駅すぱあとWORLD
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『駅弁ひとり旅』第121話

朝市弁当、玉宝
 
 

ねえ、大ちゃん。『駅弁ひとり旅』も、いよいよ能登半島だね。
実は私、学生時代から能登半島に憧れてたんだ。

 

菜々


大介

どんなところに?

菜々 : う~ん。答えるのが難しい。なんと申しましょうか。強いて言うなら、「半島」だからかな?

大介 : 半島?

菜々 : そう!半島。英語でペニンシュラ。島も好きだけど、半分島っていう曖昧さが好み
     なのかな?

大介 : え? 菜々ちゃん、ちょっと待って! 半島って、半分島って意味なのかな? えーと、
     辞書によりますと、「海に向かって細長く突き出た陸地」。半分島とは出てないぞ!

菜々 : でも、雰囲気が半分島ぽいじゃん。それに、島にはほとんど鉄道がないけれど、
     能登半島には、ちゃんとあるも~ん!

大介 : おっと、そう来たか。僕の大好物の鉄道を引き合いに出されると、反論の余地なし。
     降参だ。

菜々 : それにね、能登半島を走ってるJR線って、七尾線って言うのよ。字は違うけど
     私の名前に似てるでしょ! だから親近感があるわけ。

大介 : あ、はっは! 菜々尾か、なーるほど!

菜々 : それにね、七尾線ってローカル線だけど、すごいのよ! 三つの特急が乗り入れて
     いるのよ。

大介 : 三つの特急だって?

菜々 : うん。「サンダーバード」に、「しらさぎ」に、「はくたか」!

大介 : あ、本当だ。これって、もしかして、すごいことかも? だって、「サンダーバード」は
     大阪始発、「しらさぎ」は名古屋始発、そして「はくたか」は越後湯沢始発だけど上越
     新幹線接続で実質的には、東京始発。つまり、大阪、名古屋、東京の三大都市から
     直通特急が七尾線に乗り入れてるってわけか。

菜々 : そんなローカル線、他にないでしょう?

大介 : うん。確かに菜々ちゃんの言うとおり。七尾線は偉い!

菜々 : ところで、大ちゃん、七尾線でお奨めの駅弁は?

大介 : うん。七尾駅の卵巻き寿し「玉宝」が超有名だけど、駅弁らしい駅弁だったら
     「朝市弁当」もいいね。

菜々 : 「朝市弁当」って、輪島の「朝市弁当」のこと? だったら輪島駅まで行かないと
     買えないの?

大介 : ううん、大丈夫。七尾駅でも和倉温泉駅でも、それに「のと鉄道」の穴水駅でも売って
     るよ。「のと鉄道」の穴水~輪島間は廃止されちゃったけど、駅弁「輪島の朝市弁当」
     だけは残ったというわけさ。

菜々 : ふーん、そうだったの。悲しみの中にも、嬉しさアリね。

大介 : 「のと鉄道」は穴水~輪島間に続いて、穴水~蛸島間も廃止され、今残っているのは
     和倉温泉~穴水間のみ。それでも苦しい台所だって。僕たちにできることは、大いに
     乗って応援することだね。

菜々 : 賛成! では、私も「のと鉄道」に乗りに行ってきます!

のと列車



    
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漫画アクション 17号
2010年 8月 17日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第120話

ぶりのすし、富山湾弁当
 
 

ねえ、ねえ、大ちゃん!氷見線の「忍者ハットリくん列車」超かわ
ゆいじゃん。やっぱ「ニン、ニン!」って言いながら走るのかなあ?

 

菜々


大介

え?「ニン、ニン、拙者、氷見行きでゴザル」とか?

菜々 : そうそう! 発車のベルも「ニン、ニン!」とか?

大介 : んなわけ、ないっしょ! 仮にもJRなんだから、塗装だけだよ。

菜々 : そうだよね。JRだもん。それじゃ、大ちゃん、万葉線のアニマル電車は、
     ネコだから、「ニャン、ニャン!」って言うのかな?

大介 : ブッブー! 菜々ちゃん、万葉線のアニマル電車は確かに可愛いけど、実はあれ、
     ネコじゃないんだよね!

菜々 : ええ? ネコじゃないの? どう見てもトラネコよ!

大介 : ほら、それそれ!

菜々 : ええ? どれ?

大介 : うーん、もう意外と鈍いね、菜々ちゃん。もう一回、言ってみな。

菜々 : ええ? トラネコじゃないの?

大介 : ほら、それだよ、トラ、タイガー、だからアニマル電車だよ。

菜々 : なーるほど。可愛いトラちゃんだったのね。

大介 : なぜならば、アニマル電車ができたのは、今から15年も前のこと。
     万葉線がまだ、加越能(かえつのう)鉄道だった時代なんだよ。

菜々 : 加越能鉄道って?

大介 : うん。旧国名の、加賀、越中、能登の3カ国を結ぼうという壮大な計画の下に発足した
     私鉄だったのさ。

菜々 : で、どうして万葉線になっちゃったの?

大介 : うん。結局は、加賀にも能登にも延長されることなく、越中の高岡市と射水市を結ぶ
     全長12.8キロのローカル私鉄だったんだけど、晩年は赤字がかさんで存続が難しく
     なり、最終的には高岡市と射水市、そして富山県などが出資する第3セクター鉄道
     に移行したのさ。

菜々 : ふーん。それで、今は、万葉線って名前の鉄道会社なのね。

大介 : そうだよ。でもね、経営は移行したけど、加越能鉄道の名物電車アニマル電車は
     大人気だからマスコットとして残ったのさ。

菜々 : よかったね、ネコちゃん! じゃなくて、トラちゃん!

大介 : ちなみに作者は、平米小学校6年生の西田晴津子ちゃんだよ。

菜々 : でも、それ、15年前の話でしょう?

大介 : ということは、小学校6年生は11歳だから+15年で、今は26歳!

菜々 : キャー、私と同い年! 今も高岡に住んでるのかしら、会ってみたいわ!

大介 : もし、会えたら、どうしたいの?

菜々 : うん。高岡駅の駅弁「ぶりのすし」を肴に、富山の美味しいお酒で乾杯!かな?

大介 : 「ぶりのすし」もいいけど、冬場なら氷見駅の「ぶりかまめし」もいいよ。脂がのって
      最高さ! やっぱ、熱燗かな?

菜々 : ゴク! ああ、本当に、飲みたくなってきちゃったわ。

大介 : おっと、菜々ちゃんの頭に角が出てきたよ。大トラ電車かな?

忍者ハットリくん列車



    
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2010年 8月 3日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第119話

ますのすし
 
 

大ちゃん、大ちゃん!『駅弁ひとり旅』第119話に登場してる
黒部峡谷鉄道って、すごいねえ! トロッコ列車が超かわゆいし、
車窓の景色が超絶景ジャン! 
こんなすご~い鉄道が日本にもあったんだね!

 

菜々


大介

そ、そう! そうなんだよ。お目が高い雑誌記者の菜々ちゃんにそう言ってもらえると、ほんとにうれしいなあ!

菜々 : ねえねえ、日本ではもちろん1番、世界でも屈指の峡谷鉄道ですって?

大介 : 一応、世界有数の……ってことになってるけど、実はね、
     僕が調べた限りでは世界一かも?

菜々 : え~~~~! 世界一?

大介 : そうなんだよ。なぜなら、黒部峡谷鉄道は日本一険しいと言われる黒部川の
     V字谷峡谷を走るから黒部峡谷鉄道っていうんだけど、この黒部川が
     すごいんだ。まず北アルプスの中央に位置する鷲羽岳(標高2924m)が
     源流なんだけど、日本海に注ぐまで、わずか86km!これだけの高低差を
     一気に流れ下る、いや、流れ落ちる川は世界でも例を見ないそうだよ。

菜々 : それじゃ、鉄道建設するの、大変だったでしょうね。

大介 : 大変だからこそ、線路幅わずか762ミリというナローゲージ(狭軌)で
     建設されたのさ。線路が狭ければ、当然車両も小さい、
     路盤もトンネルも鉄橋も何もかも小さくて軽量だから、その分、工事が楽なのさ。

菜々 : なーるほど。それで車両が超ちっちゃいのね。お猿の電車みたい。

大介 : オイオイ、菜々ちゃん、お猿の電車なんて失敬な! 
     でも、小さいことは小さいね。車両の天井の高さは2m25センチだけど、
     プラットホームの高さが50センチはあるから、身長1m75センチのオイラと変わらない!

菜々 : 身長は一緒でも、体重は大ちゃんの方が多かったりして!

大介 : ドテ! いくらなんでも、僕の方が軽いよ。プンプン!

菜々 : ぷ! 冗談よ! ところで、時刻表見てたら、普通車の他にも、特別車、
     リラックス車、パノラマ車もあるのね。大ちゃんのお奨めは?

大介 :まあ、天候や気温にもよるけど、雨降りじゃなくて、寒くなかったら断然、
    普通車だね。だって、屋根はあるけど窓はまるでなく、フルオープン! 
    風通しも最高だよ!

菜々 : ええ? それで危なくないの?

大介 :もちろん! クサリがあるよ。 もっとも、与謝野晶子が乗った昭和8年当時は
    クサリも何もなかったみたいだね。
    「囲ひ無き 山の車の席買ひて 八里上りゆく黒部の紅葉」
    って詠われているのさ。

菜々 : 与謝野晶子さんは秋に来たのね? 私も秋に行きたいな!
     ねえねえ、大ちゃん、お奨めの駅弁は?

大介 : やっぱ、富山といえば「ますのすし」1,300円だよね。最近ね、
     「ますのすし」小丸800円も登場したよ。

菜々 : あら、サイズ的には半分かしら。全部食べきれない小食の女の子向きね。

大介 : おっと、小丸は菜々ちゃんには、関係ないか、2人前のフルサイズ、ペロりだもんね。

菜々 :こらー、大ちゃん、怒ったぞー!

ますのすし



    
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2010年 7月 20日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第118話

高山駅(開運さるぼぼ弁当)
 
 

ねえ、大ちゃん、高山本線の特急「ワイドビューひだ号」って、
すごいカッコいい名前だね。特にワイドビューってとこが。

 

菜々


大介

そうだね。 日本語は「ひだ」の2文字だけだけど、「ワイドビュー」は英語で6文字。英語が多いからカッコよく感じるんだろうね。

菜々 : 「ワイドビューひだ号」の形式はモハいくつかな?

