第1号がどこだったか、知ってますか?
それは広島市安芸区にあるスカイレールサービス株式会社です。「そんな私鉄は聞いたことがないよ」っていう人も多いと思います。知っている人も、正規の鉄道と認められた私鉄だと思っていない人もいるかもしれません。しかし、ここはモノレールとして法的に鉄道の一種と認められた路線なのです。もう少し細かく説明すると「軌道法」という法律に基づいてますので、正確には鉄道ではなく「軌道」になります。少し、詳しい人なら「それなら路面電車の仲間だな」と思われるでしょう。これは正解ですが不十分。実は、「ゆりかもめ」などの新交通システムの一部や大阪市営地下鉄は軌道法が適用されているんです。
スカイレールサービスは、鉄製のガイドレールにぶら下がった車両をロープで引っ張って動かしてますので、モノレールとケーブルカーを足して2で割ったような乗り物ですが、写真のとおり車両が小型ですので、スキー場によくあるゴンドラリフトそっくりと思う人の方が多いみたいです。
さて、話を元に戻しましょう。ここは1998年の開業時にICカード定期券を導入しました。これが日本の鉄道における、初めてのICカードによる乗車システムの導入例なのです。
いま各地の鉄道で導入されているICカードのきっぷは、ソニーの開発した「FeliCa(フェリカ)」という規格のカードです。これは、自動改札システムなどの開発や規格を策定する日本鉄道サイバネティクス協議会が、2000年にFeliCaをICカード乗車券の規格として採用したからです。しかし、スカイレールは1998年ですから、FeliCaは採用しませんでした。
先行してICカードを導入した一部のバス会社では、やはりFeliCaでないICカードを採用してますが、鉄道ではここだけのはずです。ここの定期券をお持ちの人、将来、価値がでるかもしれませんよ。