大介 : モハじゃなくて、キハ85系だね。

菜々 : キハってことは電車じゃなくて気動車。ディーゼルカーね。

大介 : ピンポーン! 大正解! 菜々ちゃん、ちゃんと勉強してるね。

菜々 : エヘン! これでも「週刊アクション」の雑誌記者ですからね。
     鬼鉄の中阪デスクに毎日、鍛えられてるもん!

大介 : ハッハッハ、中阪デスクのニックネームは、鬼鉄かい。中阪デスクぴったりだ。

菜々 : うふふ、今頃きっとクシャミしてるわよ。 そうそう、中阪デスクだったら、
     「どこがどんな風にワイドビューかね?」って 突っ込まれるわ。大ちゃん、教えて!

大介 : キハ85系はね、外観からはよくわからないんだが、実際乗ってみると非常に
     ワイドビューなんだよ。

菜々 : え? それってどういうこと?

大介 : つまり、特別窓が大きいとか、パノラマ展望車があるとかってわけじゃないんだけど、
     実は、客室内の通路に対して座席部の床が1段高いハイデッキ構造になっている。
     その段差は10センチ程度なんだけど、それだけで、すこぶるワイドビューになるんだよ。

菜々 : なるほど、それでワイドビューなのね。素晴らしいアイディアだわ。

大介 : 「ワイドビューひだ」のハイデッキ&ワイドな車窓から眺める高山本線の旅は
     最高だよ~ん。もちろん駅弁も忘れずにね!

菜々 : 飛騨地方の味覚満載、高山駅の駅弁ね。

大介 : 「飛騨牛しぐれ寿司」「ほう葉みそ弁当」「開運さるぼぼ弁当」などなど、いろいろあるけど
     菜々ちゃんはどれがお好み?

菜々 : うーん、迷っちゃうけど、可愛いから私は「開運さるぼぼ弁当」!
     これは赤ちゃんかしら、おまけのお守りも素朴で可愛いね。

大介 : 赤ちゃんは赤ちゃんだけど、実はサルの赤ちゃんだよ。

菜々 : まあ。知らなかったわ!

大介 : 飛騨地方の言葉で「ぼぼ」は、赤ちゃんのこと。つまりサルの赤ちゃんさ。

     まあ、サルといってもいろいろあって、災いが去る(猿)、家内円(猿)満など、サルという
     言葉自体が縁起がよく、昔からお守りとしても大切にされてきたのさ。

菜々 : なーるほど。高山本線が走ってる飛騨地方は山が深いからお猿さん
     もきっとたくさん住んでいるね。

大介 : 世界遺産の合掌造りの白川郷も高山駅が最寄り駅だよ。

菜々 : わあ、素敵! 白川郷にも行ってみたいわ。




    
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2010年 7月 6日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第117話

美濃太田駅「ちらし寿司ておけ」
 
 

大ちゃん、すごいね。美濃太田駅って、どんな駅か今まで
知らなかったけど、駅弁の立ち売りやさんがいるのね。うれしいわ!

 

菜々


大介

うん。美濃太田駅といっても、実際に市の名前は美濃加茂市だから、菜々ちゃんが知らなくても仕方ないよね。

菜々 : え? 市と駅名違うの? それじゃ、美濃加茂駅はあるの?

大介 : ううん。美濃加茂市の中心にあって、美濃加茂市役所から一番近い駅が、この
     美濃太田駅だよ。

菜々 : だったら、美濃加茂駅に改称すればいいじゃない? 美濃加茂市のPRにもなると
     思うんだけど……。

大介 : うーん。それはどうかな。最近、平成の大合併で馴染みのない市が生まれている
     けど、必ずしも好評とは言えないのでは? ことに、駅名は地元の人たちにとっては
     とても重要、もっとも歴史ある駅は明治時代からあるから、簡単には改称できないん
     だよ。美濃加茂駅の場合は特に難しいかもね。

菜々 : どうして?

大介 : いいかい。加茂駅だけでJR信越本線と関西本線、それに近鉄線にもある。美濃加茂と
     非常によく似た、美作加茂駅もあれば、三加茂駅、阿波加茂駅、土佐加茂駅なども
     あるんだ。

菜々 : その点、太田駅は?

大介 : うん。太田駅も多いよ。何も付かない太田駅は、JRにはないけれど、東武鉄道と
     高松琴平電鉄にある。上に旧国名が冠されている太田駅は、羽後太田駅、
     磐城太田駅、常陸太田駅、そして美濃太田駅さ。ほら、多いけど、美濃太田駅と
     発音が似ているケースはないのさ。

菜々 : なーるほど。よくわかったわ! ところで、美濃太田駅の駅弁「ちらし寿司ておけ」って、
     もしかして、容器は木製の手桶なの?

大介 : ブッブー!

菜々 : そうよね。本物の手桶だったらコストが大変よね。そうかプラか。

大介 : プラだって? それなら、ブブブのブーっだ!

菜々 : ええ? 違うの?

大介 : なんだと思う? 手桶よりさらに環境に優しいかもよ。

菜々 : ええ? なんだろう!

大介 : 正解は、美濃焼き。瀬戸物さ。家庭に持ち帰れば、小鉢としても使えるし、
     小物入れや、植木鉢に使ってる人もいるよ。

菜々 : これは素晴らしい。駅弁の容器もエコロジーの時代よね。

大介 : そうだよ。プラや紙の容器はリサイクルされるのが常識になってきたけど、リサイクル
     するのにも実際コストや手間がかかるし、その行程で熱も出ることを思えば?

菜々 : わ、わかったわ! 捨てられずに、そのまま再利用できる容器が一番ってことね!

大介 : ピンポーン! だから、美濃太田駅の「ちらし寿司ておけ」には、いつまでも瀬戸物の
     容器で頑張ってほしいのさ。

菜々 : 賛成!

長良川鉄道ナガラ300形



    
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第116話

中津川駅(栗おこわ弁当・木曽路釜めし)
 
 

島崎藤村の生まれ故郷、馬籠宿って、雰囲気あるわね。
私も行きたくなっちゃった。

 

菜々


大介

中山道六十九次の中でも、妻籠宿とともに馬籠宿は超人気だね。1年を通じて観光客が途絶えることはないそうだよ。

菜々 : ところで、島崎藤村のこと、私の持っている人物事典には「明治5年、長野、馬籠生まれ」
     って載ってるんだけど、馬籠は今は岐阜県よね。ということは、藤村は岐阜生まれ?

大介 : うーん。難しい質問だね。
     確かに、馬籠は2005年に長野県木曽郡から岐阜県中津川市に越県合併したんだけど、
     だからといって、藤村がいきなり岐阜生まれになるのも、変な話だよね。

菜々 : そうよね。江戸時代に江戸で生まれた人のことを東京生まれとは言わないもの。

大介 : その通り! 
     より正確に記すなら「明治5年、長野、馬籠(現在の岐阜県中津川市)生まれ」かな?

菜々 : さすが、大ちゃん。グッド・アイディアね。
     ねえ、ねえ、それで、 中津川駅の名物駅弁「栗おこわ弁当」はどうだった?

大介 : それはもう、最高だよ。なんたって栗の本場だからね、中津川は。

菜々 : え! 中津川って栗の本場だったの? えーん、行きたかった!

大介 : そうそう、中津川は栗きんとん、発祥の地だよ。

菜々 : おこわが大好きで、その上、大の甘党の大ちゃんとしては、「栗おこわ弁当」なら、
     言うことなしってとこね。それなら、メタボも仕方ないっしょ!

大介 : ドテ!

菜々 : ところで、馬籠宿では他に何食べたのかな? 正直に言いなさい!

大介 : ハイ! まずは、五平餅。ゴマだれが最高だね、トローリ。続いては、おやき。
     おやきにも色々あるけど僕の大好物は野沢菜おやき。そして、仕上げは栗きんとん。

菜々 : んまぁ。それじゃ、五平餅が前菜で、おやきがメインディッシュ、
     そしてデザートが栗きんとんってわけ?

大介 : ううん。その間に、アレがあるでしょう、あれが。

菜々 : あれって?

大介 : ほら、本命の駅弁「栗おこわ弁当」。これぞメインディッシュよ。

菜々 : ってことは、おやきは何になるわけ?

大介 : そうだね。野沢菜だけに前菜なんちゃって。

菜々 : じゃ、五平餅は?

大介 : 前菜の前だから、アミューズ!

菜々 : んまぁ、まいりました! 大ちゃんのグルメ&メタボ&駅弁ひとり旅ぶりには脱帽よ。

大介 : へっへっへ、駅弁ふとり旅、なんちゃって。




    
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第115話

塩尻駅「ワインランチ」
 
 

ねえねえ大ちゃん!
中央本線の塩尻駅には、ワイン入りの駅弁があるんですって?

 

菜々


大介

うんそうだよ。塩尻駅の名物駅弁「ワインランチ」だよ!

菜々 : わー、本当? 私も飲みたかった…、もとい、食べたかったな。

大介 : オウ、そうだった。菜々ちゃん、いける口だったよね。

菜々 : そうなの。ビールも日本酒もカクテルも大好きだけど、特にワインが大好物! 
     ところで塩尻駅の「ワインランチ」に入ってるワインって、赤、白どっち?

大介 : どっちだと思う。

菜々 : うーん。赤かな、それとも白かな? もしかして、ロゼ? ああ、どっちでもいいよ。
     美味しいワインなら。

大介 : 正解は、赤も白も両方あり。予約販売で、しかも3個からだから、何も言わないと
     白2本と赤1本、あるいは赤2本、白1本の組み合わせだけど、電話予約の時点で
     リクエストすれば全部赤でもOKさ。

菜々 : ところで、塩尻のチョー美味しいワインって、なぁに?

大介 : 塩尻特産のワイン用ブドウはね、ナイアガラ、メルロー、コンコルドの3種が特に
     有名だね。長野県では最大の収穫量さ。塩尻市は、日当たりが良くて、なおかつ
     寒暖の差が大きいから、ブドウ栽培には絶好の場所なんだよ。

菜々 : ナイアガラはフルーティで甘口の白ね。メルローは辛口の赤。大人のワインね。
     そしてコンコルドは…。

大介 : フランスとイギリスが共同開発したマッハ2の超音速旅客機!

菜々 : ズル! んもう、大ちゃん、乗り物のことになると子供なんだから。
     今はワインの話でしょ。

大介 : シュン。だって、コンコルド、乗りたかったんだもん。
     いつか乗ろうと思ってたら引退しちゃったから、もう二度と乗れないんだ。

菜々 : でも、ワインのコンコルドならいつでも乗めるわよ。あら、漢字、 間違えちゃった。
     飲めるわよ。甘口の赤で飲みやすいわ。

大介 : 菜々ちゃん、さすがに週刊アクションの記者だけあって、漢字とワインには詳しいね。

菜々 : ええ、中阪デスクが、お酒と誤字脱字にはチョーうるさいから。アラ、口が滑っちゃった。
     中阪デスクに怒られちゃう。ところで大ちゃんたちが、お昼に「ワインランチ」を食べた
     赤沢森林鉄道のトロッコ列車って可愛いね。

大介 : うん。ゲージ(線路幅)は1mにも満たない762ミリ。機関車も客車も全部小さいからね。
     でも、最盛期の木曾森林鉄道は全長428kmもあったんだよ。東京から関ヶ原くらいだね。

菜々 : 復活した赤沢森林鉄道の全長は?

大介 : 1.7km。

菜々 : んまぁ、本当に可愛い。

大介 : でもね、わずか1.7kmでも復活してくれたから、今も木曾森林鉄道の雰囲気が
     楽しめるのさ。

菜々 : コンコルドも復活するといいのにね。

赤沢森林鉄道



    
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第114話

御柱祭弁当
 
 

大ちゃん! 諏訪の御柱祭、テレビのニュースで見たけど、
すごい迫力だね! 男の世界だね! 命がけだね。
驚いちゃったわ!

 

菜々


大介

うん。男女同権っていうけれど、
女性にできることじゃないよね。

菜々 : あら、ずいぶん偉そうに言うけど、それなら大ちゃん、できるわけ?

大介 : ギク!

菜々 : ほーら、できないでしょ! 御柱の男はスリムでタフじゃないとね、大ちゃん!

大介 : ハイ、ハイ! どうせ私は駅弁「御柱祭弁当」の食べすぎで、メタボですよ~だ!

菜々 : そうそう思い出した。茅野駅の駅弁「御柱祭弁当」、味もさることながら、
     「おんべ(御幣)」のオマケ付きですって?

大介 : そうなんだよ。長さ17cmと小さいけれど、なんたって、御柱祭の時、木遣衆や
     曳子達が振りかざす「おんべ」のミニチュアだから、最高の御柱祭グッズだね。

菜々 : あー、菜々も「おんべ」欲しい!

大介 : それなら、茅野駅の駅弁「御柱祭弁当」を召し上がれ!

菜々 : よっしゃ、特急「スーパーあずさ」に乗って買いに行くぞ。

大介 : 7年に一度の御柱祭を記念した限定駅弁だから、お早めに!

菜々 : OK! ところで、岡谷始発の各駅停車豊橋行きの車内で一緒になった鉄道ファン
     の彼。あれから、どうしたかな?

大介 : ああ、飯田線各駅停車完乗の鉄男くんのことね。

菜々 : そう、飯田線。全長195.7km、全94駅、各駅停車の旅。別名 「鉄道我慢くらべ大会」
     だけど、大ちゃんたちは、駒ヶ根駅でさっさと降りちゃったんでしょう?

大介 : うん。もちろん、「旅は道連れ」って昔から言われてるように、付き合ってあげたかった
     けど、僕の旅は「駅弁ひとり旅」。飯田線は風光明媚な素晴らしいローカル線だけど、
     すこぶる残念なことに終点の豊橋駅まで、駅弁駅はゼロなのさ。

菜々 : まあ、飯田線で駅弁を販売してる駅はないってこと?

大介 : 数年前まで飯田駅や天竜峡駅などで「伊那路弁当」や「山菜釜めし」を販売してたけど
     今は廃業しちゃったんだよ。

菜々 : んまー残念だわ。

大介 : 飯田線は全国でも屈指の景勝路線なんだよ。まず、南アルプスと中央アルプスの
     二大アルプスが堪能できる。天竜川や宇連川の渓谷美も素晴らしい。その上、
     長篠や設楽原の古戦場など歴史の舞台も多い。観光的な魅力に満ちた路線だけに、
     観光に適したもっといい車両と、駅弁がほしいところだね。

菜々 : 駅弁の復活と新型車両ね! よっしゃ、私に任せとき!

大介 : 頼もしいね!

菜々 : おんべ振って、応援するぞ!

御柱祭



    
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漫画アクション 9号
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第113話

高原野菜とカツの弁当
 
 

ねえ、大ちゃん。小海線のハイブリッド「こうみ」号って、
すごいねえ。世界初ですって?

 

菜々


大介

うん。自動車ではトヨタのプリウスが世界初だったけど、
鉄道では、JR東日本のキハE200系。つまりハイブリッド
「こうみ」号が世界初だよ。

菜々 : すごいよね。日本のハイテク技術って。

大介 : うん。そうだよね。今の日本は経済的には低成長っていわれるけど、元々すごい
     技術力があるんだから、自信をもって頑張ってほしいな。

菜々 : そうだよね。頑張れニッポン! ニッポン、チャチャチャ!

大介 : ところで菜々ちゃん、ハイブリッド「こうみ」号が走っている小海線のことは、知ってる
     かな?

菜々 : もちろんよ!小海線は昔から高原列車で有名よ。野辺山駅が日本一。いや、JRで
     一番標高が高い駅よ。標高は1345.67m。

大介 : うん。模範回答だね。それじゃ、JRで二番目に高い駅はどこかな?

菜々 : おっと。二番目と来たか。ちょっと、困ったな。そこまでは予習してなかったよ。
     二番目は中央本線かな? でも、当然、長野県よね。ということは、茅野駅かな?

大介 : ブッブッブー! 今の答えで当たってたのは、一つもないよ。

菜々 : え!本当? 中央本線でも、長野県でも、茅野駅でもないってこと? どこだろう?
     中央本線でないなら、やっぱ小海線かな。

大介 : うん。小海線だよ。二番目は清里駅さ。標高は1275m、ただし、長野県じゃなくて
     山梨県。以下、第3位甲斐大泉駅(1158m)、第4位信濃川上駅(1135m)、
     5位佐久広瀬駅(1074m)、6位甲斐小泉駅(1044m)、7位佐久海ノ口駅(1039m)、
     8位海尻駅(1035m)、9位松原湖駅(966m)と、ベスト9まで小海線が独占している。
     そして第10位が中央本線の富士見駅(956m)。

菜々 : 小海線って、すごーい。さすが、日本一の高原列車ね。

大介 : うん。高原列車といえば、高原野菜だけど、小淵沢駅の人気駅弁に、「高原野菜とカツ
     の弁当」850円があるんだよ。

菜々 : まあ、小海線にぴったりのネーミングね。

大介 : うん。昔から、八ヶ岳など登山客にも人気だったのさ。高原野菜はもちろんのこと、
     カツは馬力が出るからね。小淵沢駅といえば、今では元祖グルメ駅弁の「元気甲斐」
     や、「風林火山」が有名だけど、僕は「高原野菜とカツの弁当」が大好物なのさ!

菜々 : 確かに、東京と京都の老舗料亭の競作「元気甲斐」より、大ちゃんはカツ弁当の
     ほうが、似合ってるよね。

大介 : ハイ、ハイ! それから、駅弁ファンに耳寄りな情報なんだけど、
     小淵沢駅の丸政さんでは、駅弁のほかにも「お茶土瓶」を販売してるよ。

菜々 : お茶土瓶って?

大介 : 今や、お茶はペットボトルの時代だけど、以前はポリ容器のお茶、その前は、
     瀬戸物の土瓶だったのさ。当時の土瓶を忠実に再現してるから、年配の旅行者には
     懐かしいよ。お茶付きで320円!

キハE200か!?



    
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漫画アクション 8号
2010年 4月 6日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第112話

佐久平物語コスモス浪漫
 
 

大ちゃん、大ちゃん!漫画アクションの『駅弁ひとり旅』第112話
見てびっくりしちゃったんだけど、上田電鉄には着物姿の女性駅長
さんがいるんですって? ホント!

 

菜々


大介

本当だよ。
終点の別所温泉駅さ。和服の似合う美人駅長さん。

菜々 : きゃー、いいな。私、昔から着物に憧れてたんだ。でも、どうして着物なのかしら。

大介 : それはね、上田電鉄といえば、丸窓電車がトレードマークだったからだよ。いや、
     正確には、丸窓電車の時代は上田交通、その前は、上田丸子電鉄だったっけ。

菜々 : え? ちびまる子電鉄ですって?

大介 : ブッブー! ハイ、イエローカード1枚!

菜々 : あー、お許しを! でも、大ちゃん、上田丸子って、人の名前みたいだね。もしかして、
     ちびまる子ちゃんの親戚かな?

大介 : ブッブー! ハイ、イエローカード2枚!

菜々 : んもー、冗談通じないんだから。ハイハイ、和服の似合う美人駅長さんの理由が、
     上田電鉄の丸窓電車ってことね。

大介 : うん。ドアの窓が丸いから「丸窓電車」で親しまれたんだけど、今は引退して別所
     温泉駅に保存されているんだよ。その丸窓電車、モハ5250形が製造されたのが
     昭和2年だった。

菜々 : わかった! それで女性駅長さん、昭和2年当時をイメージした和装を制服にした
     というわけね。

大介 : ピンポン、ピンポーン! よし、イエローカード取り消し!

菜々 : やったー! ところで大ちゃん、上田電鉄には駅弁はないの?
     あるいは、上田駅ゆかりの駅弁とか?

大介 : うん。あるような、ないような、返事に困る質問だな。

菜々 : あれれ、どうしちゃったのかな?

大介 : うん。実はね、去年(09年)の秋までは、上田駅で「真田御膳」を販売していたんだよ。
     ところが今年になって上田駅に行ってみたら、もうここにはないってって言われたのさ。

菜々 : んまあ。駅弁、やめちゃったの?

大介 : ううん。小諸駅で「真田御膳」売ってるって言われたんだよ。

菜々 : だったら、小諸駅で買えばいいじゃない。

大介 : でもね、「真田御膳」って、真田の家紋「六文銭」をかたどったご飯で、掛け紙の
     デザインは、真田の城、上田城と六文銭なんだよ。それを山本勘介ゆかりの小諸城
     がある小諸駅で買うのは・・・。

菜々 : なるほど。駅弁には人一倍愛着のある大ちゃんだけに、ゆかりの地で買って、
     食べたいというわけね。

大介 : うん。せっかく、「真田御膳」っていう駅弁があるのだから、1日も早く上田駅での
     販売を復活してほしいんだ!

菜々 : OK! 上田丸子さんに、よーく、頼んでおくわ! ところで、小諸駅の駅弁なら、
     どれがいいかな?

大介 : そうだね。「栗おこわ弁当」も美味しいけれど、小諸は佐久地方だから、佐久鯉も
     味わえる「佐久平物語コスモス浪漫」で決まり!

3000系



    
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漫画アクション 7号
2010年 3月 16日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第111話

月見五味めし
 
 

『駅弁ひとり旅』第111話の扉ページの絵を見て驚いちゃった。
だって私が学生時代によく乗った、井の頭線の電車なんだもん。

 

菜々


大介

ああ、菜々ちゃんの母校、M大だったね。ということは、よく乗ったのは京王井の頭線の3000系だね。1000系の導入により古くなった3000系が松本電鉄にやってきたんだよ。

菜々 : 懐かしいわ、井の頭線。レインボーカラーっていって顔の色が7色あって次は
     何色の電車か楽しみだったわ。私はピンク色が好きだったわ。
     だって可愛いかったんだもん。

大介 : おいおい、菜々ちゃん、懐かしいとか、レインボーカラーだったとか、過去形で
     言うけど、今も井の頭線はレインボーカラーだよ。車両は3000系より大型の
     1000系が主力になったけど。まだ、3000系も走ってるはずだよ。

菜々 : まあ、それは失礼しました。そういえば卒業して以来、井の頭線に乗る機会も少なく
     なっちゃったから、ここしばらく乗ってないわ。だから、松本電鉄を見て急に懐かしく
     なっちゃったのよ。

大介 : まあ、井の頭線は菜々ちゃんの地元、東京の電車なんだから、たまには乗ってね。

菜々 : ハイ! 乗りに行きますよ。レインボーカラーの3000系も1000系にも。

大介 : ブッブー! 1000(いっせん)系じゃなくて、1000(せん)系ね。

菜々 : よ、出ました! 大ちゃん得意の辞書には載ってない鉄道業界用語。

大介 : へっへっへ、実は高校時代の同級生が京王井の頭線の車掌やってるから、
     その点は、任せときなのさ!

菜々 : ところで大ちゃん、松本駅の駅弁「月見五味めし」だけど、五味って書いて、
     五目って読むのね。

大介 : うん。当て字だね。でも、ちゃんと意味を成しているよ。五つの味なんだから、むしろ
     五つの目よりも、的を射た漢字じゃないかい?

菜々 : まあ、言われてみれば、そのとおりだわ。駅弁のパッケージは松本城だけど、
     「月見五味めし」と何か関係あるの?

大介 : それが大ありなのさ。「月見五味めし」の製造元、イイダヤ軒さんの話によれば、
     慶長時代に松本城の殿様、石川数正が狩猟の獲物の鳥獣や山菜を武者料理し、
     松本城の月見櫓で宴会を催したとのこと。それに因んで、「月見五味めし」という
     わけさ。

菜々 : なーるほど。お弁当の真ん中の茹で卵が、お月さまってわけね。

大介 : うん。そうだよ。

菜々 : そして、お月さまの周りの鶏肉、お魚、竹の子、ごぼう、山菜などが長野の
     美味ってわけね。

大介 : ピンポーン! 松本城の月見櫓ではもちろん、お弁当箱の中でも、お月見が
     できるってわけさ。

菜々 : 1年中、お月見ができる駅弁ってわけね。目にヨシ、食べてヨシ。

大介 : 「スーパーあずさ」のお共にまたヨシ!

菜々 : 決まったね。


3000系



    
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漫画アクション 6号
2010年 3月 2日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第110話
夫婦釜めし
 

ねえ大ちゃん、漫画アクション3月2日号の『駅弁ひとり旅』を見て、
初めて知ったんだけど、大糸線のキハ52形って、この春で引退
するんですって?

 

菜々


大介

うん。そうなんだよ。3月13日(土)がダイヤ改正の日だから、 その前日、12日(金)が最終日というわけだね。

菜々 : 大糸線からキハ52がなくなると、あと、どこで走ってるの?

大介 : うーん。JRでは最後なんだよ。

菜々 : 私鉄は?

大介 : 茨城県の「ひたちなか海浜鉄道」でキハ20系が走ってるけど、残念ながらキハ52は
     ないんだよね。だから、キハ52は大糸線が最後の最後、オーラスというわけさ。

菜々 : 本当? キハ52って、大ちゃんが子供のころ、小海線でよく乗った思い出の
     ディーゼルカーなんでしょう? 寂しくなるね。

大介 : グスン。JR東日本では、ついこないだまで、米坂線や宮古線、岩泉線、
     花輪線など、かなり多くの路線で走ってたのに、気が付いてみればJR西日本の
     大糸線に3両残るのみ。もう、これが最後だと思うと悲しくてたまらないね。

菜々 : でも、大糸線がなくなるわけじゃないじゃん。キハ120が走るようになったら、
     また来ようよ。やっぱ、エアコンなしじゃ、大ちゃんも大変だよ。
     太ってるから人一倍暑いでしょう。

大介 : ドテ! そうきたか。菜々ちゃん、慰めてくれてありがとう。

菜々 : どういたしまして。ところで、大ちゃん。私、釜飯大好きだけど、
     糸魚川駅の釜飯って、2個入りなんだね。

大介 : うん。「夫婦釜めし」って言うんだよ。だから2個入りなのさ。

菜々 : 2個入りで1300円だから、1個650円。リーズナブルだわ。

大介 : そうだね。でも量は一緒だから、夫婦で食べた場合、
     例えば、大食漢の旦那と小食の奥さんだったら、うまくシェアすればいいわけさ。

菜々 : まあ。そんなにうまくいくかしら。二人とも大食漢だったらどうするの?

大介 : グッド・クエスチョン! いい、質問だね! そんな時のために、糸魚川駅には駅弁
     「田舎ずし」1150円もあるのさ。熊笹に包まれた竹寿司が8個入っているから、
     シェアもしやすいよね。

菜々 : なーるほど。お寿司はいたみにくいから、食べきれなかったら持ち帰ってもいいし、
     よく考えられてるわ。ところで大ちゃん、夫婦釜めしだけど、一つは松茸と山菜の釜めし、
     もう一つは、帆立貝と車海老の釜めしでしょ? もしも、二人とも松茸好きだったら
     どうするの?

大介 : うーん。それは困ったな。菜々ちゃんはどちらが好物だい?

菜々 : 私、帆立も海老も好きだけど、実は松茸が大~好き!

大介 : そっか、それなら、松茸釜めしを菜々ちゃんに譲るよ。
      オイラが松茸釜めし食べると、(小声で)友食いになっちゃうからね。

菜々 : え、何か言った?

大介 : ううん。帆立の釜めしも美味しいよ!

菜々 : 大ちゃんて、見かけによらず、意外とHだったりして。

大介 : おっと!




    
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漫画アクション 5号
2010年 2月 16日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第109話

磯の漁火
 

大ちゃん、『駅弁ひとり旅』第109話に登場している北陸本線の
食パン電車って、本当に食パンのように、まったいらな顔ね。

 

菜々


大介

JR西日本のモハ419系のことだね。もともとは寝台電車583系から通勤電車への改造だから、どうしても無理がある。デザイン的にはどうしようもなかったみたいだよ。

菜々 : 元寝台電車ですって?

大介 : うん。高度成長時代の昭和42年に誕生してね、昼は座席特急「みどり」、夜は寝台特急
     「月光」に変身して、昼も夜も休みなく走っていたんだよ。

菜々 : まるでモーレツ社員みたいな電車ね。♪24時間闘えますか?

大介 : ハッハッハ、菜々ちゃん、ずいぶん、オヤジギャルになったね。

菜々 : 大ちゃんのおかげですよ~だ。

大介 : そんな、オヤジギャル菜々ちゃんにもチョーお薦めな駅弁が、直江津駅の
     「磯の漁火」だよ。

菜々 : あ、直江津駅といえば、老舗駅弁店ホテルハイマートの社長さん、チョー有名人よね。
     こないだもテレビに出てたわ。

大介 : うん。あの社長さんが考案した駅弁が「磯の漁火」なんだけど、驚いたね。二段重でね、
     サザエはどーんと貝殻ごと入ってるし、ズワイガニ、甘エビ、ニシンの昆布巻など
     よく1150円で作れるなって、感心するほどの内容さ。

菜々 : すごーい。食べたーい。

大介 : なんでも、社長さんがお酒を飲むとき、考えたんだって。こんな肴があったらいいなって。

菜々 : あ、お酒のおつまみ……だ。そうだったのか。それは、社長さんがお酒を飲むときの
     肴だもん、ケチケチしないわよね。

大介 : うん。だから、採算度外視!

菜々 : なーるほど。その点でもオヤジギャル向きだわ。日本酒が一番合いそうだけど、
     白ワインも合いそう。

大介 : そうだね。僕だったら、最初はビール、続いて日本酒のカップ酒の順番だけど、
     日本酒の代わりにライスワインもいいな。

菜々 : オットト、大ちゃん、ライスワインは日本酒のことじゃない。

大介 : オウ、アイムソーリ! 英語に弱くてヒゲソーリ!

菜々 : んもう。寒~う! ところで大ちゃん、直江津から北陸本線で糸魚川へ行く時って、
     トンネルが多いんですって?

大介 : うん。昔は海岸線を走ってて日本海の絶景が楽しめたけど、今は大半がトンネルで、
     海がよく見えなくなっちゃった。それでも、谷浜駅と有間川駅付近は目の前が日本海で
     夏ともなれば谷浜駅前は海水浴場だよ。

菜々 : それなら、海をみたくなったら谷浜か有間川で途中下車すればいいのね。

大介 : うん。「磯の漁火」買ってね。お酒は「越乃寒梅」で決まり!

食パン電車


    
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漫画アクション 4号
2010年 2月 2日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第108話
無題ドキュメント
鱈めし
 

ねえねえ、大ちゃんたちが乗った信越本線の「妙高3号」って、
各駅停車なのに名前があるし、しかも特急用の車両、どうして?

 

菜々


大介

うーん。菜々ちゃんも、すっかりいっちょ前の鉄子になったねえ。質問の鋭いこと!

菜々 : へっへーん。「漫画アクション」の「駅弁ひとり旅」読んでれば、駅弁はもちろんのこと、
     鉄道も自然に詳しくなっちゃうもーん! ま、大ちゃんのお蔭様ってとこかな。

大介 : へっへっくしょい! 菜々ちゃん、よいしょも上手くなったなあ。では、お答えしましょう!
     では、お答えしましょう! まず、なぜ名前があるかは、各駅停車だけど、}

     指定席車両があるから。

菜々 : あ、そっか! 気がつかなかった。みどりの窓口で指定券を申し込むとき、列車名が
     ないと困るものね。じゃ、特急車両の理由は?

大介 : これはね、一番の理由は97年10月の長野新幹線開業によって、それまで走っていた
     信越本線の特急用189系車両が大量に余ったから。

菜々 : え? 余ったからって、そんな……。仮にも特急車両なんだから、他の路線とかに
     トラバーユするとか。

大介 : それができなかったのよ。189系って信越本線専用なのさ。碓氷峠越えの「横軽対策車」
     だったから、簡単には他の路線に転属できなかったんだ。車両って改造するのは
     もちろん、廃車するにもお金がかかるから、それまで走っていた線区を走らせるのが
     一番いい方法さ。だから特急車両のまま、各駅停車(一部は快速)「妙高号」が誕生
     したんだよ。妙高は信越本線の長野~直江津間を代表する山だからね。

菜々 : さすが大ちゃん、よーくわかったわ。ところで、直江津の駅弁「鱈めし」って、
     すごいわね。鱈とタラコの親子丼なのね。

大介 : うん。鱈とタラコの親子丼どころか、鱈の駅弁そのものが直江津駅だけなんだよ。

菜々 : 鱈は直江津の名物なの?

大介 : いや、鱈は北日本、つまり中部地方から北海道にかけて多い魚だから、
     なお直江津名物というよりも、北日本名物だよね。それより、
     新潟県や長野県では、正月のお節料理に、
     干鱈の甘露煮が欠かせない一品だったようだよ。

菜々 : つまり、新潟や長野の郷土料理ってわけね。

大介 : ピンポン! そこで直江津の老舗駅弁店、ホテル・ハイマートの社長さんが、地元の
     家庭料理の干鱈の甘露煮をベースにした駅弁「鱈めし」を考案したというわけさ。

菜々 : なーるほど。ホテル・ハイマートの社長さんにとっては、お袋さんの味ってわけね。

大介 : うまいこと言うね、菜々ちゃん!

菜々 : うまいのは、直江津駅の「鱈めし」よ!

黒姫駅


    
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漫画アクション 3号
2010年 1月 17日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅』第107話

信州サーモン宝石箱
 

長野電鉄ってすごいね。ちょっと短いけど、小田急のロマンスカー
が走ってるんだね。私、びっくりしちゃったわ。

 

菜々


大介

うん。前の名前は小田急10000系、HiSE(ハイエスイー)車
だよ。小田急では11両連接(20m級8両編成に相当)だった
けど、長野電鉄では4両連接に短くしたんだ。名前は1000系
「ゆけむり」号。

菜々 : 短くて、チョロQみたいで可愛いわ。ところで大ちゃん、長野電鉄の長野駅って地下駅
     でしょう?

大介 : うん。もうずいぶん前、1981年に長野の都心部は地下鉄になったけど、それがどうか
     した?

菜々 : ほら、春日三球・照代の地下鉄漫才じゃないけど、小田急ロマンスカー、どこから
     入れたんだろうね?

大介 : お、菜々ちゃん鋭いね!

菜々 : だって、大ちゃんとの付き合いもう長いじゃん。連載5年よ!

大介 : それはですねえ。屋代駅だよ。しなの鉄道、つまり元の信越本線と長野電鉄は
     屋代駅で線路がつながっているのさ。今はなくなっちゃったけど、昔は上野始発、
     湯田中行きの急行「志賀号」が乗り入れていたんだよ。

菜々 : へえ、そうだったの。でも、今は、信越本線も碓氷峠(横川~軽井沢間)が廃止され
     ちゃったから、長野電鉄直通もできなくなっちゃのね。え? だったら、小田急ロマンス
     カー、どうやって屋代駅まで来たの?

大介 : よく、気がついたね。実は小田急線の線路とJR御殿場線とは松田でつながっている。
     そこで11両連接の小田急ロマンスカーはまず御殿場線から東海道本線に乗り入れて
     愛知県豊川の日本車両工場へ。そこで4両連接×2編成に改造され、今度は東海道
     本線、武蔵野線、高崎線、上越線、信越本線、そして、しなの鉄道を経由して屋代から
     長野電鉄入りしたというわけさ。

菜々 : わお、「♪線路は続くよ、どこまでも!」だね。あ! ロマンスカーの引越しの話で
     駅弁の話題、忘れてた。この長野駅の「信州サーモン宝石箱」って、本当に宝石箱
     のようにキラキラしてて綺麗ね。

大介 : うん。目に美しく、舌に美味しい「信州サーモン宝石箱」というわけだね。
     ところで、駅弁といえば、新春早々の1月7日(木)から19日(火)までの13日間、
     東京は新宿西口の京王百貨店で、想い出の味・ふるさとの味「第45回元祖有名駅弁
     と全国うまいもの大会」、通称「京王駅弁大会」が開催されるよ。

菜々 : 第45回だから、今年は2010年、ということは1966年(昭和41年)から! すごいね!
      私も大ちゃんも生まれるずっと前から!

大介 : うん。歴史と伝統だけじゃないよ。売上高も2003年以降は6億円超というデパートの
     駅弁大会の中でもスーパースター級なんだよ。ちなみに去年の販売数は13日間で
     40万個!そして今年はね、全国46都道府県から200アイテム以上が京王百貨店に
     結集するんだ。

菜々 : 200種類の駅弁が一堂に会すなんて壮観ね。ところで、大ちゃんの推薦は?

大介 : うーん、色々あって困るけど。「伊勢海老弁当」「鯛寿司」「桃太郎の祭ずし」の
     『おめで対決』。続いて『女将さん奮戦記』の「いちご弁当」「女将のおもてなし弁当」
     「秘伝 豚肉の女将漬辨當」。頑張れローカル線シリーズは、わたらせ渓谷鐵道の
     「やまと豚弁当」。そして村おこしのお弁当として「馬路温泉前駅山菜弁当」などなど。

菜々 : 大ちゃん、忘れちゃ困りますよ。ほら、大船軒さんと私たちとのコラボ駅弁!
     「湘南玉手箱」のことは?

湘南玉手箱

大介 : もう、菜々ちゃん、僕が言おうと思ってたのに。そうです!そうなんです。僕たち、
     『駅弁ひとり旅』のスタッフと、東海道本線の老舗中の老舗駅弁店「大船軒」さんとの
     コラボレーション駅弁、その名は「湘南玉手箱」(980円)が、「京王駅弁大会」に
     初登場! どんな玉手箱かですって? それは蓋を開けてのお楽しみ!

菜々 : ではみなさん、会場で待ってますよ! 詳細は「漫画アクション」1月4日発売号。
     43ページをご覧ください!

HiSE車


    
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2010年 1月 4日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第106話

くるみ山菜すし
 

大ちゃん、飯山線の積雪最高記録、7m85cm! すごいね。

 

菜々


大介

森宮野原駅のことかい? 
昭和20年だから今から64年も前のことだけどね。
それが日本の積雪レコードさ。

菜々 : つまり、それ以降、64年間、記録更新されてないの?

大介 : そういうこと。地球の温暖化によって降雪量そのものが減っているからね。
     氷河期でも来ないと無理じゃないかな?

菜々 : うーん、7m85cmの雪か。見てみたかったなあ。

大介 : でも、今も森宮野原は豪雪地帯。一晩で1m近く降る日もあるし、
     2~3mは珍しくないから、豪雪は味わえるよ。ところで菜々ちゃん、
     普通の日本家屋の2階の窓の高さ、どのくらいあるか知ってる?

菜々 : うーん、8m?

大介 : ブッブー! 正解は3~4m。つまり、2~3mの積雪でも2階の窓から
     出入りしなければならないってことは、7m85cmは、2階建ての家なら
     完全に雪に埋もれるというわけさ。

菜々 : ひえー! 7m85cmもいらないわ。

大介 :ハッハッハ。

菜々 : ところで、飯山線には駅弁売ってる駅はないの?

大介 : 残念ながら。飯山線はローカル線だからね。でも、飯山線に近い駅弁駅としては、
     長野、長岡、越後湯沢などがあるから、そこで仕入れて飯山線で食べるのが、
     いいんでないかい?

菜々 : そこで大ちゃんのお薦めが、長岡駅の「にしんかずのこさけいくら」なのね。

大介 : まず、ネーミングがいいじゃない!

菜々 : うん。平仮名だけで12文字もあるのに、一口で言えちゃうものね。

大介 : ニシンと数の子、サケとイクラ。一つの駅弁で、二つの親子丼、
     4つの味覚が楽しめるのもいいよね。

菜々 : W親子丼の駅弁ね。

大介 : それだけじゃないよ。長岡はコメどころ新潟県のほぼ中央に位置するだけに、
     美味しいコシヒカリの集散地でもある。

菜々 : つまり、お米が美味しい!

大介 : ピンポン! そしてもう一声!

菜々 : お米が美味しいと、お酒も旨い!!!

大介 : ピンポン、ピンポン、ピンポーン! ということで、長岡駅あるいは、長野駅、
     越後湯沢駅にて、好みの駅弁、それもお酒の肴にもなりそうな駅弁と、
     地元のカップ酒を仕入れて、飯山線に乗る。

菜々 : 大ちゃんの場合は、「にしんかずのこさけいくら」と「越乃寒梅」かな、「雪中梅」かな?

大介 : んうん。そして、飯山線の雪を見ながら雪見酒! 肴はもちろん、
     「鰊、数の子、酒、いくら?」

菜々 : あれれ、大ちゃん、酔っちゃた。

大介 : ウィ!




    
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漫画アクション 24号
2009年 12月 1日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第105話

くるみ山菜すし

ねえ、大ちゃん。越後湯沢駅の駅弁「くるみ山菜すし」の
掛け紙の女の人が、駒子さんなの?

 

菜々


大介

うん。「駒子」って、掛け紙にも書いてあるから間違いないよ。

菜々 : 駒子さんて、小説『雪国』に出てくる芸者さんでしょ?

大介 : うん。そうそう。主人公が「島村」っていう男でね。確か、親譲りの財産で、
     無為徒食の生活をしてたんだが、越後湯沢の旅館で駒子と出会い、恋に落ちる
     というストーリーだったよね。

菜々 : で、駒子と島村は結ばれたの?

大介 : ううん。結ばれはしたけど、島村はクールな男でね、行きずりの恋以上の関係を
     持とうとはしないのさ。

菜々 : まあ、島村って嫌なヤツ。駒子さんが可愛そう!

大介 : イャン、駒子、コマッチャウ!

菜々 : きゃあ、大ちゃんヤメてよ。チョウ寒くなるじゃん。

大介 :ビューーー。『雪国』なんだから、寒いわけよ。ハッハッハ!

菜々 : ハイハイ! ところで、大ちゃん、『雪国』は、「国境の長いトンネルを抜けると
     雪国であった。」で始まるけど、その長いトンネルって、上越線の清水トンネル
     のことでしょう?

大介 : うん。全長9702m、1931年(昭和6年)の開通。当時は日本最長のトンネルだった
     んだよ。川端康成が清水トンネルを初めて通ったのは昭和9年のこと。
     そして『雪国』の発表は昭和10~12年。

菜々 : でも、その長い清水トンネルの前後にある、ループトンネルのことは、『雪国』では
     一言もふれられていないわよね。川端康成さん、知らなかったのかしら。

大介 : いや、知ってたと思うよ。だって、清水トンネルとループトンネルの開通はほとんど
     同時だし、ループトンネルは昔も今も非常に珍しいから、ニュースで大きく取り上げ
     られたはずだからね。

菜々 : そうか。ループトンネルのことまで書くと、「湯檜曽のループトンネルをくるりと
     一回転しながら登り、続いて、国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
     てな感じで長くなっちゃうもんね。

大介 : 長いトンネルだからこそ、短く書くわけさ。

菜々 : それって、どういう意味?

大介 : だから、長いトンネルのことを長く書いても面白くないでしょう。トンネルなんて
     真っ暗なだけで景色も見えないんだから。それに、トンネルって、お化けとか、
     幽霊とかいそうじゃん。トンネルに入ったら、一刻も早く出たいよね。
     川端康成大先生が、全長9702mもある清水トンネルのことを、「国境の長いトンネル
     を抜けると雪国であった。」って、一言で言いきっちゃう気持ち、よ~く、わかるなあ。

菜々 : 大ちゃん、もしかして、洞窟とかトンネルとか暗いところ嫌い?

大介 : うん大嫌い。実は、子供のころから押し入れもダメ!

菜々 : ダメだ、こりゃ。





    
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漫画アクション 24号
2009年 12月 1日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第104話

鶏めし弁当

ねえ、大ちゃん。高崎の駅弁と言えば?

 

菜々


大介

うん。色々あるけどね、僕は「高弁の鶏めし」!

菜々 : えー! ホント? 私は高崎といえば、「だるま弁当」だと思ってたわ。子供のころから。

大介 : うん。確かに、高崎といえば「だるま弁当」って人は多いけど。

菜々 : でしょ、でしょ。断然、赤い「だるま弁当」よ。

大介 : 赤? そうか、菜々ちゃんの年代だと赤いプラスチックのだるまさんだね。

菜々 : え? 大ちゃんの年代だと赤くないの?

大介 : ううん。赤いプラの「だるま弁当」は昭和48年からだから、
     もちろん僕の時代もそうなんだけど、家にあったんだよね、
     それ以前の瀬戸物「だるま弁当」の容器が。
     両親が買ってきたものだろうけど、そのイメージが強烈で、僕は食べられなかった。

菜々 : どうして? 食いしん坊の大ちゃんなのに?

大介 :怖かったんだよ。だるまさんの顔が。

菜々 : プー! 大ちゃんが怖がるなんて可笑しい! あ、わかった! 
     その怖いだるまさんて、リバイバル駅弁の「復古だるま弁当」のことね。
     確かに、あれは子どもにはコワイかも。

大介 : でしょ、でしょう!

菜々 : それで「鶏めし」が好きになったのか。たしかに、パッケージのヒヨコの絵が可愛いわ。
     これ、すごくアンティークな絵だけど……。

大介 : 少なくも僕が子供のころから今まで同じパッケージだよ。
     だから今でも「鶏めし」食べるたびに、子供のころ、
     両親と旅行した思い出がよみがえってくるのさ。

菜々 : そっか、大ちゃんにとっては、思い出の駅弁なのね。

大介 : それだけじゃないよ。いいかい、同じ値段の駅弁があったとする。
     一つは瀬戸物の立派な容器。もう一つはオーソドックスな経木の箱のお弁当箱。
     さあ、菜々ちゃんだったら、どっちにする?

菜々 : ウーム難しい選択だわ。でも、値段が一緒なら、瀬戸物の容器にする。
     だって、容器がオマケみたいなものじゃない。
     あとで植木鉢とか貯金箱とかに使えるから。

大介 : 僕の考え方は違うんだな。瀬戸物の立派な容器と経木の普通の箱。
     値段が同じなら経木の箱のお弁当を選択するよ。なぜなら、立派な容器だと、
     容器代かかってるから、お弁当の中身は経木の普通の箱のほうがいいはず。

菜々 : 大ちゃん、そんなこと子供のころに考えてたわけ?

大介 : うん。真剣に。

菜々 : まあ! ずいぶん、おマセちゃんだったのね。





    
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漫画アクション 23号
2009年 11月 17日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第103話

横川駅「峠の釜めし」,「峠の鳥もも弁当」,「玄米弁当」

ジャーン! 大ちゃんすごいね! 漫画アクションの「駅弁ひとり旅」
連載103回目にして、ついに駅弁界のスーパースター、横川駅の
「峠の釜めし」が登場ね。私も、釜飯、だーい好き!

 

菜々


大介

うん。確かに全国各地に釜飯あれども、横川駅の「峠の釜めし」は、スーパースター、「ザ・キング・オブ・駅弁」だね。ところで菜々ちゃん、「峠の釜めし」って1日何個売れるか知ってる?

菜々 : えーと。何個かな? 100個!

大介 : ブッブー! もっとだよ。

菜々 : それじゃ、1000個!

大介 : ブッブー! もっともっと!

菜々 : よーし、10000個で、どうだ!

大介 : うん惜しい! 実はね、1年間で400万個だから、1日平均1万1000個ってとこだね。

菜々 : す、すごーい! 横川駅って小さいけど、そんなに売れるんだ?

大介 : おっとっと、ただし、年間400万個は「おぎのや」さん全体の数字で、車内販売や
     ドライブイン、百貨店の駅弁大会などのイベントでの販売数をトータルしたものさ。

菜々 : それじゃ、実際の横川駅での販売状況は?

大介 : うん。土日は「碓氷峠鉄道文化むら」やハイキングのお客さんが横川駅に降り立つ
     から、まあまあだそうだけど、平日は昔ほど売れてはいないそうだよ。

菜々 : まあ! 信じられない! だって、今から12年前までは、軽井沢や長野に遊びに行く
     ときには、長野新幹線がまだなくて、信越本線の特急「あさま号」によく乗ったわ。
     横川駅で碓氷峠越えの機関車連結するから、その停車時間に必ず「峠の釜めし」
     を買ったものよ。本当に飛ぶように売れてたわ。それが横川駅では昔ほど売れては
     いないなんて。

大介 : でも、事実だよ。長野新幹線が開業したことで、今日の横川駅はローカル列車の
     終着駅。その先へ鉄道では行けなくなったから、特急「あさま」の時代のような
     長距離客は、もう横川駅には来ない。駅弁の需要も少なくなってしまったんだ。

菜々 : そうか。寂しいね。

大介 : うん。ほんと、横川~軽井沢間(11.2キロ)の通称「碓氷線」が廃止された時は僕も
     ショックだったな。だって、もし、残ってれば、ユネスコの世界遺産も夢じゃなかった
     んだから。

菜々 : あら、「碓氷峠鉄道文化むら」には「碓氷峠の鉄道遺産を世界遺産に!」って、
     ポスターがあったわよ。

大介 : その気持ち、分からないわけじゃないけど、難しいかも。だって、これまでに世界遺産
     に登録された鉄道は世界中に5件あるけど、いずれも、現役の鉄道ばかり。
     碓氷峠のような廃止された鉄道が登録された例はないんだよ。

菜々 : そっか。残念だなあ。

大介 : でもね、復活すれば話は別。だって、幹線鉄道としては世界一の急勾配だった
     んだよ、碓氷峠は。

菜々 : 碓氷峠の鉄道が世界遺産になる時は、「峠の釜めし」も一緒に登録されるといいな!





    
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漫画アクション 22号
2009年 11月 2日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第102話

車販&神戸駅「トロッコ弁当」、水沼駅(水沼温泉センター)「白瀧姫の贈り物(泉弁)」

ねえ、大ちゃん。わたらせ渓谷鐵道の「トロッコ弁当」って、すごいね。
舞茸の天麩羅が大きすぎて、お弁当箱のフタが閉まんないんです
って?

 

菜々


大介

「わ鐵」名物トロッコ弁当のことね。うん、おいらもびっくりしたよ。フタが閉まらない駅弁って、初めてだったからね。

菜々 : まあ大変。大きな駅で何百個も売れる有名駅弁のフタが閉まらなかったら、
     積み上げた時に倒れちゃうもんね。駅弁が倒れたら大変よ!ご飯とおかずが
     一緒くたになっちゃう。

大介 : ハッハッハ。まあ、フタが閉まらないほど大きなおかずを入れちゃうところが、
     いかにも「わ鐵」らしくていいねえ。

菜々 : 素朴ってこと?

大介 : うん。手作りってこと。わたらせ渓谷鐵道はね、駅弁に限らず何もかも手作りって
     感じがする。

菜々 : 素敵ね! 手作りの鉄道って。

大介 : いや、素敵のための手作りじゃないんだよ。山間を走る超ローカル鉄道だから、
     潤沢な予算がないんだよ。必要から生まれた手作りってこと。

菜々 : トロッコ列車が走り、トロッコ弁当もあるし、水沼駅は駅が温泉とかで
     楽しいそうだな、って思ってたけど、実は苦しいんだ。

大介 : うん。ほとんど毎年、決算時期になると、存続か廃止かが取り沙汰されるからね。
     楽しそうに見えて、現実は厳しいのさ。

菜々 : そういえば、大介ちゃんが敬愛する鉄道紀行作家、宮脇俊三先生のデビュー作
     「時刻表2万キロ」の、最後の路線が旧国鉄足尾線、現在のわたらせ渓谷鐵道
     ですって?

大介 : うん。そうなんだよ。それも旧足尾線全線じゃなくて、最後の一区間の
     足尾~間藤間だけ乗ってなかったそうだよ。

菜々 : 足尾~間藤間って何キロあるの?

大介 : 1.3キロ。

菜々 : たったの1.3キロ?

大介 : うん。最末端区間だから残っちゃったんだね。実はよくあることなんだよ。
     ほら、終点まで行ったはいいが、明日朝まで列車は来ないし、駅は無人駅で
     暖房すらなかったら、菜々ちゃんならどうする?。

菜々 : 凍え死ぬ。

大介 : だろ! 宮脇先生も、その時は、何らかの事情で終着駅の1.3キロ手前で
     引き返さざるを得なかったんだろうね。

菜々 : でも、そのお陰で、わたらせ渓谷鐵道の足尾~間藤間が、「時刻表2万キロ」の
     終着駅となったわけね。

大介 : だからこそ、わたらせ渓谷鐵道が廃止されては困るのさ。

菜々 : よーし、大いに乗って応援しようね!





    
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漫画アクション 20号
2009年 10月 6日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第101話

東武日光駅「日光埋蔵金弁当」

ねえ、ねえ、大ちゃん。日光の、日光鱒鮨本舗の、
日本最高額駅弁、じゅう、 じゅう、15万円の、「日光埋蔵金弁当」、
食べさせてもらっちゃったんですって?

 

菜々


大介

ピンポ~ン! その通りです。正しくは、
15万7500円だけどね。消費税込みで。

菜々 : んまあ。忘れもしない。私の初任給より高いわ! 口惜しい!    
     で、どうだったの? 15万7500円のお味は?

大介 : もう、美味しいの何の、言葉には到底表せないよね。

菜々 : んまあ。ますます悔しい。

大介 : ま、例えて言うなら、素材の味と申しましょうか、素材に忠実!

菜々 : で、どんな素材が入ってたの?

大介 : 北海道産たらばがに、九州産くるまえび、とちぎ和牛、ロシア産ベルーガキャ ビア、
     国産からすみ、日光産湯葉などなど。

菜々 : ゴク。

大介 : 例えば、たらばがには、今まで何度か食べたことあるけど、それが、
     本当のたらばがにだったのか、疑いたくなるようなチョー逸品。 くるまえびも、
     食感がぜーんぜん違う。まる生きているかのようなプリプリさ。
     とち ぎ和牛のステーキに至っては、牛肉って、噛まずにとろけちゃうわけ、
     っていう柔らかさ。僕の知ってる肉の味じゃないんだよね。
     ただただ、感激、堪能しましたよ。

菜々 : ウーン、もういい。悔しくて、聞いてられへん。

大介 : そんでもって、生湯葉とキャビアのコンビネーションが……。

菜々 : わ、わ、わ、わかりました!

大介 : デザートの和菓子がこれまた……。あれ? 菜々ちゃん、どうしたの? 
     怖い 顔しちゃって。気分でも悪いの?

菜々 : 当たり前でしょ。美味しい話をいくら聞いても、
     私が美味しいわけじゃないんだから。それより、電車の話がいい。

大介 : あーあ、菜々ちゃん、怒らせちゃったようだな。
     それじゃ、ご機嫌直しに日光の電車話! 
     日光へ行く路線はJR日光線と東武日光線があるけど、断然、東武日光線だね。

菜々 : どこが違うの?

大介 : JR日光線は各駅停車だけ。しかも107系の通勤型電車なんだよ。
     座席がベンチシートだから、例え空いていても、ちょっと駅弁を食べる気分になれない。

菜々 : ということは、東武はベンチシートじゃないわけ?

大介 : うん。東武日光駅発着なら各駅停車でもセミクロスシートだよ。
     駅弁って、お 腹を満たすだけの食事じゃないんだよ。
     やはりすばらしい車窓風景とセットじゃないと美味しくない。
     流れゆく車窓風景がおかずというわけさ。

菜々 : そっか。ベンチシートで駅弁食べにくいのは、旅行気分になれないだけじゃなくて、
     車窓風景が見やすくないからなのね。

大介 : その結果が、東武日光駅では「日光埋蔵金弁当」を筆頭に数多くの
     駅弁が販売されているけれど、JR日光駅の駅弁はナシ。

菜々 : わかった! 原因は、モハ107系のベンチシート!

大介 : ピンポ~ン!





    
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漫画アクション 19号
2009年 9月 15日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第100話

滊車辨當

え? 100回? 本当? 漫画アクションの「駅弁ひとり旅」、
今回で、第100回ですって? やった! ドドドドドド、プューン!
「祝!100回記念!」打ち上げ花火でい! パチパチパチ!拍手!

 

菜々


大介

すいごねえ! 振り返れば、連載100回か。
感慨深いねえ、オイラ。

菜々 : ねえ、大ちゃん。第1回目のこと覚えてる?

大介 : うん。もちろん! あれは2005年7月19日号のことだった。

菜々 : え! もう4年も前のことなのね?

大介 : そうだよ。東京駅から〝ブルートレイン〟寝台特急「富士」に乗って
     九州は大分へと向かう旅だった。記念すべき第一回目の駅弁は、
     東京駅の「極附弁当」3800円!

菜々 : そうそう。私は「はやぶさ」で熊本へ行ったのよ。大ちゃん、ありがとう! 
     あの時、「シウマイ弁当」プレゼントしてもらったこと、今でも決して忘れてないわよ

大介 : ハッハッハ。そんなこともあったねえ。
     でも、この4年間で世の中ずいぶん変わったよ。
     まず、寝台特急「富士・はやぶさ」の廃止さ。
     日本一のターミナル、東京駅発着のブルートレインが、まさか廃止になるなんて、
     夢にも思わなかったからね。

菜々 : そうね。それに、大ちゃんと高千穂で再会して乗った「高千穂鉄道」も台風で
     甚大な被害を受けて廃止されちゃったわ。

大介 : うん。たった4年だけど、されど4年だね……。(シュン)

菜々 : しょんぼりするなんて、大ちゃんらしくないわよ! 
     今回は、祝!100回記念じゃない! 元気出して!

大介 : おりゃー、どすこい! どすこい!

菜々 : でました! メタボ大介の十八番! 熊の土俵入り!

大介 : ちょっちょっちょっと、菜々ちゃん。調子に乗るからヤメテ!

菜々 : よ~し、元気出たな! ところで大ちゃん、100回記念の駅弁は?

大介 : 宇都宮駅「滊車辨當」だよ。

菜々 : 滊車って、記者のこと?

大介 : ブッブー! 雑誌記者、尾崎菜々。そんなことじゃ帰社しなさい。

菜々 : わざと言ったのよん。:滊車って、汽車のこと?

大介 : うん。明治時代には、そう書いたそうだよ。

菜々 : 「滊車辨當」チョー難しい字ね。

大介 : うん。明治18年7月、宇都宮駅開業と同時にゴマ塩おにぎり2個を竹皮で包み
     5銭で販売したのが、日本最初の駅弁さ!

菜々 : おにぎり2個か。素朴でいいわ! 大ちゃんも、毎日これだったら、
     メタボにならなかったかも。

大介 : おいおい。





    
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漫画アクション 19号
2009年 9月 15日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第99話

印籠弁当

ねえ、大ちゃん。水戸といえば、なんたって、水戸の黄門様よね。
そして水戸駅の駅弁もいろいろあるけど、最高傑作は「印籠弁当」! 
私、気に入っちゃったわ! この印籠!

 

菜々


大介

ええい! 控えおろう、この紋所が目に入らぬか!

菜々 : 先の副将軍、水戸光圀公にあらせらるるぞ。
     えい、頭が高い!ハッハッハ! お弁当箱で、こんなに遊べるなんて最高!

大介 : でもね、奈々ちゃん。話の腰を折るようだけど、実際には水戸の黄門様こと、
     水戸藩主、徳川光圀公はテレビのように諸国を漫遊しなかったそうだよ。

菜々 : え! 本当?

大介 : うん。水戸と江戸との行き来のほかは、日光と鎌倉などに行ったくらいで、
     関東から出た記録は残っていないんだ。
     だって、水戸のお殿様なんだから、早々、お城を留守にできないよ。

菜々 : まあ、それもそうね。じゃ、どうして漫遊記が生まれたのかしら。

大介 : それはね、徳川光圀公が着手した歴史書『大日本史』編纂のために、
     各地へ学者を派遣しているんだよ。
     その一人が、助さんであり、格さんという説もあるんだ。
     漫遊記は後の時代になって作られた物語かもしれないけど、
     黄門さまが『大日本史』編纂のために全国各地に精通していたことは確かだね。

菜々 : 『大日本史』の編纂を始めたのはいつ頃のこと?

大介 : 明暦3年だから西暦1657年、352年前のことだね。

菜々 : それで、『大日本史』が完成したのは?

大介 : うん。完成させたのは徳川圀順さん。ずーっと後の明治39年、
     ということは西暦1906年だから……。

菜々 : えー、249年よ。249年もかけて完成させたなんて、すごいね!

大介 : うん。まさに徳川家の力だね。

菜々 : ところで、テレビで助さんか格さんが、「この紋所が目に入らぬか!」って、
     印籠見せるじゃない。あれって、この印籠弁当よりは 小さいよね。
     本物の印籠は中に何が入ってたのかな? まさかお弁当とか食べ物じゃないよね。

大介 : え? 食べ物だって? 惜しいな。
     実はね、室町時代に明(今の中国)から伝来した当時は、
     まさに印籠、印鑑と朱肉入れだったそうだけど、
     やがて江戸時代になると薬入れとして重宝したそうだよ。

菜々 : あ、それじゃ、黄門さまの印籠の中も、きっとお薬が入ってたのね。
     正露丸とかトンプクとかかな? 
     ちゃっかり八兵衛、食いしん坊だから、正露丸は必需品よね。

大介 : それからね、黄門さまはグルメだったという記録も残っているんだよ。
     特に、納豆とラーメンが有名だよ。
     日本人で初めてラーメンを食べたり、納豆を広めたのが黄門様と言われている。

菜々 : その納豆が、今では水戸の代名詞、水戸納豆ね。

大介 : そうそう、水戸の駅弁には「納豆弁当」もある。
     美味しい上にリーズナブルで、しかもヘルシーだよ。

菜々 : まさに、メタボな大ちゃん向きね。

大介 : ドテ!





    
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漫画アクション 17号
2009年 9月 1日発売
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第97話
原ノ町駅「浜べんとう」
 

ねえ大ちゃん。常磐線の特急「スーパーひたち」って格好いいね。

 

菜々


大介

うん? ああ、漫画アクションの『駅弁ひとり旅』第97話に登場のタキシ-ドボディ651系のことだね。

菜々 : そうそう。タキシ-ドボディ! それも白のタキシードなんて、最高よね。
     さすが、 HITACHI(日立)だわ!

大介 : おいおい。菜々ちゃん、発音はひたちでも、日立じゃなくて、常陸。
     旧国名で、場所はほぼ茨城県の北東部だよ。

菜々 : えー! ホント? 私、茨城県には日立市があるし、そこには日立製作所があるから、
     てっきり日立製だと思ってた。

大介 : うん。確かに日立では蒸気機関車の時代から九州新幹線まで、ずっと鉄道車両を
     造ってきたけれど、651系は川崎重工だよ。

菜々 : 川崎重工? まあ、ライバル会社じゃない。ああ、勘違い!

大介 : まあ、仕方がないよね。常陸の国の中に日立市があって、そこは、世界的に有名な
     HITACHI(日立)の発祥の地。そして常磐線を走っている特急の名前が
      「スーパーひたち」では、菜々ちゃんのように勘違いしても仕方ないか。
     女は地理に弱いからな。

菜々 : ムッ! 女は地理に弱いですって! ムカツク! じゃ、地理に強い大介先生に
     お尋ねしますけど、この、駅弁「浜べんとう」を売っている常磐線の原ノ町駅、どうして
     町名は原町(はらまち)なのに、駅名は原ノ町(はらのまち)なの?

大介 : ウッ!(絶句) 菜々ちゃんの、鋭いご質問に不肖大介、不詳です。

菜々 : ならば、教えて進ぜよう。現在は南相馬市原町(はらまち)区だが、もともとは
     相馬郡原町村だった。明治30年に町制が施行され、原ノ町(はらのまち)に。鉄道の開業
     はその翌年明治31年。駅名は当然、原ノ町駅(はらのまちえき)に決定。その後、昭和
    29年に市制が施行されて原町市(はらまちし)に。つまり駅名だけが、改名されず、
    明治時代のまま今に残ったというわけじゃよ。わかったかな? 地理に強い大介君。

大介 : ハッハー! 面目ありまっせん。ありがとうございました。

菜々 : ハッハッハ! いい気分! ところで、原ノ町駅の駅弁の立ち売りさん。
     可愛い女の子ね。野球帽が特にチャーミングだわ!

大介 : 丸屋さんね。駅前でロイヤル丸屋っていうホテルもやっている。

菜々 : おや? この野球帽、「や」って書いてある。何の頭文字だろう?
     丸屋さんでしょう? だったら「ま」じゃないの? 大ちゃん。

大介 : 実は、僕も不思議に思って、原ノ町駅に「スーパーひたち」が停車中の2分間に聞いて
     みたのさ。そしたら、なんて答えたと思う?

菜々 : え? 「や」か……。原ノ町駅でしょ、常磐線でしょ、丸屋さんでしょ、わかんない!

大介 : 正解は、丸(○)の中に「や」。それで、丸屋というわけ!

菜々 : なーるほど。それなら大ちゃんは、「丸太」ね。

大介 : え? 「丸大」じゃないの?

菜々 : ううん。「丸太」。丸々太ってるから。





    
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漫画アクション 16号
2009年 8月 4日発売
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駅弁ひとり旅 第7巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第97話
原ノ町駅「浜べんとう」
 

ねえ大ちゃん。常磐線の特急「スーパーひたち」って格好いいね。

 

菜々


大介

うん? ああ、漫画アクションの『駅弁ひとり旅』第97話に登場のタキシ-ドボディ651系のことだね。

菜々 : そうそう。タキシ-ドボディ! それも白のタキシードなんて、最高よね。
     さすが、 HITACHI(日立)だわ!

大介 : おいおい。菜々ちゃん、発音はひたちでも、日立じゃなくて、常陸。
     旧国名で、場所はほぼ茨城県の北東部だよ。

菜々 : えー! ホント? 私、茨城県には日立市があるし、そこには日立製作所があるから、
     てっきり日立製だと思ってた。

大介 : うん。確かに日立では蒸気機関車の時代から九州新幹線まで、ずっと鉄道車両を
     造ってきたけれど、651系は川崎重工だよ。

菜々 : 川崎重工? まあ、ライバル会社じゃない。ああ、勘違い!

大介 : まあ、仕方がないよね。常陸の国の中に日立市があって、そこは、世界的に有名な
     HITACHI(日立)の発祥の地。そして常磐線を走っている特急の名前が
      「スーパーひたち」では、菜々ちゃんのように勘違いしても仕方ないか。
     女は地理に弱いからな。

菜々 : ムッ! 女は地理に弱いですって! ムカツク! じゃ、地理に強い大介先生に
     お尋ねしますけど、この駅弁「浜べんとう」を売っている常磐線の原ノ町駅、どうして
     町名は原町(はらまち)なのに、駅名は原ノ町(はらのまち)なの?

大介 : ウッ!(絶句) 菜々ちゃんの鋭いご質問に不肖大介、不詳です。

菜々 : ならば、教えて進ぜよう。現在は南相馬市原町(はらまち)区だが、もともとは
     相馬郡原町村だった。明治30年に町制が施行され、原ノ町(はらのまち)に。鉄道の開業
     はその翌年明治31年。駅名は当然、原ノ町駅(はらのまちえき)に決定。その後、昭和
    29年に市制が施行されて原町市(はらまちし)に。つまり駅名だけが、改名されず、
    明治時代のまま今に残ったというわけじゃよ。わかったかな? 地理に強い大介君。

大介 : ハッハー! 面目ありまっせん。ありがとうございました。

菜々 : ハッハッハ! いい気分! ところで、原ノ町駅の駅弁の立ち売りさん。
     可愛い女の子ね。野球帽が特にチャーミングだわ!

大介 : 丸屋さんね。駅前でロイヤル丸屋っていうホテルもやっている。

菜々 : おや? この野球帽、「や」って書いてある。何の頭文字だろう?
     丸屋さんでしょう? だったら「ま」じゃないの? 大ちゃん。

大介 : 実は、僕も不思議に思って、原ノ町駅に「スーパーひたち」が停車中の2分間に聞いて
     みたのさ。そしたら、なんて答えたと思う?

菜々 : え? 「や」か……。原ノ町駅でしょ、常磐線でしょ、丸屋さんでしょ、わかんない!

大介 : 正解は、丸(○)の中に「や」。それで、丸屋というわけ!

菜々 : なーるほど。それなら大ちゃんは、「丸太」ね。

大介 : え? 「丸大」じゃないの?

菜々 : ううん。「丸太」。丸々太ってるから。





    
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漫画アクション 16号
2009年 8月 4日発売
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駅弁ひとり旅 第7巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
『駅弁ひとり旅・こぼれ話』第96話
山形駅「花笠こけし弁当」


ねえねえ大ちゃん、山形駅の駅弁、かわいいね。なんていう名前?

 

菜々


大介


これかい? 「花笠こけし弁当」だよ!

菜々 : え、花笠? もしかして、あの、お祭りのこと? 花笠音頭のこと?

大介 : ピンポーン! 東北四大祭の一つ、山形花笠まつり!

菜々 : 東北四大祭か、すごいな! ところで、他の三つはどこだっけ?

大介 : ドテ! ウーン。菜々ちゃん。週刊アクションの記者だったら、そのくらい知ってなくちゃ。
     東北四大祭というのはね、まず「仙台の七夕まつり」、続いて「青森のねぶたまつり」、
     さらに「秋田の竿灯まつり」、そして、「山形花笠まつり」。どれも素晴らしいけど、
     山形は花笠音頭というだけあって、踊りと歌がいいね。

菜々 : あの花笠をクルクル回す踊りよね。どんな歌詞だっけ?

大介 : それじゃ、自慢の喉を披露しちゃおうかな?
     ♪ヤッショ、マカショ。花の山形、紅葉の天童、雪を眺むる尾花沢。
      秋の山寺紅葉も見頃、私しゃ年頃、紅もさす。ヤッショ、マカショ。

菜々 : パチパチパチ、拍手! すごいね、山形の見どころが全部入ってる。 

大介 : 名所だけじゃないよ。お米に、ぶどう、りんご、さくらんぼなど、
     山形の美味もちゃんと歌詞に入っているんだ。

菜々 : そっか。山形駅「花笠こけし弁当」には、山形の海の幸、山の幸が、籠めらているのね。
     そして、この容器の可愛いこと! まあ、重い。プラスチックだと思って手にしてみたら、
     瀬戸物の容器じゃない。

大介 : ピンポーン! 陶器の容器ってもの「花笠こけし弁当」の特徴なんだよ。昔は、全国各地
     に陶器の駅弁があったけど、今では特殊な容器の場合はほとんどプラになっちゃった。
     それだけでも、「花笠こけし弁当」は推薦したいね。

菜々 : 瀬戸物の駅弁容器って、山形駅の他にはどこがあるの?

大介 : うん。代表的なのは横川の「峠の釜めし」、千葉の「はまぐり丼」、
     西明石の「ひっぱりだこ飯」など。他にもあることにはあるけど、瀬戸物容器の駅弁は、
     今やごく少数派だね。全国全部合わせても、10個ぐらいじゃないかな。それに対して
     全国の駅弁を仮に3000アイテムとすれば、10個だと、0.003%!

菜々 : まー、「花笠こけし弁当」はそれほど希少価値なのね。

大介 : うん。たしかに、駅弁ファンは掛け紙を、きれいに外して持ち帰るけど、経木や紙の弁当
     箱を取っておく人はいないよね。プラの容器もほとんどの場合捨てられてしまう。でも、
     瀬戸物だと持って帰りたくなる。温もりがあるからね。

菜々 : 「花笠こけし弁当」の容器なら、私、キャンディー入れに使おうかな?